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【PER基準のポートフォリオ変更は有効か?】
PER基準のポートフォリオ変更は有効か
#株 #債券
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PERが上昇した際は、株式は割高で、調整が入ってもおかしくないため、株式から債券にポートフォリオの一部を移動させるといった感じです。
イエール大学のロバート・シラー教授が考案したCAPEレシオが、
12倍未満なら、株式70%・債券30%のポートフォリオに。
12~20倍なら株式50%・債券50%に。
20倍を超えたら株式30%・債券70%にポートフォリオに移動するというもの。
(株式 S&P500 債券 米国総合債券インデックス)
①1949年以前
②1950~1999年
③2000年~現在
その結果を、株式50%・債券50%の状態を維持しただけの基準ポートフォリオと比較しました。
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①1949年以前()内は基準PF
リターン 年率5.61%(5.18%)
リスク 14.13(11.81)
②1950~1999年
リターン 7.93%(8.75%)
リスク 8.49(8.14)
③2000年~現在
リターン 5.43%(7.37%)
リスク 6.80 (8.04)
ただ、それ以降はあまりうまくいかず、特に2000年以降は、市場バリュエーション戦略をとっていた場合、株式50%・債券50%のバランス型ポートフォリオよりも年間リターンが約2%劣る結果となりました。
【補足】
米国市場のバリュエーション指標は2000年以降、市場全体に占めるハイテク株の割合が大きくなったことで、過去水準を明白に上回っている、と指摘する投資家もいるかもしれない。
そこで、PERベース戦略にチャンスを与えるべく、債券と株式の配分を決めるPERを25~15倍に設定して、再度計算を行った。
この新しい取引ルールに従った場合でも、バリュエーションベース・ポートフォリオの年率平均リターンは5.73%で、基準ポートフォリオの同7.37%に届かなかった。
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【まとめ】
検証期間が、3つの期間しかないため何とも言えませんし、市場は完全に効率的ではないものの、
指標や市場の雰囲気(割高感、割安感)を見て、動的に資産配分やポートフォリオを動かす戦略の難しさが改めて示唆される結果となりました。
また、実際には、PFを動的に動かすことにより、コストや場合によっては税金がかかりますから、実際に投資家が得るリターンはより押し下げられる可能性もあります。
投資家がリスク調整後の超過リターンを長期にわたり獲得することはできないとは思いませんが、それはとても難しいと私は思います。
少なくとも私自身にとっては難しすぎる事なので、基本に忠実に、市場タイミングを計らず、コストを抑えつつ、ただ黙って市場に居続けたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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