雇用統計を前にS&P500・Nasdaqは急落。FRB当局者の発言や地政学リスクの上昇が重し。S&P500投資家はどうすべきか?

投資まとめ

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【4月4日 米国株式市場】

ダウ    38,596 ‐1.35%
S&P500     5,147 ‐1.23%
ナスダック 16,049 ‐1.40%

米国株式市場は下落。FRB関係者の発言や雇用統計を前に警戒感が高まっていることや、地政学リスクの高まりから終盤にかけて売りが膨らみました。

ラッセル2000も‐1.08%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.68%と下落しました。

米10年債利回りは+4.307%。‐0.048%と低下。

恐怖指数のVIX指数は16.35。+14.10%と急上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  151.27 ‐0.25%
NY原油  86.75 +1.55%
NY金   2,286 ‐0.56%

ドル円は151円台前半。

原油価格は一時87ドル台をつけたこともインフレへの懸念を高めました。

イスラエルのネタニヤフ首相がイランとその代理勢力に対して対抗措置を講じ、イスラエルに危害を加えようとする勢力を痛めつけると発言したことを受けて、原油は上昇しました

ビットコインは67,875ドル。+2.86%と上昇しました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】
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全11セクターが下落。特にテクロノジーや通信が大きく下げました。

【スタイルボックス】
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全てのカテゴリーが下落。

特に大中型グロース株や大型コアが大きく下落しました。

【個別株】

○リーバイ・ストラウス +12.38%

ジーンズのリーバイ・ストラウスが決算を受け大きく上昇。EPSが予想を上回ったことやガイダンスが好感されました。

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【経済指標】

○米新規失業保険申請件数(3/30までの週)
結果 22.1万件 予想 21.4万件 前回 21.2万件

○米失業保険継続受給者数(3/23までの週)
結果 179.1万人 予想 181.1万人 前回 181.0万人 

新規失業保険申請件数は2カ月ぶりの高水準となり、労働市場が緩みつつある可能性を示唆しました。

ただ、申請件数が市場予想以上に増加したのは、今年はイースターの祝日が早かったことが季節調整モデルに影響した可能性があるため、雇用統計や今後のデータを合わせて考える必要があります。

【FRB関係者の発言】

今日はFRB関係者の発言が続きました。

○ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、先月のFOMCでは年内2回の利下げを見込んだが、インフレ率が横ばいで推移し続けるなら、利下げを行う必要があるのか疑問視されると発言。利下げを期待している株式市場の重しとなりました。(ロイター

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○リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、「FRBは利下げに着手する前に時間をかけて対応するのが賢明」と発言。「誰もインフレ再燃を望んでいない。労働市場が好調であることを考慮すると、利下げプロセスを開始する前に(インフレに関する)雲を払拭させる時間がわれわれにはある」として、利下げを急がない姿勢を示しました(ロイター

○ 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、FRBがインフレ率を目標の2%に戻す最大の障害は住宅サービスセクターにおける持続的かつ異常な価格上昇だと指摘。また、雇用面への悪影響など、FRBが利下げ開始を過度に先延ばしすることのリスクを指摘しました。

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【まとめ】

米国株式市場は下落。FRB当局者が利下げ見通しについて慎重な姿勢を示したことや地政学的リスクの上昇を受け、急落して終了しました。

市場では今夜発表される3月の雇用統計に注目が集まっています。

市場では非農業部門雇用者数が4カ月連続で前月比20万人以上増加すると見込まれています。

雇用統計(予想・前回)

○非農業部門雇用者数(前月比)予想 20.1万人、前回 27.5万人
○失業率 予想 3.9% 前回 3.9%
○平均時給(前月比)予想 0.3% 前回 0.1%
○平均時給(前年比)予想 4.1% 前回 +4.3%

強い労働市場はFRBが利下げを急がないことを正当化します。

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久しぶりにS&P500が急落したので驚いたり不安になった方もいるかもしれませんが、

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過去1年のS&P500のチャートを眺めてみると、右肩上がりで上昇していることや、このくらいかこれ以上の下落は何度もあったことが思い出されます。

まあ、2%にも満たない下落で、騒いだり、慌てたりする必要は特にありません。

雇用統計の結果次第では上昇する可能性もありますし、より下落が加速する可能性もありますが、長期的にS&P500やオルカンに投資をしている人にとっての重要なのは、明日や来週の株価を当てることではありません。

長期的な視点を維持しつつ、途中の天候の変化を楽しみながら、今後も長い旅を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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