【高値買いの安値売り】
米国の401(k)口座の口座残高に占める株式投資の割合
※401(k)は米国版のiDeCoとお考え下さい。
ICIのレポートより引用。
2000年と2010年の各世代の株式の保有を比較すると、
20代を除きほとんどの401(k)参加者が、
株式へのエクスポージャーを減らしていたことがわかります。
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【2000年と2010年】
2000年といえば、ITバブルのピークで株価は絶好調でした。
しかし、2000年にPF内の株式の割合を増やしていたとすると、
直後のITバブル崩壊により資産はより大きなダメージを受けることになったと思われます。
一方、2010年といえば、リーマンショックの傷がまだ癒えてない時期であり、S&P500指数も暴落前の水準まで戻っていない時期でした。
しかし、ここでリスクに対して神経質になり過ぎて、
PF内の株式の比率を下げたり、下がった状態のままにしてしまうと、
リーマンショックから現在まで、10年以上続く米国株式市場の上昇相場の恩恵を逃してしまうことになりました。
本来であれば、株価が安い時に株式をたくさん買うのが理想ですが、
このデータを見ると、実際には株価が高い時に株式比率を高め、
逆に、株価が安い時に株式比率を下げてしまっている投資家がたくさんいたことがわかります。
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【米国の家計調査】
また、別の調査となりますが、
米国の家計調査によると、65歳以上を除く各年齢層において、
「平均かそれ以上にリスクを取りたい」と回答した投資家の数が、
2000年代初頭以降低下していったことがわかります。
2度の暴落を経て、米国の投資家は投資リスクに対する意欲が減少していきました。
本来であれば、暴落時こそチャンスなのですが・・・
【まとめ】
今回紹介した2つのデータはほんの一例ですが、
投資家が自身の感情に打ち勝ち、規律ある投資をするのは中々難しい。とするデータや研究はいくつもあります。
ですが、やはり、感情に基づいて投資をしたり、
市場の雰囲気や株価を追いかけるのではなく、
まずは資産配分を一定に保つことが基本だと思います。
市場が好調だからと自身の許容できるリスクを超えて投資をしたり、
株価が低調だからと投資や毎月の拠出をやめてしまわないようにしましょう。
むしろ、低調な時こそ、いつもより少しでも多くの金額を拠出できるように努力した方がよいと私は思います。
今後どうなるかわかりませんが、
もし、これから先、株価が下がったり、低調な状態が長く続いたとしても、
せっかく始めた投資や積立投資を途中で投げ出したりやめない事が一番大切だと思います。
最後となりますが、投資において、まず戦うべき相手は市場や他の投資家ではなく、自分自身だということを忘れずに、
これからも規律ある投資を続けていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。
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自分自身の弱い心に負けるわけにはいきませんよね(^_^)v
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
米国の401(k)口座の口座残高に占める株式投資の割合の変化【本能に抗えない投資家達】