【レバナス・仮想通貨】ハイリスクな投資対象がハイリターンとは限らない。高いリスクを取っても十年以上も報われない事もある【日本株式市場】

投資まとめ

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【リスクとリターンのトレードオフ】

基本的に、投資においしい話はありません。

通常は、ローリスクならローリターン。

ハイリスクならハイリターンという感じになります。

例えば「ローリスク・ハイリターン」

つまりリスク低いのに、

高いリターンが実現するといった商品は、

基本的には世の中に存在し続けることのない商品であり、

大抵は詐欺の可能性が高いと思われます。

※この記事のリスクとはボラティリティ(変動の幅)を表します。

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【理不尽な市場】

では、逆に「ハイリスク・ローリターン」というケースはどうでしょう。

リスクの割に報われない商品。

リスクに見合ったリターンが得られないという状態です。

これもあまりないケースなのですが、

市場とは意外と理不尽なもので、

たまにこういう状況が起こります。

例えば、日本株式市場。

TOPIX配当込のリターンは、

過去15年で年率平均3.4% 30年で1.4%でした。

リスクは、15年で17.8%。30年で18.1%となっています。

【参考】他の指数との比較

〇日経平均

リターン 15年 4.2%  30年 0.4%
リスク  15年 19.2%   30年 20%

〇S&P500 円ベース配当込

リターン 15年 10.4% 30年 9.6%
リスク  15年 19.2% 30年 18.1%

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (円)

リターン 15年 7.9% 30年 7.5%
リスク  15年 19.7% 30年 17.7%

おもしろいことに、

TOPIX(配当込)とS&P500(配当込・円ベース)の過去30年間のリスクはほぼ同じでしたが、

年率リターンは8.2%も差がつく結果となりました。

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数字はマイインデックスより。画像はマネックス証券より引用

過去15年、30年間において

日本株式市場は他の株式市場同じくらい高いリスクを有していましたが、

日本株式市場のリターンはパッとしませんでした。

高リスク・低リターンが長期的に続くという珍しいケースがごく身近にあったわけです。

株式市場は、私達が投資や積立を続けられる期間より長く、理不尽な状態を続ける事ができます。

米国や世界の株式市場が将来こうならないとは限りません。

そうそう起こらないだろうという楽観的な期待はあるものの、

たまたま運悪く、自分の投資をする10年・20年がぱっとしない期間にぶち当たっても、後悔しなくて済むような現実的な計画を建てる事も大切かと思います。

誤解しないで欲しいのは、日本株式が悪いということではなく、

市場は理不尽な状況を何十年も続ける事があるということです。

むしろ日本株の将来には期待しています。

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【右肩上がりとは限らない投資対象】

話は少し変わりますが、

一般的に投資家が思い浮かべるハイリスクハイリターンの投資対象とは、

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こんな感じで値動きが激しいものの、

長期的には右肩上がりとなっていくようなイメージだと思います。

資本を提供することで、それに利子がついたり、企業がその資本を活用し更に利益(付加価値)を生み出すような投資対象。

もしくはリスクプレミアムが期待できるような対象。

例えば、株式・不動産・債券などはこのイメージが当てはまるかと思います。

一方で、高い値動きがあるものの

必ずしも「右肩上がりにはなる」とは期待できないような投資対象も中にはあります。

為替や商品先物などがこれにあたります。

基本的にゼロサムゲームな対象、仮想通貨や金などもこちらに含まれると個人的には思っています。

過去、何度も述べてきたように、私は投機そのものを悪いとは思いません。

ただ、あまり知識のない方が、早くお金持ちになろうと焦ってやるのはどうなのかなとも思います。

これらは相手との戦い、つまりどちらかが勝ち、どちらかが負けるというゲーム(コストを考慮すればマイナスサムゲーム)だということも忘れないようにししょう。

私は以前は投機もギャンブルも嫌いではありませんでしたが、

今は年をどちらかといえば、長期的に右肩上がりになると思われる投資対象への長期投資の方を好みます。

多分、大多数の方にとっても、そちらの方が簡単ですし、資産を増やせる可能性も高いと思います。

いずれにしろ、

自分の投資対象がどっちなのかをしっかりと意識して、適切に資産配分をすることが大切だと思います。

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【まとめ】

長くなったので要点をまとめます。

①「ローリスク・ハイリターン」なんてものは基本的にない。詐欺に注意

②「リスクを取っても報われるとは限らない」という理不尽な状態を企業も市場も長期間続けることができるので注意

※ナスダックやS&P500が将来そうならないとも限らない。

③一口でハイリスク(値動きが激しい)といっても種類がある。

長期的に右肩上がりが期待できる対象なのか、ゼロサムゲームで勝つ必要がある対象なのかによって戦略は大きく異なる。

ごちゃ混ぜにせず、分けて考える事。それぞれに合った戦い方をすることが大切。

私がこの記事で言いたかったのはこんな感じの事です。

ハイリスクな投資対象にも種類があります。

そして、対象によっては、長期的に右肩上がりの高いリターンが期待できるとは限りません。

更に、長期的に右肩上がりが期待できるような対象でも、市場はたまに理不尽な結果を投資家につき付けてくることもあります。

そういう可能性をしっかりと考慮して投資や資産形成を行う事が大切です。

投資では過度な悲観もの禁物ですが、過度な楽観も禁物です。

現実的な視点を保ち、バランスよく、

自身のとれるリスクの範囲内で投資を続けることが大切だと思います。

いつもありがとうございます。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【レバナス・仮想通貨】ハイリスクな投資対象がハイリターンとは限らない。高いリスクを取っても十年以上も報われない事もある【日本株式市場】

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