【ドル150円台前半】S&P500は続落。決算は悪くないが、経済指標と金融当局のタカ派発言が10年債利回りを押し上げる

投資まとめ

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【10月21日 米国株式市場】

ダウ    30,333 ₋0.30%
S&P500     3,665 ₋0.80%
ナスダック 10,614 ₋0.61%

米国株式市場は続落。

10年債利回りが上昇し、14年ぶりの水準となりました。

米企業の決算は悪くないものの、経済指標や金融当局のタカ派の発言が、

債券利回りを押し上げ、株価を押し下げました。

ラッセル2000は‐1.24%と下落。

VXUS(全世界株式除く米)は+0.11%と上昇しました。

米10年債利回りは4.230%。+0.101と上昇。

VIX指数は29.28。‐0.78と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  150.17 +0.19%  
NY原油  85.71 +0.19%
NY金   1,628 +0.03%

ドル円は150円台前半に下落し、1990年以来32年ぶりの安値を再び更新しました。

原油と金はほぼ横ばい。

ビットコインは19,003ドル。‐0.59と下げました。

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【S&P500マップ】
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IBMやAT&Tが決算を発表。株価は上昇しています。

【セクター】

通信    +0.37%
エネルギー +0.18%
情報技術  +0.07%
不動産   ‐0.41%
素材    ‐0.70%
ヘルスケア ‐0.81%
生活必需品 ‐1.42%
金融    ‐1.58%
一般消費財 ‐1.74%
資本財   ‐1.91%
公益    ‐2.51%

11セクター中3セクターが上昇。

一般消費財、資本財、公益などが大きく下げました。

【スタイルボックス】
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今日も全てのサイズとスタイルが下落。

特に中小型が大きく売られました。

【個別株】

〇テスラ(TSLA) ‐6.65%

EPSは予想を上回ったものの、売上高が予想220億ドルに対し215億ドル、純利益が予想35.2億ドルに対して32.9億ドルと予想を下回りました。

テスラはドル高の進行に加え、生産と配送のボトルネック、新工場での生産が予想より遅れたことによるコスト増を理由に挙げています。

〇スナップ(SNAP)時間外で‐25%

決算を発表。EPSは黒字でしたが、売上高は予想をやや下回りました。

広告費の減少が引き続き業績の足を引っ張っており、過去最も鈍い売上高の伸びとなりました。

同社は、収益の伸びはプラットフォーム政策の変更、マクロ経済の逆風、競争激化など、昨年を通して指摘してきた多くの要因によって影響を受け続けている。としています。

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〇ラスベガス・サンズ(LVS)+5.59%

決算を受け上昇。マカオでは未だ不透明感が残るものの、シンガポールのマリナ・ベイ・サンズなどが高く評価されました。

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【経済指標】

米新規失業保険申請件数(10/15までの週)

結果 21.4万件 予想 23.3万件 前回 22.6万件

米失業保険継続受給者数(10/8までの週)

結果 138.5万人 予想 137.8万人 前回 136.万人

1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は予想に反し減少。

米労働市場が引き続き堅調かつタイトなことが示され、

FRBが積極的な利上げを続ける事を後押しする形となりました。

これを受けて米10年債利回りは上昇。

金融市場は11月のFOMCでの0.75%の利上げをほぼ完全に織り込んでいます。

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【米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁の発言】

米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、高インフレが続く中、タカ派の考えを表明。

これを受け米債利回りは更に上昇幅を広げました。

〇インフレに対応するためにFRBは積極的に景気を減速させようとしている

〇利上げは当面継続される

〇インフレ抑制が進んでいないことを踏まえるとFF金利の誘導目標は年内に4%を大きく超える水準に引き上げられる

他、発言の内容については別記事にまとめてありますので、合わせてご覧ください。

米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁の発言まとめ : バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁の発言】米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、高インフレが続く中、タカ派の考えを表明。これを受け米債利回りは更に上昇幅を広げました。ハーカー総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていませんが

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【まとめ】

序盤、S&P500は1%以上上昇する場面もありましたが、

ハーカー総裁の発言が伝わると、10年債利回りが上昇し、株が急速に売られる場面もありました。

金利上昇局面でよく見られるように、米国企業の業績とインフレやFRBへの懸念との間で、綱引きが続いています。

市場の一部では、米国企業の決算が警戒したほど悪くはないのではとの意見もあり、今後のビックテックの決算などに注目が集まっています。

また、投資家は「深刻な景気後退が起こるのか」といった懸念に対するヒントがないか、企業のガイダンスや経済指標を引き続き注目しています。

インフレやFRBの利上げ、景気後退などの懸念が払しょくされるまでにはまだ数カ月から1~2年程時間がかかると思われます。

そして、正確な未来は、FRBメンバーやウォーレン・バフェットでもわからない以上、株価の綱引き、予想と現実(や新しい情報)との調整は今後も続いていくと思われます。

逆に毎日新しい予想を断言しているインフルエンサーは変な予言者よりも(お顔のお面が)すごいと思います。

市場が変化するのも、株価が動くのも当たり前ということを忘れずに、

それに一喜一憂することなく、冷静かつ合理的な投資を続ける事が大切です。

また、いくら力んでも、

今市場にある懸念が、明日や来週、全て払拭されるということはまずありませんから、

気持ちを張り詰めすぎず、肩の力を抜いて、リラックスしつつ市場と向き合うことが大切だと思います。

市場がこういう時期であっても、投資以外の人生を楽しむことも忘れないで下さい。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【ドル150円台前半】S&P500は続落。決算は悪くないが、経済指標と金融当局のタカ派発言が10年債利回りを押し上げる

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