「米国高配当株は本当におすすめか?」→「投資する前に是非」

投資まとめ
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【高配当株を勧める動き】

ここ最近の投資記事を読むと米国株に関しては、高配当株を進める動きがあります。

この意見は一理あります。。

確かに金利が上昇する局面では、遠い未来の利益を期待しなければいけないグロース株よりも、

目先のキャッシュフローが豊富な高配当株の方が、割引率を考えると魅力的に映ります。

ただ、米高配当株に投資をする前に注意してほしいことがいくつかあります。
【配当利回りと将来のリターンはあまり関係ない】
例えば「On the Importance of Measuring Payout Yield」という論文があります

この論文の結論を一言で言うと、1972~2003年の米国株を調査した結果「配当利回り」は将来のリターンを予測するのに役に立たなかったというものです。
つまり、安易に「配当利回り」にのみ注目して投資をすると、長期的なトータルリターンを損なったり、痛い目に合う可能性があります。

余談ですが、1970年代の「高インフレ+景気後退」時代が検証期間に入っているのもいいですね。

1961年、マーティン・ミラー等も「配当政策と株式のリターンは無関係」という内容の論文が発表し、広く知られています。

【ファクターモデルの話】

また、一般的な投資理論では、市場ベータ・サイズ・バリュー・モメンタムの4ファクターモデルで、分散されたポートフォリオのリターンの差異のおよそ95%説明することができるとされています。

別に4つ目が「クオリティー」や他のファクターでも、3ファクタ―モデルでもいいのですが、

要は、リスクやリターンを決めるにあたり「配当利回り」などが重要な役割を果たしているのであれば、現在の主要な資産評価モデルに、なぜ「配当」が入ってこないのでしょう。

高配当株が好きな投資初心者の方でも、少しだけ疑問が湧いてきませんか?

個人的に、投資では、その疑問を素直に持つことが大切だと思います。

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【インフレ+景気後退=高配当銘柄でいいのか】

一応、理屈の上では、「高配当」はバリューファクター、

「増配」はクオリティーファクター、

それぞれの中で説明できるということになっています。

基本的にどのファクターも、市場を上回る時期もあれば下回る時期もあります。

配当に加重した戦略はアクティブ投資の一種であり、

上手くいく時もあれば市場を下回る時もあるということ。

コスト的には不利な傾向があるということ。

その他のファクターを排除して本当にいいのかと考えることなどが重要だと思います。

時価総額のインデックスファンドはある意味最高のマルチファクターETFの一つとも言えます(笑)

【米国上場企業の配当の歴史】

さて、高インフレ、利上げ、更には景気後退がささやかれているわけですが、

過去の歴史を振り返ってみるとこんなこともありました。

米国上場企業の払う配当額の総額は、

1871~1929年の間、19回削減されています。

1929~1933年までの間に配当総額は50%以上削減され、

更に1938年には、40%が削減されました。
まあ、古い話なのですが、高配当銘柄には「減配」はつきものです。

特に、本格的な景気後退が起きてしまえば、

「減配」どころか配当をやめたり、倒産する企業もあるでしょう。

また、米国上場企業の寿命は昔よりも遥かに短くなっています。

目先の配当や過去の配当実績だけではなく、そういう可能性も考慮することが大切です。

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【それでも高配当銘柄へ投資がしたい方へ】

でも、それでも、高配当銘柄に投資をしたいという方はいると思います。

最後に少しだけアクティブ投資の話をしたいと思います。

高インフレや金利正常化、景気後退までささやかれる中で、

ポートフォリオに必要なのは、①財務的に強固であり、②堅牢な収益モデル(や経済的堀)を持つ、③割安な企業だと思います。

最近のグロース株を見るとわかるように、割高株や遠い未来の利益が期待されるような企業は売られています。

一般的に、高インフレ・高金利という環境では、グロース株よりバリュー株の方が良いリターンを残してきました。(高配当銘柄はバリュー株に多かったりもします)

恐らく今後を考えると、クオリティーが高く、割高ではない(できれば割安)な企業がよいと思われます。

そういう良い企業は、なかなか良い価格で買うことができませんが、

(だから小型ハイグロ絶頂期に利上げに備えて(当時まだコロナからの回復に出遅れていて割安だった)バリュー株にも分散するよう記事を書いたのですが)

もしかしたら今後チャンスはあるかもしれません。

ファクターでいうと、「クオリティーファクター」と「バリューファクター」を併せ持つ銘柄が、今後想像される環境下で魅力的と思います。

そういう銘柄は、結果的に、連続増配したり、配当もしっかり出したりします。

だけれども、逆に「高配当利回りの銘柄(全てが)」=「クオリティーの高い企業」や「魅力的なバリュー銘柄」とは限りません。
要はアプローチの仕方の問題ですね。

「配当利回り」→「企業を選択」というよりは、

景気後退の中でも大丈夫な「財務や収益性」に優れた企業、割高でない企業を探す。→「結果的に大型優良企業や増配銘柄」が多くなるという方が失敗が少ないともいます。

高配当銘柄中には割安ではあるが、財務的にひどい企業や収益性が悪い企業、あるいは今後悪化が懸念される企業などもあります。

目先の配当利回りだけにとらわれずに、より深い視野で企業分析するのが良いと思います。

利上げと景気後退局面において、株価や会社が傾いたり、減配してしまっては元も子もありませんから。

【最後に】

そして、日本の普通の個人投資家がこうやって思いつく戦略など、賢い市場参加者はもうとっくに思いついて織り込み済みだと思います。

上で書いたようなことはごく教科書的な基本で、一切大したものではありません。

もし、私がずば抜けて賢くて、あるいは才能や天才的な何かがあり、環境や運に恵まれていたのであれば、もしかしたらアクティブ投資家や研究者になったかもしれません。

でも、悔しいことに私は全然そんな大した人間ではなく、自身のスキルのなさや知識の低さを十分にわかっているので、

今後も自分の身の丈に合った、自分にできる投資を続けていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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