米国の景気は今後どうなるのか?実体経済は堅調・良い兆候もちらほら【内閣府のレポート】

投資まとめ

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【内閣府のレポート】

今回は内閣府の「世界経済の潮流 2022年I ~世界経済の不確実性の高まりと物価上昇~」というレポートを見ながら、米国経済の現状について振り返っていきたいと思います。

元のレポートは米国に限らず、世界経済の動向を幅広く記したレポートとなりますので、是非時間のある時にでも目を通してみてください。→「レポート

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①世界経済の持ち直し
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世界経済は2022年前半、持ち直しを継続。GDPはコロナショック前の水準を回復し、失業率も低下傾向にありました。

②ウクライナ侵攻の影響
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しかし、2月のロシアのウクライナ侵攻により情勢が緊迫化。

ロシアとウクライナは世界のエネルギー・食料供給で大きなシェアを占めており、欧州やアフリカ、中東、中央アジアなどの低所得国はエネルギーの確保や食糧不足の懸念などの課題に直面しています。

③物価上昇と金融引き締めの進展
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現状、先進国および新興国で物価上昇が進行。ニューロ圏ではエネルギーを中心に。米国ではエネルギー・食品以外の幅広い品目が上昇しています。

これを受けて、FRBや欧州中央銀行は利上げを開始。新興国でも引き締めが進展しています

④世界経済の先行きと主な下方リスク。
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IMFによる22年の成長見通しは、コロナショック前を概ね同程度の伸びですが、下方修正。物価上昇は上方修正されており、22年は高い物価上昇が続く見通しです。

世界経済は、2022年後半以降も持ち直しが続く見込みですが、ウクライナ情勢の長期化、金融引き締めによる景況、中国のコロナ防止措置などの可能リスクに注意が必要です。

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【米国経済について】

米国ではインフレや金融引き締めが続いていますが、景気は今後どうなるでしょう。

米国経済も2022年前半にほぼ正常化。個人消費は年前半を通じて拡大。雇用者数や失業率といった雇用環境もコロナ前の水準まで回復しています。

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一方で、総需要と供給の差(マクロ経済のGDPギャップ)はほぼ解消したことや、サプライチェーンの混乱がまだ解決していないこと、住宅ローン金利の上昇などいくつか懸念も有しています。

また、米労働省が発表した6月のCPIは前年同月比+9.1%と5月の8.6%から加速。雇用はいいがインフレが高すぎるという状況となっています。

これに対しては、6月後半以降のガソリン価格の大幅な下落によって、次回以降は改善されるのではとの見方もあります。

また、FRBもインフレを抑制するため、2010年を上回るペースでの引き締めを継続しています。

【米国の景気後退について】

22年1~3月期の米国の実質GDP成長率は前期比年率‐1.6%でした。4~6月期のGDP(季節調整済み)の速報値は、前期比の年率換算で₋0.9%となり、2四半期連続のマイナス成長となりました。

定義上は『景気後退』ということになります。

ただ、その中身をみると、あまり景気が悪いとも言い切れない内容となっています。

1~3月期のマイナス成長は純輸出や民間在庫の減少によるもので、個人消費や設備投資は堅調でした。

4~6月期も、民間在庫の減少などによりマイナスになりましたが、民間在庫の減少は需要が旺盛であることも示唆していますし、個人消費や設備投資もそこまで悪化していません。

現状を見れば、米国経済は、定義上景気後退入りしたとはいえ、実体経済が急落したわけではないということがわかります。

食品とエネルギーを除く6月のコアCPIを見ると、前年同期比5.9%と、高水準なものの3カ月連続の減少と、緩やかに低下していたりもします。

米国経済について、最大のリスクはやはりFRBの利上げす。引き締めが緩いとインフレを潰すことができませんが、引き締めのペースが速すぎると、金融市場を混乱させるだけではなく、個人消費や設備投資までも低下させてしまう可能性があります。

こうなると本格的な景気後退となり、個人消費や設備投資の低下を招きます。個人消費や設備投資の低下は雇用の悪化へと繋がる可能性があります。

FRBのパウエル議長ですら今後の推移を見守りつつ、柔軟に対応したい考えを示しています。

【まとめ】

現状知りうる経済指標を見ていくと、定義上景気後退したとはいえ、

米国経済はそこまで悪くはなく、コアCPIやガソリン価格の低下、労働市場の堅調さと若干の緩みなど良い兆候も見られつつあります。

米企業の第2Qの決算も予想よりも悪くはなく、株式投資家を安堵させています。

ただ、世界情勢を含めて不確実性の高い環境下で、FRBが早すぎず、遅すぎず適切なペースで利上げを進め、深刻な景気後退を引き起こすことなく、インフレを潰すことができるのかが、今後も引き続き最も重要な問題となるでしょう。

今後どうなるかはわかりませんが、個人的には現状、そして将来についてそこまで悲観していません。下がったら下がったで株を買い進めるだけですし。

私自身は自身の許容できる範囲を守り、資産配分を維持しつつ、いつも通り投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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