【S&P500は史上最高値に接近】FOMCは予定通りに通過。今後のリスクと方針について。

投資まとめ

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【12月15日 米国株式市場】

ダウ    35,927 +1.08%
S&P500     4,709 +1.63%
ナスダック 15,565 +2.15%

米国主要株価3指数はそろって上昇。S&P500は史上最高値に接近

FOMCにて、テーパリングを来年3月に終了し、2022年末までに0.25%ずつ3度利上げをする方針が示されました。

FOMCの発表後、一時間の間にS&P500は約1.3%、ナスダックは約1.7%上昇しました。

ラッセル2000も+1.65%と上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+0.83%と上昇しました。

米10年債利回りは1.462%。+0.023と上昇。

VIX指数は19.29。‐2.60と下げました。

【為替・コモディティー】

ドル円  114.06
NY原油  71.51 +1.10%
NY金   1,778 +0.47%

ビットコインは49,190。1.73%上昇しました。

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【S&P500マップ】

2021-12-16 (2)

S&P500の構成銘柄の70%近くが上昇しました。

アップルが2.85%高、エヌビディアが7.49%高、フィラデルフィア半導体指数は3.7%上昇しました。

特に高いバリュエーションのIT・ハイテク株など成長株は、FRBの引き締めによる米国債利回り上昇との見方から調整売りが続いていましたが、FOMCを受けて一気に買戻しが入りました。

ここ数日の動きは「噂で売って事実で買い戻す」の典型例だったと思います。

【セクター】

情報技術   +2.75%
ヘルスケア  +2.11%
公益     +1.69%
不動産    +1.48%
一般消費財  +1.42%
通信     +1.26%
生活必需品  +1.18%
資本財    +0.89%
金融     +0.31%
素材     +0.28%
エネルギー  ‐0.42%

11セクター中、エネルギーを除く全セクターが上昇。

このところ下げていた情報技術が特に反発しました。

【スタイルボックス】

2021-12-16 (2)

15日は全体的に上昇しましたが、

特にグロース株がより大きく反発しました。

【個別株】

〇イーライリリー(LLY)+10.39%

取引開始前にガイダンスを公表し、通期の見通しを1株利益、売上高とも上方修正しました。

〇ロク(ROKU) -7.95%

〇ユニバーサル・エレ(UEIC) +8.26%

ニバーサル・エレクトロニクスがロクの一部の製品の特許侵害を提訴している問題で、

米国際貿易委員会がロクに対して、特許を侵害しているとし、それらの製品の輸入と販売を差し止めるよう命じました。

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【FOMCについて】

FOMCの声明はこちらから「ロイター」

FOMCはテーパリングを従来の想定より早期に終了させる方向へと政策をシフトしまいした。

〇テーパリングは2022年6月終了から月2022年3月の終了へ加速。

〇インフレ「一時的」との文言削除。代わりにインフレ率が「しばらくの間」目標の2%を超えたこと認め、「インフレは幅広いモノ・サービスに及んできた」とパウエル議長が発言

〇供給制約のボトルネックは想像以上に大きく長引いている。

〇人手不足がいつまで続くかは不透明。賃金の上昇が続きインフレ上昇に圧力がかかるリスク。

〇経済と雇用を支えるとともにインフレを防ぐため、政策手段を活用する

〇新型コロナのオミクロン変異株も経済見通しへのリスク

【FOMCの利上げ見通し(中央値)】

2022年 3回利上げ 2023年も3回 2024年に2回が適切

9月時点では、22年の利上げ開始が適切か否かについて当局者の見解が二分されていましたが、

今回の予測では23年にも3回、さらに24年に2回の利上げが適切になるとの当局者の認識が示された。この予測に基づくと、FF金利は24年末までに2.1%となっています。

2021-12-16 (1)
ブルームバーグ

ただ、このことや従来の市場予想より早いペースのテーパリングについては、

パウエル議長の11月の証言による事前ジャブで、ある程度ど市場が織り込んでいたため、発表後、特に
混乱はなく株価が反発しました。

こういうところはパウエル議長本当にうまいなあと個人的には思っています。

テーパリングの加速により、必要に応じてインフレ圧力に対抗するための。利上げを開始する時期を従来の想定より早める態勢を整えられることになります。

パウエル議長は会見で、米経済は急速に改善しており、資産買い入れプログラムによる支援はもはや必要なく、従来想定より早く終了させることが適切としています。

新たな経済見通しでは、来年のインフレ率を2.6%と9月時点の2.2%から上方修正したほか、失業率は完全雇用に近い3.5%に低下すると見込んでいます。

金利先物市場が織り込む、来年4月までに0.25%ポイントの利上げが実施される確率は約90%となりました。

【個人的に面白いと感じた意見としては】

オールスプリング・グローバル・インベストメンツのブライアン・ジェイコブセン氏が

「これはテーパーの加速をうまく演出したものだ」とコメント(私も同意)

「FRBは2022年に3回の利上げを行う選択肢はあるが、義務はない。成長率とインフレの見通しが改善されれば、ゆっくりやればいい」とも述べていました。

「なるほど、確かに」、FRBが柔軟性を確保したといういう見解もあるのかと固くなってた私の頭が少しだけ柔軟になりました。

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【まとめ・感想】

FRBへの懸念と、オミクロン株により、2021年の終りに近づくにつれ、市場は不安定な取引となっていました。

昨日のFOMCを終え、概ね予想通りの結果で株価は反発しましたが、今後のリスクはまだまだ残っています。

一例)

〇FRBの失策(テーパリングや利上げのスピードや幅を間違える)

〇企業はコストの増加を消費者に転嫁し、米国の消費者はこれまでインフレをうまく吸収できていますが、これが吸収しきれなくなる(→利益の悪化やインフレの加速)

〇米国の利上げに対して、コロナのダメージが回復しきってい新興国がやられる

〇オミクロン株・中国・地政学他、いろいろ考えられます。

多くの投資家にとって今回のFOMCで何かが終わったというわけではありません。

一通過点を通過したに過ぎないということを忘れずに、油断せず、また今日からの市場に、それぞれのやり方に応じて適切に取り組むことが大切です。

株価は過去ではなく、未来を織り込むということを忘れないようにしましょう。

今年、S&P500(VOO)は年初来で約27%上昇しています。

こんないい年はそうそうあるもんじゃありません。

ただ、私自身にコントロールできることはあまりに少ないので、

インデックスファンドに投資をしながら、入金額を増やすという戦略を来年も愚直に続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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