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上のグラフは、米国株投資家の間では有名なシーゲル教授の米国の各資産のインフレ調整後の実質リターンを表したグラフです(ドルベース)
なぜ、株式投資がこれほどまでに勧められているかが一目でわかるグラフだと思います。
グラフはシーゲル教授の著した「株式投資 第4版」より引用しました。
この本は名著なので、米国株へ投資をする方で、未読の方は是非読んでみてください。米国株式市場に関しての基本的かつ重要なデータがたくさん載っています。
【最近米国株式市場を始めた方へ】
今年年初、過去最高値を更新してスタートした米国株式市場(S&P500)でしたが、FOMCの議事録の公開後、利上げについていろいろな憶測が広がり、株価は不安定な動きを見せています。
ベテラン投資家の皆様にとっては、久々に腕の見せ所が来たと言いますか、難しくもあり、おもしろくもある、いつもの市場になってきたかと思います。
一方で、コロナショック以降の緩和の元、イージーモード下で投資を開始された方の中には、市場や株価が右往左往する様子をみて不安に思われている方もいるのではないでしょうか?
【長期的な視点を維持しよう】
いろいろな投資戦略や、やり方、考え方があると思いますが、
私自身は、基本に忠実なインデックス投資家なので、基本通り長期的に分散されたPFで運用しているインデックス投資家の方に向けて書いていきたいと思います。
ただ、その他の米国投資家の皆様にも基本出来な部分は参考になるかと思います。
人にもよりますが、投資経験が浅いうちは、日々の株価の上下や目先のニュース、今後の(短期的な)予測が必要以上に気になってしまうものです。
ただ、それらに振り回されて、右往左往する前に、一呼吸おいて、長期的な視点を維持し、株式市場の力強さを確認することが大切です。
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【過去200年に起きたこと】
例えば、過去200年の間に米国では、
〇大きな戦争が9度もあり、130万人の米国人がなくなりました。
〇創業した企業の99.9%が倒産しました(詳細は過去記事)
〇大統領の4人が暗殺されました。
〇インフルエンザの流行で、1年で67.5万人がなくなりました。
〇33回の景気後退(累計48年間)がありました。
〇その景気後退を正確に予想できた人はほとんどいませんでした。
〇株価が直近の高値から10%以上下落したことが100回以上ありました。
〇株価が1/3暴落したことが12回ありました。
〇インフレ率が7%超えたことが20回ありました。
〇1954年以降でも金利はこんなに上下しました
でも、米国株式市場はそれら困難な時期を乗り越え、最終的には右肩上がりで成長してきました。
「株式投資 第4版」より引用。
また、米国株式市場以外の世界のほとんどの市場も同様に、様々な困難がありましたが、それらを乗り越え投資家に多くのリターンをもたらしてきました。
もちろん、過去大丈夫だったからと言って未来がどうなるか、その保証はありません。
しかし、過去これくらいのことを乗り越えてきた市場やそれを形成する人類の力を過小評価したり、忘れてもいけません。
そして、株式市場や長期投資のメリットを享受するためには、投資家はリスクや短期的な混乱、悲観的な状況を受け入れなくてはいけません。
株式は、リスク(プレミアム)があるからこそ、他の資産よりそれなりによいリターンが得られる可能性が高いわけです。
初めて株価が下落し、市場の空気が変わり、悲観的な見方が強まった時は、不安になるものですが、
短期的な悲壮感や混乱に負けないこと。株式市場や人類の力強さや実績を信じること。長期的な視点を維持すること。リスクと上手に付き合うこと(分散や許容できる範囲で投資する)。などが大切だと思います。
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【ベテランの方と初心者の方へ】
長く投資をされている皆様に、私などが物申すことなど何もありません。
まあ、でもせっかくなので、最近私自身が気に入っているリバモアの言葉を一つ紹介します。
「投資家はどれだけお金を払ってでも、傲慢にならない方法を学ばなくてはいけない。優秀な人が大失敗をするのは、大抵傲慢さが原因だ。」
私も傲慢になったり、油断しないよう、謙虚に日々精進していきたいと思います。
最近始めた方には、シンプルに続けてください。やめないでください。ということだけ伝えたいと思っています。
昭和の言い回しでいえば、「負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じぬくこと。ダメになりそうな時、それが一番大事」といった感じですね。
でも、欲を言えば、心が折れそうなくらいのリスクをそもそもはとらないこと。
事前にしっかりとした投資環境を整えること。そして、その下で余裕のある資産運用を続けることが重要だと思います。
意外と軽視されがちですが、初心者の方ほど、投資を長く続けられる「投資環境」₊「精神」の状態を整えることを大切にしながら、今年も楽しく投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【米国株投資の基本】リスクと上手に付き合うために。不安な時こそ米国株式市場と人類の力を思い出そう。【初心者の方へ】