FOMC・政策金利を0.50%の大幅利下げ。年内あと0.50%の利下げを見込む。S&P500投資家が注意すべきこと。わかりやすく解説!

投資まとめ


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【9月18日 米国株式市場】

ダウ    41503.10 ‐0.25%
S&P500     5618.26 ‐0.29%
ナスダック 17573.30 ‐0.31%

FRBは9月18日のFOMCで4年半ぶりとなる利下げを決定。S&P500は一時1%上昇しましたが、その後パウエル議長が緩和を急がないと述べたことを受けて小幅に下げて終えました。

ラッセル2000は+0.039%と小幅に上昇。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.33%と小幅に下落しました。

米10年債利回りは3.689%。+0.047と上昇しました。

VIX指数は18.23。+3.52%と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  142.27 ‐0.10%
NY原油  70.16 ‐1.45%
NY金   2,559 ‐0.40%

円はFOMC後、対ドルで一時1.4%高の140円45銭を付けましたが、その後のパウエル議長の発言などを受けてほぼ前日の水準にまで戻しました。

原油先物相場は3日ぶりに反落。金は利下げが発表された後に、史上最高値を更新しましたが、その後は下げに転じました。

ビットコインは60,327ドル。+0.14%と小幅に上昇しました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】
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【スタイルボックス】
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大型グロース株が下落。その後のカテゴリーは小幅な動きで終えました。

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【FOMC】

FRBは18日、0.5%の利下げを決定、政策金利は4.75%~5%となりました。

労働市場が一段と減速するリスクを踏まえ、大幅な利下げに踏み切りました。

大幅な利下げに踏み切った理由についてパウエル議長は、「雇用の伸びが鈍化するなど労働市場の減速を踏まえたものだ」「遅れをとらないという我々の決意の表れだと思う。これは大きな行動だ」と発言しました。

最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している。

雇用の伸びは鈍化し、失業率は上昇したが、依然として低い。

インフレ率は委員会の2%のインフレ目標に向けてさらに進展したが、依然やや高止まりしている。委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す

FOMC声明全文
https://jp.reuters.com/business/FH7XMD7DRROWBKEFJ3Z3JRSXE4-2024-09-18/

パウエル議長は会合後の記者会見で「私たちの過去1年間の忍耐強いアプローチが実を結び、インフレ率が持続的に2%に向かっているという自信を強めている」

緩和を急がないと述べ、大幅利下げが続くと考えるべきではないと注意を促した。為替や株式市場はこのような発言を受けて反転しました。

パウエル米FRB議長の会見要旨
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/XM7ESJOF5VICLORVVYIQSBX3IE-2024-09-18/

今回の会合では、会合の参加者19人による政策金利の見通しも示されました。

これを見ると、FRBメンバーは19人中10人が今年あと2回のFOMCで0.5%の利下げを見込んでおり、11月と12月のFOMCで0.25%×2回の利下げが行われるとの見方が広がりました。

2024年末時点の金利水準の中央値は4.4%で前回6月の想定より0.7ポイント引き下げられました。


今後の経済指標でまた上下するでしょうが、現時点ではこれが次のメインシナリオとなります。

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【まとめ】

事前に複数のリークなどがあり、金融市場が前日に0.50%の大幅利下げを6割以上織り込んでいたということもあり、0.50%の大幅利下げを実行した割には特に大きな混乱もなく終えた一日となりました。

大幅利下げによって株価が上昇し、円高が進む場面もありましたが、その後のパウエル議長が0.5%は新たな利下げペースではないと警告したこともあり、反落して終えました。

というコロナウイルスによって引き起こされた一つのサイクルがようやく終わりを迎えようとしています。

コロナによって引き起こされた緩和政策⇒その反動のインフレ⇒それを抑えるための利上げ・引き締め⇒「インフレと金利の正常化」⇒?????(引き締めによるダメージは?)

ワクチン開発の速さや緩和政策の速さとその規模で、今までにない速さで一つサイクルが回った印象です。

それに加え、ロシアのウクライナ侵攻の副次的な効果もあり、日本でもインフレと金利のある世界を迎えようとしています。

リーマンショック後から続いてきた、0金利と0インフレの世界が終わりを迎えました。

世界金融危機の反動で割安スタートだった2010年頃とは逆に、2024年は緩和政策の影響で割高感のあるスタートラインとなっています。

ある意味では当たり前ですが、これから投資をはじめる方、最近投資をはじめた方は、過去10年と違う環境で勝負しなくてはいけないということを意識して投資を続けていきましょう。

年率15%を超える、その魅力的なS&P500やNasdaqのリターンが次の10年も続くとは限りません。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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