『バンガードの調査』コロナショック中にオールキャッシュPFにした結果・・・『航路を守れ』

投資まとめ
バンガードの調査

コロナウイルスによるパンデミックは、

2020年前半、世界中の市場に異常なボラティリティを引き起こしました。

米国株式市場は、2月19日にピークを迎えた後、

3月23日までの間に34%下落し、5月末までに36%上昇。

現在では最高値圏まで反発しています。

今回は、米バンガードが行ったおもしろい調査を紹介します。

参照 「Cash panickers: Coronavirus market volatility

パニックに陥ったバンガードの投資家達

調査によると、
米バンガードの投資家の多くは、

規律を守り投資を続けてきました。

一方で、2月19日から5月31日までの間に、

0.5%未満の米バンガードの投資家は、パニックに陥り、

株式を全て放棄し、全て現金のポートフォリオに移行していたことがわかりました。

現金に変えた投資家の中央値は、

50代半ばで、バンガードの投資家歴は12年以上でした。

その投資家達の2019年12月時点での株式へ配分の中央値は、

DCプラン参加者では約70%、個人口座では約75%でした。

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ベンチマークと実際に手にしたリターン

下の図は、

現金化した投資家の「個人個人のパニック前のベンチマーク」と

実際に手にしたリターンとの差を計算したものです。

画像が見にくい方はクリックすると拡大できます。

縦の点線(ベンチマーク)より下回っている部分に注目して頂けると良いかと思います。

 

〇3月
00

〇4月

00
〇5月

00

3月、4月、5月と進むにつれ、

元々の計画をそのまま継続していた場合の成績を下回る人が増えていることがわかります。

5月末時点で、80%以上のキャッシュ・パニッカーは、

2月18日のポートフォリオをそのまま継続していたほうが、より良いリターンを得られていたことがわかりました。

市場に応じたタイミング戦略は難しい

「パニックに陥り、現金化してしまった人の大多数は、ポートフォリオをそのままにしておいた方が良かったのではないでしょうか。」とバンガードは述べます。

市場のボラティリティに応じて、

ポートフォリオを変更したり、

タイミングを計った取引を成功させるためには、

株式市場を「いつ退場するか」「いつ再参入するか」という2つのタイミングを正しく捉える必要があります。

ただ、ほとんどの投資家にとっ、てこれを両方とも成功させるのは容易なことではありません。

まとめ

調査によれば、投資リターンの約90%をポートフォリオの資産配分が決めるということがわかっています。

いろいろな投資戦略があると思いますが、

分散されたポートフォリオで、長期的に投資するのであれば、

上昇であれ下降であれ、

市場の方向性やタイミングを見て

長期的な投資戦略やポートフォリオを変えるべきではありません。

同レポートの最後の一文はこう書かれています。

 markets are likely to experience more volatility in the second half of this year

今年の後半には、市場のボラティリティが高くなる可能性があります。

ですが、私は投資計画を変えずに、

いつも通り規律を守って投資を続けていこうと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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