米国株式これ1本(S&P500・NYダウ・ナスダック100)はおすすめしません!

投資まとめ
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【ちょっと意味が】

三井住友DSアセットマネジメントが「米国株式これ1本(S&P500・NYダウ・ナスダック100)を新規設定」しました。

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S&P500、ダウ平均、ナスダック100に連動するETFに「アクティブ」に分散投資する投資信託です。
もう一度いいます。

米主要3指数に連動するETFにアクティブに投資をするだけの投資信託です。

わざわざ手数料を払わなくても自分できます。

対象のETFがなになのかはしっかりと書いてあります(日本において一般投資者の購入が可能とまで書いてくれています)。

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S&P500はVOO、ダウはDIA、ナスダック100はQQQMでしょう。

この3つにわざわざアクティブ投資する必要があるのかという議論はさておき、

ETFに投資をしたり、それぞれに連動する投資信託を使えば手数料をここまで払わなくても似たようなことは自分で簡単にできます。

自分がよくわからないものに投資をしないのは投資の鉄則ですから、

ここまでの簡単な話についてこれない方、こういうのを調べるのがめんどくさいという方は、オルカンなど投資信託にシンプルに投資をすることを強くお勧めします。

【手数料が高すぎるファンド】

このファンドの一番の問題点は、3つのETFに多少アクティブに投資をするだけのファンドなのに、手数料が高すぎるということです。

実質的な手数料は、年0.7175%~年0.83017%もかかります。

為替ヘッジなしです。

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あの山崎元氏は著書などで「金融商品を買う場合「年間の総支払い手数料が0.5%を超えるものを決して買わない」と心に決めておくことを強くお勧めする」と書いていました。

普通に超えていますね。ちなみに山崎元氏はレバレッジファンドはそのレバレッジに応じて妥当なコストは許容していました。

そういう意味では、あのレバナスの実質コストが2倍レバをかけているのにも関わらず1%くらいということを考えると、レバナスよりもコスパが悪いつまり運用会社が儲けるため)投信というとわかりやすいのかもしれません。

購入手数料は2.2%が上限とのことですが、対面証券の営業、マーケティングで稼ぐ気なのがなんとなく伺えます。

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【アクティブの価値は】

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私はアクティブ投資そのものを悪という全く気はありません。バンガードの低コストのアクティブファンドとかは普通に好きです。

そのうえでこのファンドの「アクティブ要素」には困惑しています。

毎月、S&P500、NYダウ、ナスダック100への投資配分を調整します。

「①セクターアプローチ配分」
「②局面アプローチ配分」
「③ベース配分」の3つの戦略で運用します。

①および②では、定量判断により、S&P500、NYダウ、ナスダック100の中から、それぞれ投資する指数を選定します。③では、S&P500に投資します。

まず1/3はVOO確定なので、アクティブ要素は実質的に残り2/3になります。にも拘らずあの手数料

次のセクターアプローチ。これはよく聞く戦略ですね。

定量モデルにより、各指数において構成比率が高いセクターの魅力度を分析し、1指数を選定

いや、セクターアプローチならわざわざこの3指数を使わなくてももっといいETFあるだろう。と思います。

また、ナスダックはセクターやファクターがテクノロジーやグロースなどに偏っているので、加重するのはわかりますが、

ダウとS&P500は切り取る期間にもよりますが、ほとんど似たような動きをします。

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それを月次調整するわけです。

ETFをいじくる売買コスト無駄じゃないですか?そこに追加コストを払う価値ありますか?

と問う必要があります。

残り1/3「局面的アプローチ」。成功するかはさておき、強いて言えばにこれが一番アクティブしているなとも思うのですが、

でも、やっぱりこの3指数以外に使いやすい指数とかETFとかあると思うんですよね。

ダウ、S&P500、Nasdaqにわざわざ絞ったのは、「リスクリターンの改善とか良いファンドを作ろう」とか「投資家のためのファンドを作ろう」ではなく、

「売りやすい、宣伝しやすい、人気がでそうな」「マーケティングのためのファンド」を作ろうとしたのではと疑いたくなります。

なお※で補足してあるのですが、

定性判断により「セクターアプローチ配分」および「局面アプローチ配分」の比率を±10%の範囲で調整します。3つの指数すべてに投資するとは限りません。投資配分の調整は月次で実施しますが、市場急変時等には、臨時で投資配分の変更を実施する場合があります。

とあるのでそこも覚えておくといいでしょう。100%VOOとかもありえるわけです(笑)

米国株にインデックスファンドを用いて投資をしたいのであれば、普通にS&P500やダウやVTI、ラッセルとかでよくない?。

アクティブに加重したいのであれば、自分でそれにNasdaq100を加えればよくないとも思います。

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【新NISA つみたて枠では現状使えない】

なお、新NISAでは、アクティブ運用されているのでつみたて投資枠では現時点では投資できません(5年経過すれば可能性あり)現状。成長投資枠で投資できる見込みです。

ここらへんもこのファンドの微妙さを増していますね。

今から株式投資をやるのであれば、新NISAを活用するのが鉄則です。

教科書通りに考えるのであれば、まず「つみたて枠の120万を埋めて、成長枠」ですが・・・・

そうなると、このファンドの出番は120万投資をした後ということになりますし、

だったらアクティブにしなくていいからつみたて枠でも使わせてくれた方がまだ人気がでそう

成長枠でこれにわざわざ投資をする必要があるのか。

本当に、なぜわざわざ3つのETFに投資をして、市場を予測して比率を変えるだけのしょぼいアクティブ型にする必要があったのか。と言いたいです。手数料ですかね(笑)。

これでしっかりと安くない手数料をとるわけですから、

逆にアクティブ投資家や他の真剣にやっているアクティブファンドをなめてるのかとも思います。

あとは個人投資家をなめているとも思います。

かつてバンガードのボーグル氏は、「インデックスファンドより高いコストをとるアクティブファンドなのに、実質的な中身はほぼインデックスファンドとなっているようなファンドには注意せよ」という言葉を残しています。

また、昔から高いコストをとるファンズオブファンズ型の商品には注意せよという鉄則があります。

さて、このファンドはどうでしょう?

マーケティングしたい人から反論がくることを想定して、いろいろこのファンドへの投資を正当化する理由を考えましたが、私にはなかなか思いつきませんでした。

でも、引っかかる人は一定数いるんだろうな。

「米国株式これ1本(S&P500・NYダウ・ナスダック100)」への投資を促されていくことになるであろう方々に、この記事が届いて、一旦冷静に考えるきっかけになってもらえればうれしいです。

割と拡散希望。久々に個人的には嫌いなファンドを見ました。

アクティブファンドであっても、

マーケティングや投資家からお金を奪うためのファンドではなく、ちゃんとコストに見合ったリスクリターンや、投資家に価値を提供できるファンドを目指そうという姿勢が伺えるファンドが好きです。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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