【大和アセットマネジメント】NASDAQ100がS&P500より金融ショックに強い理由

投資まとめ

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【Nasdaqは高リターンで低リスク?】

2020年、レバナスや積みレバで有名な大和アセットマネジメントが、

NASDAQ100がS&P500より金融ショックに強い理由」という強気のレポートを公開していたのを思い出したので紹介します。

元記事「NASDAQ100がS&P500より金融ショックに強い理由」

全体としてNasdaq100をほめる内容で、

S&P500を超えるリターンかつ②S&P500よりもリスクが低いという主張が書かれています。

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【要旨】

①現在のNASDAQ100は、当時と比較して、株価を裏付ける並外れたファンダメンタルズ(収益・キャッシュフロー・配当など)を有した、成熟した多様な企業で構成されています。

②優位性のあるファンダメンタルズに加えて、NASDAQ100が持つ独自のセクターバランスにより、S&P500よりもリスクの観点で優位性があることが示されています。

【個人的な感想】

①に関してはそれ故に、それ相応に高い株価で取引されていること。

②に関しては、独自のセクターバランスとやらが、有利に働くときもあれば不利に働くこともあるので、①②ともに個人的には特段有利とはいえないと思います。

また、理論的に考えれば、より幅広い業種やセクターに幅広く分散投資をしているS&P500の方が、長期的にはリスクが低くなる可能性が高いと思います。

【個人的なツッコミ①】

NASDAQ100はリーマン・ショックやコロナショック時のボラティリティ・インデックスで測定された通り、リスクの観点でS&P500より優位であることが示されました。

でも、ITバブルや昨年末からの下落局面では、Nasdaq100の方がボラティリティも下落率も高く、S&P500の方が低リスクでした。

これは状況によります。将来はわかりません。

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【ツッコミ②】

NASDAQ100構成企業は、2003年から2019年にかけて、1株当たり利益/売上/配当を22倍/6.5倍/ 40倍に成長させており、S&P500構成企業のデータを大きく上回っています(それぞれ4倍/ 2倍/3.5倍)

NASDAQ100構成企業が財務面で優れていることもその要因の一つです。

〇開始地点が2003年からですか。そして終了地点が2019年ですか。そうですか。

〇Nasdaq100企業は過去予想を上回る素晴らしい成長を遂げました。故に過去のリターンやチャートは良いものでした。でも、これからはどうなるかわかりません。

私たちは2003年からではなく、その成長を反映した株価がついている、これから投資をするわけです。

〇また、この期間は基本的に低金利・低インフレのグロース株に有利な環境が長く続きました。環境の変化によって、今後どうなるかはわかりません。

〇高すぎる期待を下回った時株価がどうなるかは、経験のある米国株投資家の方であればご存じだと思います。

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【ツッコミ③】

NASDAQ100は、金融セクターのエクスポージャーがないため、実体経済の混乱による金融市場の下落リスクの影響が比較的低いです。また、石油・ガスセクターのエクスポージャーもないため、エネルギー市場の混乱の影響も低いです(以下略)

これは以前も書きましたね。今年年初来で唯一プラスのセクターはエネルギーセクターです。昨年好調だったのもエネルギーセクターでした。
年初来年初でみると、逆にNasdaq100に占めるウェイトが大きい3セクターは情報技術‐22.29%、コミュニケーション₋30.81%、一般消費財‐25.49%となっており、Nasdaq100も‐24.88%となっています。

S&P500の₋16.93%、S&P500バリュー指数の₋9.70%を大きく下回る結果となっており、○○セクターがないのが逆に裏目にでています。

全てにおいて万能のセクターがあれば投資はとても簡単なのですが、現実はそうではありません。

少なくとも、全ての環境下において常に高リターンで低リスクのセクターを私は知りません。

SNS上では「○○セクターがないから低リスク」もしくは「○○セクターがあるから高リスク」という言葉が安易に飛び交っていますが、そういう言葉を鵜呑みにしないように心掛けていきましょう。

(例・VYMには金融セクターが多いから低リスク。HDVにはエネルギーセクターのウェイトが多いから高リスク)クリエネETFはS&P500より低リスクなど」

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【まとめ】

誤解しないで欲しいのはNasdaq100が悪いと言っているのではありません。

投資期間によってはS&P500を上回ることも全然あると思います。

ただ、元記事にあるように必ずしもS&P500よりも「高リターンで低リスク」とは限らないと思ったことなどから記事にしてみました。(むしろ、理屈的にはS&P500の方がリスクは低くなる可能性が高いと思われます)

いろいろツッコミだすと止まらなくなるので、この辺にしておきますが。

私が特に今回思うのは、相関や分散効果といったごくごく基本的な内容を無視して、

「S&P500より高リターンで低リスク」「S&P500と比較して優位性があると考えられます」と

特定の条件下での過去の結果を基に、都合のいい部分を切り取り、都合の悪い部分は一切書かずに、天下の大和アセットマネジメント様が素人のような記事を書いて公開している点に割と憤っています(笑)。

というか、なんでいつもS&P500がやり玉になるのでしょう(笑) クリエネETFやARKK、高配当、レバナス…。みんなS&P500を超えると豪語していますが(笑)。いつも勝手に喧嘩売られるS&P500君の気持ちも考えてみて下さい(T_T)voo

メリット・デメリットがあるのは当たり前だと思いますし、

仮に本当に「S&P500より高リターンで低リスク」という指数であれば、

S&P500ETFの純資産は今よりもずっと小さいものとなり(むしろ投資する意味ないでしょう)、むしろ世界中の機関投資家やプロはS&P500ではなく、こぞってQQQのようなETFに投資すると思うのですが・・・・

現状そこまではなっていません。

今回の結論をいうとNasdaq100そのものは別に悪くない。

大和アセットマネジメントのコラムがイマイチ。こんな感じです。

大和アセットマネジメントの主張を鵜呑みにして、変にのせられすぎないように気を付けながら投資を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【大和アセットマネジメント】NASDAQ100がS&P500より金融ショックに強い理由

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