新NISAでつみたて投資を大成功させるインデックスファンドの黄金比率!全世界株式が無難すぎてよい!

投資まとめ

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【無難で何が悪い】

プレジデントオンラインに『全世界型1本だけでは無難すぎる…新NISAでつみたて投資を大成功させる「インデックスファンド」黄金比率』という記事があったので感想などを書いていきたいと思います。

まずタイトル、「新NISA」「全世界株式」「つみたて」など投資初心者が気になるフレーズのオンパレードで流石だなと思います。

ただ、個人的な感想を言えば、「全世界株式1本だけでは無難すぎる」ここに「?」となりました。

教科書通り、無難や普通で何が悪いというのでしょう?

むしろ理論や基本に忠実に運用することは素晴らしいことだと私は思います。

【なぜ教科書のすばらしさを軽視するのか】

運用や投資に楽しみやおもしろさが必要だという人は、「合理的に」楽しめばいいと思いますが、

そうではなく、単純に資産形成をしたい、効率的にお金を増やしたいというかたであれば、最も合理的だと思う方法を徹底的に行うというのが理にかなっています。

株式投資に投入する時間や労力なども考慮すると、全世界株式インデックスファンドは、その最も合理的な方法に、限りなく近い選択肢の一つだと思います。

過去何度も述べているので金融理論の歴史を今ここで改めて書くつもりはありませんが、

投資初心者の方は、なんとなく全世界株式や米国株式に投資をするのではなく、

なぜ全世界株式インデックスファンドが良いと言われているかよく理解することが大切だと思います。

興味のある方はこちらなどを是非「ファイナンス理論全史

【全世界株式インデックスファンド1本はなかなか強い】

例えば、プロのアクティブファンドの8~9割がベンチマークを下回っています。

例)過去15年では93.4%の米国株ファンドがS&P500を下回っている。

スクリーンショット 2023-07-26 192013

また、過去記事で紹介した通り、投資タイミングを計ろうとして、資産配分を動的に動かした個人投資家の多くが、ただ黙って市場平均を丸抱えた時のリターンを下回っています。

もちろん、全世界株式インデックスファンドが最高の結果を残すかどうかはわかりませんが、①分散効果②コスト③平均を持ち続けるという面などでは、その他多くの戦略に対して優位性があります。

全世界株式インデックスファンドをただ黙って持ち続ける戦略は思いのほか強力です。

逆に、素人や初心者が変に自我を出して、自己流でアレンジするということは、バフェットなど市場の
プロ達と戦うことになります。

市場を出し抜き、彼らのミスを突き続けるのはプロでも容易ではありません。

ベンチマークから乖離したアクティブ投資はうまくいくこともあれば、失敗することもありますが、PFを動かすコストが余計にかかります。

そのコストや追加リスク、手間や費やす時間などをを正当化するだけの理由を投資初心者の方が提示するのはなかなか難しく、大抵は自身(あるいは自身が信じる誰か)の楽観的な願いや思い込に基づく、希望的な予想にすぎない場合がほとんどです。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【資産配分とコスト】

さて、話が脱線してきたので本記事に戻りましょう。

長期的によく分散されたPFで運用する場合、そのリスクとリターンの大部分を資産配分が決めます。

00

例えば、現在、全世界株式の中身は、先進国90%+新興国10%なので、先進国ファンド90%+新興国ファンド10%でそのまま運用すると、全世界株式1本とほぼ同じ成績になる。

個人的にはリバランスの手間やコストなどを考えると、同じリスクやリターンであれば全世界株式1本の方が手間が少なくて良いと思う。おそらくコストも少なくて済むし、再投資もやりやすい。

また、現在、米国株式市場と先進国株式市場、全世界株式市場の相関性はかなり高いため、あまり分散効果は望めない。(相関関係は変化するし完全相関でない限りは効果を発揮するが)

そして少ない金額で、そんな相関関係の高い、資産の配分を10%程度ごちゃごちゃやっても、追加の手間とコストの割には、ほとんど追加のリターンもリスクも変わらない。

そこに費やす時間や労力で、少しでも多く入金できるように注力した方が資産形成は加速するように思う。

■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
     ■お名前.com

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【ほかに気になった点】

「日本が上がらない」とか、「米国の伸びは今後も一番大きいと思う」ので、と決めつけるのはどうかと思いますが、仮にそうだったとしても

「先進国」を交えず、「全世界」と「米国」を半分ずつとした方がリターンも大きくなりそうです。

等の投資初心者でも書けるような作文と円グラフでいろいろな資産配分の例を示す前に、

今はだれでも無料で使えるアセットアロケーション分析ツールがあるのだから、

数字で、そのお勧めの資産配分にするとどうなるのかを示してほしかったなと思います。

スクリーンショット 2023-07-26 195710
http://guide.fund-no-umi.com/tools/aa.html

そして、過去の数値だけでなく未来の数値を入れてその根拠をだし、わざわざ追加の手間とコストをかけて、全世界株式から資産配分をずらす正当性を示してほしかったと思います。

均等割り配分なら、ちゃんと均等割り配分にしてほしかったな。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

【まとめ】

プロの投資家たちが得られる情報もとに、鎬を削って分析し、値付けされた今の株価、今の株式市場の時価総額比率に対して、何らかの正当化できる理由があれば、米国多めにする、新興国を多めにすると言う戦略もわからなくはない。

しかし、普通の、大多数の、一般的なスキルしか持たない、せいぜいニュースやそこら辺の予測を読む見ることしかしない、けれどできる限り合理的に資産形成をしたい普通の個人投資家であれば、

無理に王道から外れようとするよりも、セオリーを徹底的に守った方が良いのではないかと個人的には考える。

未来がわからない以上、完璧は無理だが、長期的には多くのファンドを上回る、概ね80~90点の成績を手間や時間をかけずに残す戦略であり、

確実にコストや分散効果といった「確実」に差がつく部分では、他の多くの戦略を圧倒できるごく『無難な』戦略を採用しつつ、そこで余った時間や労力を入金力アップに使うことを私はお勧めします。

長くなりましたが、普通のスキルの大多数の人にとって、あるいは資金が何億もある人でなければ、ポートフォリオの資産配分をこちゃこちゃするより入金力UPに励もうということで、

スクリーンショット 2023-07-26 201059

あと、せめて均等割り配分は、ちゃんと均等にして。と思った今日この頃です。

いつもありがとうございます。

もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング

ランキングサイトに参加しているので、

上の応援ボタン2つをクリック頂けると、

ものすごくありがたいです。毎日記事を書く励みになります。

 
Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
新NISAでつみたて投資を大成功させるインデックスファンドの黄金比率!全世界株式が無難すぎてよい!

タイトルとURLをコピーしました