なぜ、インデックス投資や株式と債券に分散したポートフォリオが有効なのか?【60/40は死んだのか?】

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【60/40ポートフォリオの死】

2022年、株式と債券に60/40で投資をする伝統的なポートフォリオはドルベースで‐16%下落しました。

日本人投資家にとっては、今回は為替が味方したため、あまり影響がありませんでしたが、米国や欧州では「60/40ポートフォリオは死んだ」と公言する声も多く聞かれました。

「株式60/債券40」死んだか-ヘッジファンドベテランも有効性に疑問(ブルームバーグ)

【長期的視点の欠如】

先ほど述べた通り、60/40ポートフォリオは2022年歴史的に稀にみる‐16%の下落を記録しました。

しかし、2022年末時点から見て、過去10年間の60/40ポートフォリオの年率平均リターンは6%でした。

これは至って普通の数字でで、60/40ポートフォリオを採用している長期投資家にとっては、「死」どころか騒ぐような値ではないことがわかります。

60/40ポートフォリオは、2022年のマイナス‐16%に先立って、2019~2021年にかけて51%(年率約14%)も上昇しました(コロナショックがあったにも関わらず)

これらを「死」と呼ぶのであれば、ほとんどの投資戦略は死んでいることになるのではないでしょうか?

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【バンガードの見解】

バンガードのロジャー・アリアガ・ディアス氏は面白い指摘をしています。
株式と債券が同時に、しかも相関的な下落が繰り返されるためには、インフレ率と金利の継続的な上昇が必要になります。

つまり、1970年代のような本格的なスタグフレーションのシナリオとなりますが、私たちの見解ではありそうもないことです。

中央銀行は、世界的な景気後退のリスクを冒してでも、すでに断固とした行動をとっており、その結果、インフレ率はすでに徐々に下降しています。

60/40の2023年初来のパフォーマンスは、すでに長期的な通常の平均である6%に回復しています。

急激なインフレと急激な利上げという二重のショックは、新型コロナウイルスによる世界的な大混乱と、世界経済を再開するために使用された極端な政策刺激に対する一時的な調整の一環でした」

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【下落はあまり前のこと】

株式投資をしていれば、S&P500やNasdaqのようなインデックスでも、バリュー株や高配当でも、モメンタム投資にしても、1~数年マイナスリターンとなることは多々あります。

これは当たり前で仕方のないことです。

いちいち騒ぐことでもありませんし、長期的には有効であろう戦略を放棄する理由にもなりません

バンガードのロジャー氏は

「何年もパフォーマンスが良くなかった年が続くのが、長期投資の本質です。60/40 は引き続き健全な長期戦略です。これは、分散、リスクプレミアムへの規律あるエクスポージャー、コスト効率という、成功する投資の普遍的な原則を体現しています」としています。

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【まとめ】

もちろん、60/40が最強というつもりもありませんし、

バンガードが指摘している通り、個人個人の環境やリスク許容度などによって調整する必要があるものです(私は株式100%派)。

しかしながら、この60/40の伝統的な戦略は思いのほか強力で、1年間の結果を受けて即死するというようなものではありません。

1926年1月1日から2021年12月31日までの間、米国株式60%、米国債券40%のポートフォリオの年率リターンは8.8%でした。

また、バンガードは、その60/40 ポートフォリオの今後10年間の長期平均リターンが約7% になると予測しています。

この予想がどうなるかはわかりません。
ただ、60/40ポートフォリオの主な原動力は、

株式市場と債券市場へ規律を保ち、長期的にエクスポージャーを取ることによる①長期的なリスクプレミアムの獲得と、

株と債券の不完全な相関関係を利用した(②分散効果によるリスク低減)、そして③コスト効率です。

①リスクプレミアム②分散効果③コスト効率。これらが死なない限り、60/40ポートフォリオは生き続けるでしょう。

(また①~③は全世界株式やS&P500にも同じようなことが言えます。)

繰り返しになりますが、60/40ポートフォリオに限らず、長期的な戦略の成果を1~数年の結果で判断すべきではありません。

また、どんな戦略を採用される方であれ、短期的なノイズに惑わされないように、

上記の①~③のように、なぜその戦略が有効とされるのかをよく理解して投資をすることが大切です。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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