【S&P500は反落】経済指標はインフレ鈍化を示唆も、クレディスイスの混乱が続く。原油も一時‐5%。でも一切心配していません【投資が不安な米国株投資家はどうすれば?】

投資まとめ

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【3月15日 米国株式市場】

ダウ    31,874 -0.87%
S&P500     3,891 -0.70%
ナスダック 11,434 +0.05%

ダウとS&P500は下落。Nasdaqは小幅に上昇して終えました。

スイスの金融大手クレディ・スイスの問題を受け、銀行危機を巡る懸念が再燃。

経済指標の発表や、来週のFOMCでは小幅な利上げにとどまるという期待を相殺する形となりました。

ラッセル2000は‐1.74%と小型株は大きく下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐2.60%と下落しました。

米10年債利回りは3.462%。‐0.174と低下。

VIX指数は26.14。+2.41と大きく上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  133.25 ₋0.72%
NY原油  68.24 ₋4.33%
NY金   1,919 +0.69%

ドル円は133円台前半。

原油は3日続落。一時‐5%と大きく下げました。

これを受けてS&P500エネルギーセクターが5%以上下落しました。

ビットコインは24,498ドル。‐1.07%と下落しました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

通信    +1.50%
公益    +1.34%
生活必需品 +0.68%
情報技術  +0.03%
不動産   ‐0.00%
ヘルスケア ‐0.17%
一般消費財 ‐0.23%
資本財   ‐2.51%
金融    ‐2.85%

素材    ‐3.28%
エネルギー ‐5.43%

全11セクター中セクターが上昇。

通信、公益、生活必需品などが上昇する一方で、

資本財、金融、素材、エネルギーが大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落。

大型グロース株が踏みとどまる一方で、

バリュー株や中小型株が大きく下げました。

【個別株】

〇アドビ 時間外で+4.6%

引け後に決算を発表。EPSは予想を上回り、売上は予想の範囲内となりました。通期のガイダンスのEPS予想を上昇修正。株価は時間外で上昇しています。

〇ファースト・リパブリック<FRC> ‐21.37%

S&Pがジャンク級(投資不適格)への格下げ。大幅安となりました。

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【PPI】

〇生産者物価指数(PPI)

前月比 ‐0.1% 予想+0.3% 前回+0.7%
前年比 +4.6%   予想+5.4% 前回+6.0%

〇生産者物価指数(コアPPI)

前月比   0.0% 予想+0.4% 前回+0.5%
前年比 +4.4%   予想+5.2%   前回+5.4%

PPIは前回より鈍化。予想も下回り、インフレの鈍化を示唆する内容となりました。

FRBが重要視するコアPPIも同様に低下しています。

【経済指標】

〇3月ニューヨーク連銀製造業景気指数 

結果‐24.6 予想-7.9 前回-5.8%

〇2月の小売売上高(前月比)

結果-0.4% 予想-0.3% 前回+3.0%

〇小売売上高(除自動車)

結果-0.1% 予想-0.1% 前回+2.3%

NY連銀製造業指数や小売売上高は、消費や経済の鈍化を示唆する内容となりました。

インフレの抑制にとっては良い材料となるものの、景気後退や企業の利益の鈍化も示唆する内容となりました。

JPモルガン・アセットマネジメントのボブ・マイケル最高投資責任者は、経済のハードランディングを警告。景気後退は避けられないとして来週の米利上げ休止を見込んでいるとしています。

【クレディスイスの懸念】

昨日はSVBの破綻に対し、米当局が積極的な対応を打ち出したこともあり、金融システム全体への波及は限定的との楽観論が広まりました。

しかし、未だ不安が残る中、今日はクレディ・スイスが急落。筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンク(SNB)が規制の問題で追加出資できないと表明したのが売りを誘いました。

SNBのクダイリー会長は「追加の流動性支援の要請があってもこれ以上は支援を行うことは絶対にない」と発言。

クレディ・スイスのCDSは深刻な懸念を示す水準まで到達。他の欧州銀株にも売りが広まり、金融システムへの懸念が再燃しました。FTSE350種銀行株指数は5.63%下落。

クレディスイスは不祥事が続き、かねてより経営不安がささやかれていました。2022年は2008年の金融危機以来の大幅な赤字を記録。顧客の流出も続いています。

こうした中、米大手銀行は、ここ数カ月でクレディスイスへのエクスポージャーを管理していたため、クレディ・スイスから生じるリスクは今のところ管理可能だとの意見もあります。

「https://jp.reuters.com/article/global-banks-credit-suisse-us-banks-idJPL6N35N0EP

一時‐30%まで下げたクレディスイスのADRでしたが‐13%まで下げ渋っています。

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【まとめ】

S&P500は一時2%下げる場面もありましたが、下げ幅を縮小。

債券利回りの低下などを受け、ビックテックなど大型グロース株は上昇し、株指数を下支えしました。

今日発表された経済指標やクレディスイスの問題を受けて、

短期金融市場では、来週のFOMCでの0.25%の利上げ確率は49.5%、利上げ停止が50.5%織り込まれ、見事に半々という形になりました。

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また、5月のFOMCでは利上げが行われ、6月以降に利下げが行われるとの予想になっています。

つい先週までは年内の利下げはないとされていたのがとおい昔のような展開となりましたね。

【有識者の見解】

ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、銀行危機はさらに悪化する恐れがあると指摘。イージーマネーと低金利が続いた10年余りの間に金融システム内で亀裂が生じたとし、強い懸念を表明しました。

一方で、「ドミノは倒れ始めているのだろうか」「ダメージがどの程度広がっているか判断するには時期尚早だ」と慎重な見解を述べました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-15/RRK6WXDWX2PS01

レイ・ダリオ氏は、シリコンバレー銀行の破綻は「炭鉱のカナリアだ」と指摘

「初期的な兆候を示しているこの動きはベンチャー界のみならず、より広い世界に波及効果を及ぼすだろう」「債券とクレジットの市場収縮を経て問題は山積し始める見通しだ」と述べ、いつもの持論を展開しています。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-03-15/ray-dalio-says-svb-s-collapse-is-canary-in-the-coal-mine

【私の方針】

私自身は予め、

①自身のリスク許容度の範囲内で(金融資産は株式100%)

②基本に忠実にパッシブ運用をしているため、

今回もその方針や計画を維持し、クレディスイスの件も米国の地方銀行やFF金利の動向なども一切気にすることなく、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。

本来であれば、市場が混乱し、値が下がっている時は嬉しいものですが(年々そういう感情も消えてきましたが)、今回は株価も為替もそこまで下がっていないため、そういう感情も特にありません。

そして、今私自身がやるべきことは、SNSやブログで、不安を煽ったり、騒ぎ立てたり、急に普段やらないような投資戦略に手を出すことではないと考えています。

もし不安な方は、下落相場の中ではなく、騒動が落ち着いた後、できれば平時に自身のリスク許容度について考えてみるといいでしょう。

株式は現金や預金、短期国債ではありません。

そして、その不安や未来の不確実性、将来がわからないからこそ、株式投資家はそのリスクを引き受けた分のリターン(リスクプレミアム)が期待できるということを忘れないようにしましょう。

私は今日もいつもどおり、自分のコントロールできることに注力し、今後も入金力を増やせるよう努力を継続しつつ、人生を楽しみながら、投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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