米国株に30年投資をしても良い結果にならなかった時期もある。人生全体で未来の不確実性に備えよう。

投資まとめ

【米国株と米国債のお話】

下の画像は、皆さんご存知のシーゲル教授のグラフです。

このようなグラフやチャートから、

米国市場では、長期的には債券が株式を上回るリターンだった事はない。

というような意見や文章をたまに目にします。

00.
株式投資 第4版より」

でも、もしその『長期』というのが、

30年くらいの期間をイメージして使われた言葉であれば、

その認識は事実ではありません。

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【債券のリターンが株式を上回る時期】

というのも、シーゲル教授自身が著書「株式投資」で述べている通り、

1831~1861年の間は、株式のリターンは債券のリターンに及びませんでした。

ちなみに、10年という期間でみると、

1929年9月、1966年1月など、米国株式のリターンが米短期債を下回った例はいくつかあります。

このように、リスクを取った投資家が報われない期間はたまにありました。(日本にもありました)

では、私の今回の主張は「債券に投資をしろ」ということなのか。

いいえ、違います。

現在の金利と今後を考えると「債券に投資をしろ」とはなかなか言えません。

(もちろん、例外というか債券に投資をしてもいいケースもありますが)

私の言いたいのはこんな感じの事です。

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【独立した30年】

1800年代や1929年と聞くと遠い昔のように思いますが、

そもそも米国株式市場の歴史において、互いに重ならない30年間という期間はそう多くはありません。

1800年以降で考えても7つの期間しか設定できません。

もちろん、互いに期間が重なっても良ければ、

多数の30年という期間を設定できますが(1年毎にしたり、月毎でずらしたり)

もちろん、これは独立した証拠とはなりません。

たまたま自分の投資をした30年が

「株式市場のリターンが歴史的に振るわなかった30年だった」

なんて事が起こる可能性は誰にも否定できません。

【人生全体で未来の不確実性に備える】

もちろん、そんなことはないと楽観論で流すこともできますが、

私個人としては、もし私達が投資を開始してから終えるまでの期間が、

たまたま最悪の低リターンの時期にあたったとしても、

将来苦しまなくて済むようにすることが大切だと思います。

具体的には、稼ぐ力をつけたり、しっかりと貯蓄したり、

あまり固定費を増やし過ぎないよう気をつけたり・・・

つまりは、金融(リスク)資産だけではなく、

自分の「人生」の流動性・柔軟性・耐久性を高め

人生全体でリスクヘッジすることが大切だと思います。

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【最後に】

お金は道具であり、投資はそれを増やす手段の一つです。

「今」と「将来」双方において、

バランスよく幸せで豊かな人生をするために、

自身のお金、時間、労力、体力、脳のリソースなど自分の限りある資源を、

どう配分すれば最も幸福になれるか。

目標のために努力したり、休んだり、楽しむ時間や何もしない時間も含めて、

どう生きれば最適か。

自分の人生全体の資産配分を考える事が大切だと私は思っています。

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未来はわかりませんから、ガチガチに決める必要もないと思いますが、

大まかな目安くらいあると、

ただ限られた資産を無計画に垂れ流すだけの日常よりかは、

ちょっとだけ生産的な毎日を過ごせるのではないかと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
米国株に30年投資をしても良い結果にならなかった時期もある。人生全体で未来の不確実性に備えよう。

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