【S&P500は下落】FOMCは0.5%の利上げも、FRBの金利見通しやタカ派姿勢で警戒感広がる【今後のFRBの見通しをわかりやすく解説!】

投資まとめ

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【12月15日 米国株式市場】

ダウ    33,966 ‐0.42%
S&P500     3,995 ‐0.61%
ナスダック 11,170 ‐0.76%

米国株式市場は反落。

予想通り12月のFOMCで0.5%の利上げが発表されましたが、その後の金利見通しやパウエル議長の会見で、FRBが市場の予想よりタカ派な姿勢だということが明らかになり、株が売られました。

ラッセル2000も‐0.65%と下落。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.13%とほぼ横ばいで終えました。

米10年債利回りは3.477%。‐0.026と低下。

VIX指数は21.14。‐1.41と大きく下げました。

【為替・コモディティー】

ドル円  135.25 ‐0.24%
NY原油  77.40 +2.67%
NY金   1,808 ‐0.29%

ドル円は135円台前半。原油は大きく続伸。金は小幅に下落しました。

モルガンスタンレーは需要の増加や供給不足の継続が支援して、2023年半ばまでに北海ブレンド原油が110ドル前後まで上昇すると予想しています(ロイター)。

ビットコインは17,823ドル。+0.28%と小幅に上昇しました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

ヘルスケア +0.24%
生活必需品 +0.01%
公益    ‐0.07%
資本財   ‐0.15%
エネルギー ‐0.59%
一般消費財 ₋0.67%
情報技術  ‐0.79%
通信    ‐0.83%
不動産   ‐0.92%
素材    ‐1.06%
金融    ‐1.16%

ヘルスケアと生活必需品が小幅に上昇。

その他9セクターが下落しました。

【スタイルボックス】
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全てのサイズとスタイルが下落。

特に大・中型グロース株や中小型バリュー株がやや大きく下げました。

【個別株】

〇デルタ航空<DAL>+2.69%

ガイダンスを公開。予想を上回る見通しで株価は上昇しました。

〇テスラ<TSLA>₋2.58%

ゴールドマンサックスのアナリストが目標株価を引き下げ。一部車種の販売に対するインセンティブ引き上げと価格引き下げ、納車までの待ち時間が短くなったことなどが理由としてあげられています。

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【FOMCまとめ】

FRBは12月のFOMCで、FF金利の誘導目標を0.5%ポイント引き上げ、市場の予想通り4.25~4.50%としました。

〇米FOMC声明全文 「ロイター

〇パウエル議長の会見要旨「ロイター

パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、声明同様、現時点の焦点はインフレ率を2%の目標に戻すために政策スタンスを十分に制約的にすることだと述べ、利下げについて言及するのは時期尚早との見解を示しました。

また、パウエル議長は慎重な姿勢を示しつつも「10月と11月月のインフレ率、月次では上昇ペースが歓迎すべき鈍化を示す」「インフレ期待は依然抑制されているが、現状に甘んじている余裕はない」と述べ、インフレの鈍化を認識していることを示唆しました。

また、今後は利上げのペースよりも、最終的な金利水準がより重要としています。

〇ドットプロット(FRBの金利見通し)

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新たな金利見通しでは、2023年末のFF金利予想中央値が5.1%と、9月の予想(4.6%)から上昇。あと、0.75%ポイントの追加利上げを示唆しました。

昨日のCPIを受け市場の織り込みは4.75〜5.00%がピークで、市場予想よりもタカ派な姿勢を示す結果となりました。市場は景気後退の懸念もあり、そこまで強い利上げは出来ないと見込んでいました。

一方、FOMC参加者19人のうち来年のFF金利が5%を下回ると見込んだのは2人のみとなっています。

〇FRBの経済の見通し
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インフレ率は来年末まで3%を下回ることはなく、25年末まではFRB目標の2%を上回って推移すると予想されています。

失業率は今年の3.7%から4.6%に悪化すると予想。これは歴史的にリセッション期に見られる水準を上回っていますが、パウエル議長は声明で4.7%の失業率でも労働市場はなお力強いとしています。

GDP成長率は、来年は2022年と同じ0.5%にとどまると予想。24年には1.6%、25年には1.8%と米経済の長期的な潜在成長力とされる水準で推移すると見込んでいます。

PCEは2025年までにFOMCの目標範囲内に収まると予想されます。

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【まとめ】

昨日はCPIの発表を受けて急上昇する場面も見られた米国株式市場ですが、今日はFOMCの結果を受けて、やや下げて終えました。

インフレ抑制はもちろんですが、金融市場の先走りや加熱を抑えるためという意味でも、タカ派で慎重な姿勢を維持しているのかもしれませんね。

今後、昨日のCPIのような予想よりインフレが抑制できているとの証拠や、労働市場の悪化など経済的なダメージを示す証拠が揃ってくればまた変わってくるかもしれません。

今後についてですが、パウエル議長自身が「金融・経済情勢に基づき2月に判断する」

「どの程度まで金利を引き上げるかはインフレの進展や金融情勢、政策をどれだけ制約的にする必要があるのかの判断に基づく」と述べているように、

また今後の経済指標の推移を見ながら、判断に柔軟性を残しつつ対応したいという所でしょう。

そしてまた例のごとく、その間、経済指標の発表やFRBメンバーの発言で市場が右往左往する可能性がありますが、

これも、パウエル議長自身が「FRBの見通しは計画ではない、経済に確実性はない」としているとおり、経済は水物でどうなるかわかりませんから、あまり右往左往せず、決め打ちもせず、

自分のできること、それぞれの投資手法においてやるべきことをやること。やってはいけないことをやらないことが大切だと思います。

もちろん、未来はわかりませんが、FRBのドットプロットや予想をみると、目先はまあ厳しそうですが、2025年頃にはだいたい落ち着くという見通しになっています。

長期的にインデックス投資をしている方であれば、目先の混乱や景気後退をむしろ好機ととらえ、楽しみながら資産形成に取り組むのも良いかと思います。

私はFOMCの結果や景気後退の予想に左右されることなく、自分の確実にコントロールできることに注力していきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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