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【4月7日 米国株式市場】
ダウ 34,496 -0.42%
S&P500 4,481 -0.97%
ナスダック 13,888 -2.22%
米主要株価3指数は続落。
米国債利回りの上昇が続き、ハイテク株やグロース株が売られたため、
Nasdaqは2日続けて2%以上下げました。
ラッセル2000は‐1.42%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.25%と下げました。
米10年債利回りは2.594%。+0.04と上昇。
VIX指数は22.10。+1.07と上昇しています。
【為替・コモディティー】
ドル円 123.77 ₊0.14%
NY原油 96.97 -4.89%
NY金 1,922 -0.02%
IEAが石油備蓄放出で合意したと発表したことを受け、原油価格は‐4.89%と下げました。
ただ、原油価格は年間で30%以上上昇しており、ガソリン価格、輸送費、商品の価格などを引き上げ、消費者や企業の財布を圧迫しています。
ビットコインは43,782ドル。‐3.79%と下落しました。
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【S&P500マップ】
成長株や高バリュエーションの株が大きく売られ、各指数の足を引っ張りました。
金利の上昇は、割高と思われる銘柄に最も打撃を与える傾向がありますが、ビックテックも例外ではありません。
アップルは1.8%下落し、マイクロソフトは3.6%下落しました。
通信会社や小売、消費者の直接的な支出に依存する企業も下落しました。
アマゾンは3.2%下落し、フェイスブック親会社のメタは3.6%下落した。
【セクター】
公益 +2.00%
不動産 +1.56%
ヘルスケア +1.55%
生活必需品 +1.39%
エネルギー +0.54%
金融 ‐0.66%
資本財 ‐0.76%
素材 ‐1.12%
通信 ‐2.11%
情報技術 ‐2.54%
一般消費財 ‐2.63%
全11セクター中5セクターが上昇。
公益、不動産、ヘルスケア、生活必需品は₊1%以上上昇しましたが、
通信、情報技術、一般消費財が2%以上下げました。
【スタイルボックス】
サイズ、スタイル別では、大型バリュー株が上昇。
グロース株は約2~3%ほど下げました。
【個別株】
〇ゴーゴー(GOGO)+7.61%
航空機内でのブロードバンド・サービスを手掛けるゴーゴーは、小型株指数のS&P600に採用されることがわかり、上昇しました。
〇ジェットブルー航空 ‐8.72%
同業の格安航空会社スピリット航空を36億ドルで買収すると提案してることが伝わりました。
〇ファイザー(PFE)+3.10%
ワクチンの4回目接種により、感染症や重症化に対する防御力が向上することが明らかになった。
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【FOMC議事要旨】
3月のFOMCの議事録が公開されました。
〇多くのメンバーが、1回以上0.50%利上げするのが正当と指摘。
〇バランスシート縮小に関しては、国債が月600億ドル、MBSが300億ドルの縮小の、月950億ドルで概ね合意。
〇早ければ5月3~4日のFOMC後にバランスシート縮小のプロセスを開始する可能性あり。3カ月もしくはやや長い期間をかけ、段階的に実施する見込みとのこと。
〇バランスシートの縮小が十分に進んだ後、MBSの完全な売却を検討することが適切である点でも概ね合意
【市場の反応】
一部の予想より早く、前回バランスシートを縮小した時のほぼ2倍のペースであるものの、発表後のS&P500指数は小幅な上下に留まりました。
市場は、月950億ドル程度の縮小であれば、受け入れる準備ができていたようです。
また、市場ではFRBが5月のFOMCでFF金利を0.5ポイント引き上げる確率を約77%と見ています。
個人的にはインフレや経済指標と合わせると妥当だ思います。
今後、FRBがバランスシートが急速に縮小すれば、長期金利の上昇と、消費者や企業の借入コストの上昇につながります。
個別企業に投資している方は自身の保有する企業について一考するのも良いと思います。
【中国での感染拡大】
5日、中国でコロナウイルスの新規感染者が2万人を超えたとの報道がありました。
人口2500万人の上海市などでは広範なロックダウンと大規模検査が行われており、それに伴って感染者も増え続けています。
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【まとめと感想】
決算を前に大きな企業ニュースはほとんどなく、静かな1日となりました。
FOMC議事録は概ね予想通りの内容となりました。
市場の反応も特に普通といいますか、概ね教科書通りのものとなりました。
ただ、今後のインフレや米国経済がどのように推移するかはわかりません。
現状、何かが解決したわけではありませんし、今後数カ月から数年付き合っていく課題となりますので、油断は禁物です。
近年の「低金利₊低インフレ」の環境環境が追い風となり、成長をとげ、高バリュエーションも正当化されてきた米グロース株ですが、
「金利上昇+高インフレ」という環境の変化により、今度は逆風に晒されることになります。
もちろん、逆風の中でも良い業績を残し前に進む企業もあると思いますが、アクティブに投資する方は、この「レジームシフト」の影響をよく考慮することが大切です。
月並みですが、過去のリターンは未来を保証するものではありません。
基本的に一つのレジーム内では平均乖離(一方的なアウトパフォーマンスなど)が進むことがよくありますが、レジームシフトを繰り返すことで平均回帰は起こります。
バンガード、ブラックロック、GMOなど大手運用会社各社は米バリュー株への投資を勧めています。
とはいえ、市場にはサイクルがあるのは当たり前ですから、FOMC議事録やレジームシフトくらいで慌てることのない投資を心がけたいものですね。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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