【ロシア格下げ】S&P500は11セクター中7つが上昇も、グロース株や小型株が足を引っ張る。【パウエル議長の議事要旨に注目】

投資まとめ

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【3月3日 米国株式市場】

ダウ     33,794 -0.29%    
S&P500   4,363 -0.53% 
ナスダック  13,537   -1.56% 

米国主要株価3指数は下落。

S&P500は11セクター中7セクターが上昇するも、

影響力の大きい大型グロース株の下げが各指数を押し下げました。

ラッセル2000は₋1.29%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐1.53%と下げました。

米10年債利回りは1.856%。‐0.009とほぼ横ばい。

VIX指数は30.48。‐0.85とやや低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  115.43 -0.04%
NY原油   108.42 -1.97%
NY金   1,940   +1.00%

原油は、ロシアから原油の供給が滞る懸念や、サウジアラビアなど主な産油国が4月の追加増産を見送ることを発表したことを受け、一時116ドル台まで急伸する場面もありましたが、その後、落ち着きました。

米国をはじめとするIEAの主要国政府は、供給量を増やすために戦略備蓄から6千万バレルを放出する計画を示しています。

金は上昇。ビットコインは42,023ドル。‐4.31%と下落しました。

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【S&P500マップ】

00..

IT・ハイテク株など成長株、銀行、小売、消費者支出に直接依存する企業などが売られました。

一方で、公益や生活必需品などリスクが低いとされるセクターは上昇しました。

影響力の大きい大型グロース株の下落が各指数を押し下げました。

【セクター】

公益    +1.73%
不動産   +1.10%
生活必需品 +0.72%
ヘルスケア +0.49%
エネルギー +0.27%
素材    +0.12%
資本財   +0.08%
金融    ‐0.30%
通信    ‐0.79%
情報技術  ‐1.24%
一般消費財 ‐2.29%

全11セクター中、7セクターが上昇。

金融、通信、情報技術、一般消費財の4セクターが下げました。

【スタイルボックス】

00..

今日の米国株式市場はグロース株や小型株が足を引っ張りました。

【個別株】

〇スノーフレーク(SNOW>)

決算を発表。今年度の売上見通しの鈍化など、ガイダンスが弱く売られました。高い成長期待を上回れなかったこと、同業他社との競争も懸念されています。

〇クローガー(KR)

スーパーマーケットやコンビニを手掛けるKRは、EPS、売上高、既存店売上高、ガイダンスばど予想を上回る良い決算を発表。株価は上昇しました。

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【米ISM非製造業指数】

結果 56.5 予想 61.0 1月 59.9

前月、予想を下回り、1年ぶりの低水準となりました。

雇用者指数も低下。オミクロン株の鎮静化後も経済成長の鈍化が継続していることが示唆されました。

サービス業は米経済の2/3を占めます。

米ISM非製造業指数、2月は56.5に低下 1年ぶり低水準
米供給管理協会(ISM)が3日発表した2月の非製造業景気指数(NMI)は56.5に低下し、2021年2月以来、1年ぶりの低水準となった。1月は59.9だった。


【米新規失業保険申請】

25日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)

結果 21.5万件 予想 22.5万件 前週 23.3万件

予想以上に改善し、2週間連続の減少となりました。

19日までの週の継続受給者数

結果 147.6万件 予想 147.5万  

労働市場の回復と力強さがうかがえる内容となりました。

【パウエル議長の発言】

FRBのパウエル議長は上院での議会証言を行いました。

ロシアのウクライナ侵攻の影響については、物価上昇や支出・投資の抑制など、多岐にわたる経路で米経済に打撃を及ぼす可能性があるという見解を示しつつも、最終的な影響は不透明とした。

「これまでに商品価格、とりわけエネルギー価格が急騰していることは分かっており、これは米経済全体に影響を及ぼす」としています。

一方で、利上げ開始に関しては計画に変更はないとしています。

前日パウエル議長は下院にて、3月に0.25%の利上げを支持する意向を示しています。また、インフレが想定通り和らがなければ、FRBはその後の会合で「より積極的に」対応する用意があると言明。

投資家に安堵感をもたらしています。

【ロシア格下げ】

格下げ会社のフィッチとムーディーズはロシアの格付けを引き下げました。

両社は、ロシア侵攻と欧米の制裁により、モスクワの債務返済能力が損なわれ、経済と安定のためのリスクが高まったと指摘しています。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-02/R851MSDWLU6M01

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【雇用統計について】

今週、金曜日の雇用統計で、投資家は米国の雇用市場に関する最新情報を得ることとなります。

ロイターによると、4日に発表される2月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月より40万人増と予想されています。

パウエル議長は既に「労働市場は過熱している」と述べており、よい指標の発表は、FRBの利上げを後押しすることに繋がります。

【パウエル議長の証言要旨】

もし、今日のニュースで最も重要なものを一つあげるとしたらこれですね。

パウエル米FRB議長の議会証言要旨

今後、米国株投資家が数か月から数年に渡って付き合ってはいけないFRBの利上げと引き締めに関して、パウエル議長の考えやメッセージが詰まった声明の要旨となっています。

「我々が直面している問題は高インフレ」「物価の安定を取り戻すことは、FRBができる唯一かつ最重要なこと」「年内利上げを継続することが適切」

「米消費者が支出控える可能性「FRBは政策決定で注意を払い、機敏となる必要」

「制裁によりロシア中銀がルーブルを支えることは困難」「ウクライナ戦争の予想外の副産物はサプライチェーンへの悪影響」他・・・

できれば、下のランキングボタンをクリックした後にでも(笑)

パウエル議長は投資家や市場との対話も大切にする議長ですから、是非、彼が伝えたいメッセージを、行間も考えながらじっくり読んでいただければと思います。

【まとめと感想】

米国株投資家や多くのアクティブ投資家の方にとって、FRBの今後の動きは重要な意味を持ちます。

自分の投資戦略に合わせて、情報と上手く付き合うことが大切だと思います。逆に情報に振り回されてはいけません。

私自身は、パッシブ運用をしていますので、経済指標やパウエル議長の発言を知ったうえで、敢えて無視して、今まで通り基本に忠実にインデックス投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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