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【金(ゴールド)について】
金について、最近よく聞かれるので、簡単に思ったことを書いていきたいと思います。
金のメリットとデメリットは、皆さんご存じのことと思いますから割愛。
分散効果やインフレヘッジとして、
「金に投資したい」という気持ちは十分によくわかります。
ただ、実際に投資をする前にいくつか考慮した方が良いポイントがあります。
【資産「全体」のインフレヘッジはどの程度?】
バンガード始め、過去の多くの研究が示している通り、
金などのコモディティのインフレヘッジ力は強力で一貫しています。
「よし、じゃあインフレヘッジのために金に投資をしよう」と決める前に、
他の資産クラスのや現在の自身の資産配分を考えてみましょう。
あなたの資産のどのくらいがインフレのヘッジとしての役割を果たしているでしょうか?
そして、あなたはどのくらいインフレへのヘッジが必要ですか?
他の資産クラスではインフレヘッジにならないでしょうか?
この問いかけが大切です。
【「インフレ=金」と条件反射する前に】
「インフレ=金」と条件反射する前に、
まずは、金融資産に人的資本も加えた、自身の資産全体でインフレへどの程度対応できるのかを考えることが大切です。
そして、備えるべきリスクは「インフレ」だけではないことを忘れてはいけません。
昔からそうですが、現在のような状況下では、コモディティのメリットが過大に注目される一方で、デメリットがあまり目に入らなくなります。
金に限らず「完璧」で「万能」な資産クラスはありません。
メリット・デメリット両方を理解して、投資判断をすること、使いこなすことが大切です。
そして、長期的に分散されたPFで運用する場合そのリスクとリターンの大部分を資産配分が決めます。
話題になっている投資対象のコレクターになるのではなく、どの資産クラスにどのくらい配分するかをじっくりと考えることが大切です。
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【2つのチャート】
米国株式市場とGOLDの比較(ドルベース)
見づらい方は画像をクリックしていただけると拡大できます。
ポイントを簡単に整理しましょう。
〇金はインフレに強い。短期的にも予想外のインフレにも一貫して対応力を発揮する。
〇S&P500と金の相関は低い。0.02程度
〇金は株式よりもリスクが高い(メリットにも)
〇2000年~リーマンショックは株式並みのリターン。70年代など時期によってはS&P500を上回る
〇(株式がインフレに強いかは議論の余地があるので別記事にしますが、長期的にはインフレを上回るリターンが期待できるとされている)
〇貴金属としての価値、需給は期待できるが、株式や債券のように利息や配当を生んだり、新たに価値やサービスを生み出すことはない。
〇高値掴みすると、回復までに株式以上に時間がかかることも。
などなど・・・・
【まとめと感想】
他にもいろいろな特徴がありますが、
「金」の資産クラスとしてのメリットとデメリットを踏まえたうえで、
更に、ポートフォリオに加えることでかかる追加のコスト(売買時と維持)や手間(リバランスなど)を正当化できるかを考えて投資をすることが大切です。
例えば、あまりに少ない金額や比率だと、コストや手間をかけた割には、あまり分散効果を期待できなかったりもします。
個人的には、ある程度の資産がある方や資産形成後期の方が、資産を守るうえでの分散という意図なら十分考慮する価値はあると思いますが、
資産形成初期の方、資産を増やしたい方、資産が少ない方は、投資期間が長い方などは、変に追加コストを払って資産を金に配分するよりも、株式に配分した方が良いとも思います。
自身の環境や目的に合わせて、バランスを考えながら投資判断をすることが大切です。
そして、最後に、以前も言いましたが、もし金に投資がしたい。金に資産配分したいという方であっても、高値掴みは禁物です。
最安値なんてものはなかなかわかりませんが、できれば、市場が落ち着いた平時。
以前のように金なんて誰も話題にしないような時期に、PFに加えるのが良いと思います。
株式同様、金も10年以上高値を更新しないことはありますし、株と違って配当もでませんから。
私自身は金に投資をしていませんが、考慮に値する資産クラスの一つだと思います。
インフレで金やコモディティが話題の今だからこそ、慌てず落ち着いて、じっくり考えて投資判断をすることが大切だと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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