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【8月10日 米国株式市場】
ダウ 33,309 +1.63%
S&P500 4,210 +2.13%
ナスダック 12,854 +2.89%
米国株式市場は反発。米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したことで、FRBが利上げのペースを落とすのではとの観測が強まりました。
S&P500は4営業日続落していましたが、CPIの発表後、秒で4日間の下落分を上回る上昇を見せました。
ナスダック総合とナスダック100指数は、6月安値からの上昇率が20%を超え、定義上では強気相場入りとなりました。
ラッセル2000は+2.95%と小型株も大きく上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+2.08%と上昇しました。
米10年債利回りは2.785%。‐0.012と低下。
VIX指数は19.74。‐2.03と低下しました。
VIXは20を下回り、4月以来の低水準となりました。
【為替・コモディティー】
ドル円 132.91 ₋1.55%
NY原油 91.55 +1.16%
NY金 1,787 ₋0.35%
ドル円は133円付近。一時132円ちょうどまで下げました。
原油は一週間ぶりの高値に。
ビットコインは23,740ドル。+2.61%と上昇しました。
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【S&P500マップ】
全面高の中、特にここ数日下げていたIT・ハイテク株が上昇。CPIの発表を受け、米国債利回りが低下したことも追い風となりました。
【セクター】
一般消費財 +2.88%
素材 +2.87%
情報技術 +2.77%
通信 +2.76%
金融 +2.32%
資本財 +2.22%
不動産 +1.44%
ヘルスケア +1.12%
生活必需品 +0.74%
エネルギー +0.71%
公益 +0.45%
全11セクターが上昇。
うち6セクターが+2%の大きな伸びとなりました。
それには及びませんでしたが、ディフェンシブなセクターもしっかりと上昇しています。
【スタイルボックス】
全てのサイズ・スタイルが上昇。
特にグロース株は3%以上上昇しました。
【個別株】
〇ディズニー(DIS)
決算を発表。EPS、売上高ともに予想を上回る良い決算でした。
メディア・エンターテインメント部門は予想を下回ったものの、テーマパーク部門が堅調。ディズニー+の加入者が予想以上に増加。広告無しの動画配信サービス料金を38%値上げすると発表。
株価は時間外で上昇しています。
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【7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)】
前月比 結果 0.0% 予想 0.2% 前回1.3%
前年比 結果 8.7% 予想 8.7% 前回9.1%
前月比 結果 0.3% 予想 0.5% 前回0.7%
前年比 結果 5.9% 予想 6.1% 前回5.9%
CPIは市場の予想以上に伸びが鈍化。以前から指摘されていた通り、エネルギー価格の低下がCPIを押し下げました(ガソリン価格・前月比‐7.7%など)
一方で、食品コストは前年同月比で10.9%上昇と1979年以来の高い伸び。CPI全体の約3割を占める住居費は、前月から0.5%上昇。前年同月比では5.7%上昇しています。
全体としてみれば、インフレの鈍化を示唆する内容となり、市場には安堵感が広がり、リスク資産の価格が上昇する一方で、FRBが目標とする2%からはまだ程遠く、警戒する声も聞かれました。
CPIで物価の伸びが予想以上に鈍化したことを受け、9月のFOMCでの0.75%の利上げ観測が後退。0.5%の利上げ観測が高まりました。
バイデン大統領は、インフレ鈍化の兆しが見えているとしながらも、国民の生活を楽にするためになお多くの取り組みが必要との考えを示しています。(中間選挙に向けてでしょう。)
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【テクニカルな話】
S&P500は4日続落していましたが、CPIの発表直後、その下落分を取り戻しました。
S&P500は、7月に9.1%上昇。6月安値から15%近く戻し、この弱気相場の下落のうち、約50%を取り戻そうとしています。
5~6月の戻しのピーク4177を上回り、テクニカル分析上、上昇トレンドの「ハイヤーハイ」に相当し、持続的な上昇が控えているサインとされています。
(サンプル数が少なすぎて何の証明にもなりませんが)S&P500が4232となれば、弱気相場(1~6月の下落)内の50%と取り戻す形となりますが、
過去、一旦その水準に達して以降は、更に下落局面へと続くことなく上昇に転じた(ベアマーケット中の一時的な反発で終えることはなかった)というデータもあります。
S&P500に長期投資家をする方などは気にする必要はありませんが、話のネタ程度に。
【今後について】
さて、CPIを受けて上昇した株式市場ですが、安心するのは時期尚早だという声も多く聞かれます。
いくつかの経済指標ではインフレの鈍化の兆候が見られるものの、目標とする2%にはまだ遠く、インフレの終了やFRBのタカ派の姿勢を終わらせるまでには至っていません。
個人的には、最近の市場は1つのデータや経済指標対して過剰に反応しているようにも思います。
9月のFOMCまでには、雇用統計とCPIの発表がもう一回づつあります。
今日がそうだったように、それらの結果次第では、このお祝いムードがまたお通夜に変わる可能性もあります。
逆に結果次第では、このまま反発から上昇が続く可能性もあります。
元々経済は水物ですし、以前紹介したように経済指標に関して市場予測とのギャップをついて成功しても、長期的にはあまりリターンが改善しないというバンガードの研究もありますから、
余程市場をアウトパフォーマンスすることのできるスキルを持つ投資家の方以外は、わからないことがあると受け入れつつ、上昇しても下がってもいいように、自身の許容できるリスクの範囲内で、適切に株式市場に資産を配分し、それを長期的に維持することが大切だと思います。
今後どうなるかはわかりませんが、私はいつも通り投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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