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【6月8日 米国株式市場】
ダウ 32,910 -0.81%
S&P500 4,115 -1.08%
ナスダック 12,086 -0.73%
米主要株価指数は揃って下落。
原油価格の上昇や、長期債利回りは3%を突破したことを受け、3日ぶりに反落しました。
ラッセル2000は‐1.49%と小型株はより大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐0.81%と下げました。
米10年債利回りは3.025%。+0.055と上昇。
VIX指数は23.96。‐0.06と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 134.25 +1.26%
NY原油 122.64 +2.70%
NY金 1,853 +0.30%
ドル円は134円台前半。
オクラホマ州クッシングでの原油在庫減少と、政府統計でガソリンの在庫減少が明らかになり、原油価格は+2.7%と急騰。インフレや金利への懸念が強まりました。
ビットコインは30,236ドル。‐2.94%と下落しました。
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【S&P500マップ】
【クルーズ船株が下落】
【セクター】
エネルギー +0.15%
通信 ‐0.03%
一般消費財 ‐0.68%
ヘルスケア ‐0.78%
情報技術 ‐1.11%
生活必需品 ‐1.22%
金融 ‐1.71%
資本財 ‐1.83%
公益 ‐1.98%
素材 ‐2.10%
不動産 ‐2.44%
全11セクター中エネルギーを除く10セクターが下落。
特に不動産、素材、公益、資本財などが下げました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
特に、中小型のコア~バリュー株が下げました。
【個別株】
〇ロク(ROKU)+9.06%
全従業員の持ち株の売買窓口を閉鎖し、保有する権利付き株式の売却を停止したとビジネスインサイダーが報じました。また、ネットフリックスによる同社の買収の可能性についても報じられています(アナリストは懐疑的)
〇アファーム(AFRM)‐4.19%
アナリストが、判断を「売り」に引き下げ。目標株価を現在より38%低い15ドルとしました。
〇インテル(INTC)‐5.28%
「4-6月期(第2四半期)の状況が予想よりも悪い」とのカンファレンスでの発言により、売られました。
〇アルトリア(MO)‐8.37%
アナリストが投資判断を売りに引き下げ、目標木株価を54→50ドルとしました。
〇リゲル・ファーマシューティカルズ(RIGL)-60.20%
「フォスタマチニブ」の臨床試験(第3フェーズ)で、主要有効性評価項目で統計的な有意性を示さなかったと発表。製薬あるあるでドカンと売られました。
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【イエレン米財務長官】
イエレン米財務長官はインフレは米国で長期的な問題にはならないとの見方を示しました。
現在8%にある米国のインフレ率は許容できないとし、FRBが設定している2%という目標が適切な水準と証言。
「ただし、インフレが10年続く問題になるとは考えていない」「現在のようなインフレ環境下で赤字削減を継続することが重要」と述べています。
【SEC委員長 市場ルール改正案を発表】
米証券取引委員会のゲンスラー委員長は、株式市場の透明性を高め、小口投資家にとって公正なものにするためのルール改正検討をスタッフに指示したことを明らかにしました。
〇ステート・ストリート(STT)‐5.44%
ステートストリートがスイス金融大手クレディ・スイスの買収を計画しているとスイスのニュースサイトが報じました。クレディスイスの株価は+3.8%上昇。
両社とも反応は控えており、アナリスト間では懐疑的な見方もでています。
https://jp.reuters.com/article/creditsuisse-m-amp-a-idJPKBN2NP1KB
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【まとめ・感想】
今日は個別株ではいろいろな動きが見られましたが、S&P500やNasdaqなど市場全体全体でみると小幅な下げで終えた一日となりました。
円はドルに対して4営業日続落し134円台に。原油は2.7%上昇しました。
引き続き、インフレや利上げ、景気後退、ウクライナ情勢などの不確実性への懸念が市場を覆っています。
ウォール街では、10日のCPIと15~16日のFOMCに備えて様子見が続いています。
CPIは元々高めの予想ですが、それ以上に高い数値となれば、インフレがピークを迎えたのではとの議論に水を差すことになるでしょう。
【今後のFOMCのポイント】
フェドウォッチによると、6月の0.5%の利上げの確率は97.2%、7月の0.5%の利上げを87.6%の市場参加者が織り込んでいます。
7月27日のFOMCでFF金利が1.75~2.00%となるのが大方の予想で、パウエル議長の発言と一致します。
問題はその先で、9月のFOMCで0.50%の利上げがあると予想する市場参加者は60.4%、0.25とする参加者が31.5%とやや分かれています。
FRB関係者も今後の経済指標の推移を見て判断したいと述べていましたから、大きな動きが「あるとすれば」このあたりでしょうし、予定通りいくかもしれません。
インフレが落ち着きを見せたり、あるいは一旦更に強い利上げが必要になり、最終的に景気後退からの金利引き下げというシナリオもあると思います。
現時点ではFRB当局者でも明確に判断できない状況ですので、あまりこうなると決めつけすぎず、わからないことがあるということを受け入れ、市場と向き合っていくのが良いと思います。
【最後に】
私自身はCPIやFRBがどうであれ、目標とする資産配分を目指しながら、今まで通りの投資を続けていきたいともいます。
為替は有利にも不利にも働くことがありますが、長期的にはどうなるかわかりませんし、
長期的には為替以上に株式の生み出すリターンとリスクの方が大きいわけですから、そこはあまり気にせず気長に投資を続けていきたいと思います。
今後もいろいろ難しそうな市場ですが、私は特別なにかすることもなく、航路を守り、いつも通り投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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