(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【4月29日 米国株式市場】
ダウ 32,977 -2.77%
S&P500 4,131 -3.63%
ナスダック 12,334 -4.17%
米主要株価3指数は揃って下落。
GAFAMなど大型テクノロジー株を中心に、多くの銘柄が下げました。
月間リターンを見ると、
4月のS&P500は‐8.8%と月間ではコロナショックぶり。
Nasdaqは月間₋13.3%と2008年10月ぶりの下落となりました。
ラッセル2000は‐2.81%と小型株も下落。
VXUS(全世界株式除く米)も₋0.89%と小幅に下げました。
米10年債利回りは2.939%。+0.076と上昇。
VIX指数は33.40。+3.41と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 129.76 -0.83%
NY原油 104.44 -0.87%
NY金 1,906 +0.92%
ドル円は129ドル台に。
原油は小幅に下げ、金はやや上げました。
原油は月間ベースでは5カ月連続上昇しています。
ビットコインは38,544ドル。‐3.02%と下落しました。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【S&P500マップ】
昨日の悪い「決算」を受けて、Amazonが₋14%と急落。
IT、ハイテク株や一般消費財を中心に多くの銘柄が下落しました。
【セクター】
公益 ‐1.93%
素材 ‐1.97%
エネルギー ‐2.47%
ヘルスケア ‐2.48%
資本財 ‐2.63%
生活必需品 ‐2.66%
金融 ‐3.41%
通信 ‐3.60%
情報技術 ‐4.14%
不動産 ‐4.90%
一般消費財 ‐5.92%
全11セクターが下落。
特に情報技術、不動産、情報技術、コミュニケーション、金融は、
3%以上の下落となりました。
【スタイルボックス】
全てのサイズ、スタイルが下落。
特にグロースが大きく下げました。
【個別株】
〇シェブロン ‐3.16%
原油やガスの価格高騰を受け、過去10年間で最高の利益決算となり、売上高も予想を上回りました。
〇エクソン ₋2.33%
エクソンも前年同期の2倍の利益となりましたが、EPSは予想をやや下回りました。「サハリン1」事業からの撤退に伴い34億ドルの評価損を計上しています。
〇ロク +1.39%
今回は、売上高、EPSが予想を上回るロクな決算を発表し、株価は上昇しました。
〇インテル ‐6.94%
売上高、EPSともに予想を下回る決算を発表後下落。インテルのチップに対する需要が全体的によわ回っていることが示唆されました。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【3月のPCE】
3月の個人消費支出価格指数(PCE)は前年同月比6.6%上昇。前月の6.3%から加速し、1982年1月以降で最も高い伸びを記録しました。
FRBの0.5%の利上げと積極的な引き締めを更に正当化する内容となりました。
ただ、個人消費支出は前月比1.1%増加と市場予想の0.7%増を上回り、消費は堅調であることが示唆されました。
インフレ率の上昇を示唆する内容を受け、債券の利回りが上昇。10年物国債の利回りは2.85%から2.92%となりました。
【過去1カ月のS&P500マップ】
月間ベースで₋8.8%となったS&P500指数ですが、
生活必需品+2.40%、エネルギー‐1.63%、公益-4.3%など、ディフェンシブなセクターやバリュー株などはそこまでひどくなく、むしろプラスの銘柄もちらほら見受けられます。
一方で、通信‐15.79%、一般消費財‐13.0%、情報技術-11.31%、金融-10.0%と4つのセクターが2桁のマイナスとなり、
特各指数に占める割合の大きい、金融を除く3つのセクターの下落が、NasdaqやS&P500指数を大きく押し下げました。
低金利で株価の恩恵を受ける大手ハイテク企業から、リスクが低いとされるセクターや他の資産へと、資金をシフトさせる動きが見られた1カ月でした。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【まとめと感想】
主要株価指数は下落。S&P500とNasdaqは終値で年初来最安値となり、
月間リターンも金融危機並みのひどいものとなりました。
まあ、過去のデータを見ても、S&P500が一時的に10.0%程度下げるのはよくあることなので、特に騒ぐようなことではありません。
主要株価指数は、最新の決算や利上げやインフレ、景気後退の懸念が渦巻く中、上下を繰り返しています。
ただ、S&P500企業の純利益の伸びの予想は前年比4.3%と先日よりやや低下しましています。今後の金利上昇局面に向けて、株価を維持するためにはより強いEPSの上昇が求められます。
4月の米国株投資家の視線と不安は、FRBが基準金利をどの程度のペースで引き上げるのか、また積極的な利上げが経済成長を阻害しないかどうかに集まっています。
FEDウォッチをみると、6月に0.75%の利上げを約50%ほどの確率で織り込む動きも出てきています。
米短期金利先物市場は、FF金利が年末までに現在の0.33%から2.83%に上昇する可能性を織り込んでいることからも、インフレとFRBの積極利上げへの株式市場の警戒感が強いのは当然と言えるでしょう。
ここまで織り込んでくれば、逆に0.5%の利上げ×4カ月くらいでは株価が上がる可能性まであります。
より長期的な問題としては、インフレを退治できるか、利上げの最終地点は〇%になるか。景気後退が起こるかという点などがあげられます。
【景気後退について】
インフレや経済は水物で、FRB(や誰)であっても完全にコントロールすることはできません。
ただ、過去S&P500や米国経済は何度も景気後退を乗り越えてきました。
長期投資家の方であれば、
①長く投資をしていれば、景気後退に出くわすのは当たり前のこと。経済のサイクル的にも景気後退は仕方のないこと。
②長期的な視点を失わないこと。
③我慢や忍耐が必要な時期、投資家が背負うべきリスクを忘れないこと。
などが大切だと思います。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【最後に】
2021年は年間で70回も最高値を更新したS&P500指数でしたが、今年は1回にとどまっています。
過去を振り返ってみると0回の年が数年続くという時もありましたから、気楽にいきましょう。
ただ、S&P500は過去平均〇%のリターンだから〇〇〇〇万円あればうんぬんという甘い考えの記事を鵜吞みにするものそろそろやめた方がいいでしょう。
今月は楽しい1カ月でしたが、5月4日のFOMCを皮切りに、今後数カ月は毎月FRB関連のイベントに振り回されるより楽しい相場が始まるかもしれません。
しかし、長期投資家の方は目先の株価やニュースに感情を振り回されてはいけません。
市場の予測に合わせて動くのは上手くいくこともありますが、上手くいかないこともあります。
プロの投資家でさえも、長期的にはコスト控除後のリスクリターンで、ベンチマークを下回るケースがほとんどです。
いつもどおり①目標②リスク許容度③投資期間などにあう、資産配分を維持し、規律ある投資を続けること。
余裕のある方は、リバランスをしたり、いつもより多くのお金を拠出する努力をしたり、自身にコントロールできることに注力することが大切だと思います。
ただ何もせず、黙って資産配分を維持し続ける事は、その他多くの戦略に負けないくらい有効な戦略であることや、航路を見失わずに行きましょう。
たった、1日、1カ月、10%程度株価が下がったくらいで、人生で1度しかない、2022年のGWを楽しむことなく終わらせてしまうのは勿体ないとも思います。
読者の皆様のGWが、暗い不安と思い出に覆われ、悩みもがく1週間ではなく、素敵で楽しい1週間であることを願っています。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
米国株ランキング
上の応援ボタン2つをクリック頂けると、
ものすごくありがたいです。毎日記事を書く励みになります。
Amazon「【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術」
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【年初来最安値】4月は月間でS&P500は‐8.8%・Nasdaqは₋13%。S&P500投資家はどうすれば?【Amazon ‐14%】【29日のまとめと感想】