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【小型株とバリュー株の上昇】
過去一か月で、
S&P500はドルベースで‐0.47%、
Nasdaqは‐2.8%と小幅に下落しましたが、
米国の中小型株指数のラッセル2000は+10.88%上昇しました。
また同じS&P500でもS&P500バリュー指数は過去一か月で3.62%と上昇し、
S&P500グロース指数は‐3.69%と下落し、
バリューとグロースで6%以上の差となりました。
過去1カ月のS&P500マップを見ると、一目瞭然で、
決算の影響を受けて大きく動いた銘柄もありますが、
概ね、大型グロース株が売られ、バリュー株が買われていたことがわかります。
【過去のローテーション】
このようなローテーションは珍しいものではなく、
最近ではITバブル~崩壊~リーマンショックまでの期間にも見られました。
米大型バリュー株指数や小型株は、
青色の米国株式市場全体やNasdaq、グロース株指数をアウトパフォーマンスしました。
ポイント②
ローテーションは小さく、短い期間で終わることもあるが、
数年に渡って続き、大きく投資成績に影響を及ぼすこともある。
ここ数年で投資をはじめた方は、グロース株やハイテク株の成長の印象が強いと思いますが、
バリュー/グロースは期間によってアウトパフォーマーが入れ替わっていることがわかります。
切り取る期間、投資をはじめたタイミングに依存するのでよく注意してほしいのですが
投資タイミングによっては、
2016年以降の米大型グロース株の猛追(GANG、GAFA、M7、AI半導体ブーム)を受けてもなお互角や、アンダーパフォーマンスという結果となっています。
ポイント③
バリューとグロース、大型株と小型株など、セクター・スタイル間の勝者は時期によって入れ替わる。
バリュー投資家はグロース株投資家のミスを突き、過大評価された株を避け、過小評価した銘柄を買い利益を上げます。
逆にグロース株投資家はバリュー投資家のミスを突き、バリュー投資家が過小評価した企業の成長力を元に利益を上げます。
お互いがお互いのミスをついてアウトパフォーマンスを狙っており、どちらが優れているということはありません。
が、金利やインフレなどの環境、現在の状況(割高/割安)、その他環境によって、特定のスタイルが有利となることがあります。
環境が変わればグロース株が不利になることはありますし、ナラティブによって形成されたブームは永遠には続かずどこかで是正されます。
特定の環境に強いポートフォリオは、一時期の恐竜のようにその環境下では覇者となりますが、環境の変化に脆く、対応を間違えるとズタボロになってしまいます。
私自身はローテーションや環境の変化に、市場全体に投資をすることで、低コストかつリスクを抑え対応する戦略を用いています。
まとめ
ローテーションや変化は普通に起こり得えます。特定のスタイルや過去の勝者に慢心したり、固執するのは禁物です。
数年前までクソと言われ続けていた日本株が円安の追い風を受け、最高値を更新したように環境やサイクルの変化は起こり得ます。
ただ、その変化のタイミングはわかりませんし、概ねの方向性はある程度予想できたとしても、それが外れることも多々あります。
ウクライナ侵攻やトランプ氏の暗殺未遂のようにここ数年だけとっても予想できない流れの変化はありました。
初心者の方はこれだけでも頭に入れてもらえたら嬉しいです。
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しかし、アクティブファンドのパフォーマンスに関する数多くの研究から、これがいかに難しい取り組みであるかがわかっています。
現在の偏ったS&P10やFANG+、特定のセクター、半導体ブームなどの集中投資は上手くいけばいい成績となりますが、サイクルの変化に脆さも発揮しますので注意しましょう。
私はそこまでの腕もないので、インデックスファンドを用いて、サイクルの変化に対応しながら、平均的なリターンを低コストで貰い続けていきたいと思います。
100点とはいきませんが、コストを抑えつつ長期的に平均点以上をとり続ける戦略は、ことのほか強く、動き回るより、簡単かつコストも手間もかからないので私は好きです。
いつもありがとうございます。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
今、米国株投資家に伝えたい大切なこと。米国株のサイクルの変化、ローテーションとどう対応するか