積立投資の弱点とは?ドルコスト平均法の限界を知ろう!

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【ドルコスト平均法の限界】

議論されつくした話なので今更かと思う方もいるかもしれませんが、

また、最近話題なので簡単に書いていきたいと思います。

ドルコスト平均法でも資産形成後半には効果が薄れますし、

暴落やそれによる損失を防ぐことは出来ません。

そして、投資や市場のタイミングを予測することはほぼ不可能です。

資産配分

そして、長期分散投資をする上で、資産配分がリスクとリターンの大部分を決めます。

ですので、投資タイミングよりも、資産配分で戦略を考えることが大切です。

【投資タイミングの先送り】

例えば、資金に「十分」な余裕がある状態でドルコスト平均法を採用することは、

現金を株式への配分せず、目標とする資産配分の完成のあえて先送りしているとも言えます。

これは、近い将来の暴落や下落が起きる事に備え現金を残している。

=暴落や下落にかけているタイミング戦略を採用しているとも言えるでしょう。

それを狙ってやっているのであれば何も言いませんが、

漠然とやっているのであれば一旦立ち止まり、一考した方が良いと思います。

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【資産形成後期におけるドルコスト平均法】

資産配分の話をしていきましょう。

投資可能期間の長い方や資産形成を始めたばかりの人にとって、

目先の暴落や下落は、時間や自身の労働収入等によって割と立て直しが効きますし、資産形成を加速させるチャンスにもなります。

一方で、資産形成後半の暴落はダメージが大きく、時間的にも立て直しがきついものがあります。
長期投資家にとってより重要なのは、もちろん人生後半の暴落にどう備えるかです。

ドルコスト平均法がより効果を発揮するのは前者の方です。

一方で、ドルコスト平均法で投資を続けると、市場が右肩上がりの場合、

後半になるにつれて購入単価は結局高くなり、株式比率が高まってくるため、下落に対しての効果は薄くなってきます。

また、これはドルコスト平均法に限りませんが、暴落時のタイミングを狙って安値で買ったとしても、追加投資金額に比べて、元本が大きくなってきていると、平均取得単価がなかなか下がらなくなってきます。

ちなみに、よく一括投資のあとドルコスト平均法で投資をすればよいという方もいますが、

一括投資のあとのドルコスト平均法では、ドルコスト平均法のメリットである平均購入単価を下げる効果はあまり発揮されないでしょう。

必ずしも、投資金額を一定にしたり、タイミングを均等にする必要はなく、都度都度一括投資が合理的だと思います。

以前読んだ、FPの方の書いた記事で、ボーナスを6等分して投資することを推奨するようなものもありましたが、それでリスクやリターンがずば抜けて改善するというわけではありません。

長期投資をするのですから、目先の数か月から数年の購入単価の安定させる効果だけではなく、より長期的な視点で、資産形成後期の考えてみると良いかと思います。

ドルコスト平均法は資産が積みあがってきた、資産形成後期の相場環境に投資の成否が大きく依存します。誰も予想できない20年後や30年後の市場環境に大きく影響を受けるわけです。

2×2×3を3×2×2に掛け算の順番を変えても答えは変わらないように、一括投資の場合、資産形成のどこかで暴落や急上昇が起きても影響は均されます。

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【私のおすすめ!】

私のお勧め、というか一般的な考え方を紹介します。

ものすごく単純な例として、株式と現金(無リスク資産)でそれぞれの比率を調整する事により、資産運用をしていくとします。

その辺の紙に鉛筆でサラッとメモしただけで申し訳ないのですが

左がドルコスト平均法、

右が資産配分を完成させた後、自身の年齢や退職などリスク許容度、投資環境の変化等に応じて、

資産の配分を調整していこうという一般的なターゲットイヤーファンドの資産配分の例です。

(実際は資産配分を調整する必要がない場合も多いですが)。

00.

繰り返しになりますが、

長期投資家にとってもっとも嫌なのは投資期間後半の暴落です。

暴落の発生そのものは投資家自身に防げないので、いつか当たり前に起こるであろう暴落にどう備えるかが重要です。

ドルコスト平均法では左の図のようにこれに対して備える効果はあまりありません。むしろ、資産形成後期、資産が積みあがった状態で暴落を食らうと立て直しが苦しくなります。

右の図ように、素直にリスク資産の割合を減らした方が、暴落の備えとしては効果的です。

つまり、基本通り「買付のタイミング」ではなく、「資産配分」で対応するのがよいということです。

また、株式市場からリターンを得るためには、自分の許容できる範囲で、出来るだけ長い間、市場にエクスポージャーをとることが大切です。

左右を比較した場合、右の方がより多く、長い期間株式市場にエクスポージャーを取ることができるので、株式市場から得られるリターンもより多くなる可能性があります。

これらの点から、個人的には出来るだけ早く目標とする資産配分を整えた後、

出来るだけ長く市場に居続け、その後、年齢や投資環境の変化に応じて、徐々にリスク資産の配分を減らしていく方が良いと考えています。

また、相続やリスク許容度を考慮すると、必ずしもリスク資産の配分を減らしたり、取り崩す必要はありません。

別記事にまとめてありますが、私自身は必要な時必要な分だけというスタイルでやっていく予定です。

【参考】

バンガードやブラックロックのターゲットイヤーファンドは、メモのイメージのように最初に株式比率が高く、時間経過とともに減らしていくのが一般的です。

例)バンガードのTDFの資産配分 0が退職(リタイア時点)

赤と黄色が株式(米国とその他の地域)青と水色は債券
年齢(投資可能期間の減少)とともに、株式比率が下がってきている。

00

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【まとめ】

以上の事から、「↗↗↗」と時間経過とともに株式比率をあげていくやり方よりは、

理想としては最初から最大限のリスクをとり「→↘↘」とリスク資産の割合を減らしていったほうがいいと思います。

またリスク許容度の高い方や、お子さんに資産を引き継ぐ方はリスク資産の割合を無理に下げなくてもよいでしょう。

ただ、現実としては最初はどうしても資産が少ないので「↗↗↗」としていくのが、一般的かと思います。

サラリーマンで毎月の給料から投資をしている場合は後者のような形になると思いますし、結果的には給料からの都度都度一括投資は、積立投資やドルコスト平均法っぽくなると思います。

余談ですが、積立投資とドルコスト平均法を一緒にする方もいますが、この二つには実は違いがあります。

ドルコスト平均法は手元にある現金、投資に回せるお金を、あえて投資せず、資産配分の完成を先送りにするやり方でもあります。

当然ですが、目標とする資産配分を早く完成させ、長く市場に居続けた方が有利ではあります。

極端な例ですが、1000万円もっていて、株式50%現金50%までリスクを許容できる方が、毎月1万円づつドルコスト平均法を続けた場合、その目標とする資産配分を完成させるのに40年以上かかってしまいます。

特に初期の段階のこの方のPFは、自身の目標とする期待リターンや許容できるリスクとは大きくかけ離れたPFになってしまっている点をよく考慮する必要があります。

ここら辺は各々の投資環境や選好によって違うので一概には言えませんが、

投資タイミングではなく(実はドルコスト平均法は投資タイミングを計る戦略である)、

「資産配分」を意識することを忘れずに、上記のような考え方も参考にしつつ、各々の投資環境や性格を考慮して対応することが大切だと思います。

もちろん、規律や投資習慣をつけるうえで、ドルコスト平均法はありだと思いますし、

感情に任せて売買したり、高値でたくさん投資をして、安値で買わないよりは、ドルコスト平均法の方が良いと思います。

ただ、一括かドルコスト平均法かの話をする時、

目先の購入単価や直後の暴落の話が話題にあがることはよくあります。

が、より重要な資産形成後半の話(購入単価が下がりにくくなる。後期暴落のダメージなど)はそれほど語られあ専。

その点と、ドルコスト平均法の限界、決して万能な方法ではないという事に注意しながら、過信せず投資を続けることが重要だと思います。

【他人に惑わされず、自分に合う投資を】

私はコロナショックでも全然大丈夫なくらい、メンタル的にタフな方ですが、

ネットやブログ、SNSをやるようになって、世の中そういう方ばかりではないという事を知りました。

でも、「それ自体は何も悪いことではない」と私は思っています。

株価や市場に不安を感じたり、怖さを感じることそのものが問題ではなく、自身のリスク許容度を超えて投資をして、途中で挫折することこそが問題だと私は思います。

強がって自分の許容できるリスクを超えて投資をして失敗するよりも、自分の性格や精神的な強さを自覚し、適切な範囲で投資をしている方の方がむしろ賢明と言えると思います。

まずは自身の投資環境や性格、感情を素直に認め、人に合わせるのではなく、自分に合う、自分のための投資を目指しましょう。

株式投資が人生の全てではありませんから、長く、楽しく投資を続けるためにも、無理のない資産配分が大切だと思います。

【最後に】

私はたまたま株式暴落に対する耐性が人より少し強いみたいですが、きっと読者の皆様、一人一人に私より優れている点や長所がたくさんあると思います。

私の知らない知識やスキルを有している人もたくさんいらっしゃると思います。

資産形成やお金を稼ぐ手段は株式投資だけではありません。株式投資は最低限にとどめて、皆様の長所を生かし活躍できる得意分野で成長、収入増を目指すというのもありだと思います。

ドルコスト平均法についていろいろ言いましたが、ドルコスト平均法が絶対にやってはいけない「最悪な手段」というわけではありません。「良くも悪くもない」方法だと思っています。

そして、投資をやめないための道具として、また規律ある投資を続けるための道具として、もしドルコスト平均法が必要なのであれば選択しても全然良いと思います。

下落時に投資をやめたり、感情に任せて投資をするよりは遥かにマシな方法だとも思いますから。

月並みの絞め方となりますが、

理想や理論を自分自身や現実に上手く落とし込むことが大切だと思います。

ご自分の投資環境や性格や合理性などを考慮して判断して頂ければ幸いです。

実際に投資をするのもリスクを背負うのも、

理論や私ではなく、あなた自身だという事を忘れないでください。

是非、楽しく、素敵な人生を

いつもありがとうございます。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
積立投資の弱点とは?ドルコスト平均法の限界を知ろう!

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