【S&P500は最高値を更新も】米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸び。3月の利下げは後退か?【ドル円145円台前半】

投資まとめ

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【1月12日 米国株式市場】

ダウ    37,711 +0.04%
S&P500     4,780 ‐0.07%

ナスダック 14,970 +0.00%

米国株式市場は上昇して始まるも下落。午後に入り下げを縮め、最終的にはほぼ横ばいで終えました。

S&P500は2022年1月に付けた最高値を一時上回る場面もありましたがその後下げに転じました。

米消費者物価指数CPIの伸びが市場予想を上回り、FRBが近く利下げを開始するとの見方に逆行する結果となりました。

ラッセル2000は‐0.75%と小型株は下落。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.015と小幅に上昇。

米10年債利回りは4.036%。-0.015と小幅に低下。

VIX指数は12.44。‐1.97%と低下しました。

30年債入札では最高落札利回りが4.229%と昨年8月以来の低水準となりました。投資家の需要を測る応札倍率は2.37倍でした。

【為替・コモディティー】

ドル円  145.41 ‐0.22%
NY原油  72.65 +1.79%
NY金   2,027 +0.22%

ドル円はCPIを受けて一時146円台となる場面もありましたが、その後は反転145円台前半で推移。

ビットコインは46,380ドル。‐0.62%と下げました。

ビットコインは2年ぶりの高値に急騰。ビットコインETFが好感され上昇しましたが、その後伸び悩みやや下落して終えました。

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【S&P500マップ】
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マイクロソフト(MSFT.O)は時価総額で一時アップル(AAPL.O)を抜き、約2年ぶりに首位を奪還した

【セクター】

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情報技術、エネルギー、一般消費財を除く9セクターが下落。特に公益や不動産が大きく下落しました。

【スタイルボックス】

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バリュー株や小型株が下落。大中型グロース株や大型コアは小幅なプラスで終えました。

【個別株】

○テスラ ‐2.87%

カリフォルニア州の自動車工場で働く労働者に対し、全米工場での賃上げを通告した。全米自動車労組(UAW)の動きに対応したものとも言われている。

○USスチール ‐1.14%

日本製鉄の米USスチール買収計画に関して、米当局による国家安全保障上の審査は年内には結論が出ず、2025年に突入する可能性があると複数の関係者が明らかにしました。

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【経済指標】

12月米消費者物価指数(CPI)(
(前月比) 0.3% 予想 0.3% 前回 0.1%
(前年比) 3.4% 予想 3.2% 前回 3.1%
コアCPI(エネルギー・食品除く)
(前月比) 0.3% 予想 0.3% 前回 0.3%
(前年比) 3.9% 予想 3.8% 前回 4.0%

12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.4%上昇と伸びが前月の3.1%から加速し、予想3.2%を上回りました。インフレが鈍化し、FBRが近く利下げを開始するとの市場の見方に逆行する形となりました。

よりFRBが重要視するコア指数も前年比3.9%上昇。市場予想は3.8%上昇でした。住居費や電気代、自動車保険などが上昇。中古車は2カ月連続の上昇となりました。

【米労働市場は堅調】

○米新規失業保険申請件数
(1/6までの週)20.2万件(予想 21.0万件・前回 20.3万件)
○米失業保険継続受給者数
(12/30までの週)183.4万人(予想 187.0万人・前回 186.8万人)

週間の新規失業保険申請件数は予想に反して減少。米労働市場は引き続き堅調なことが示唆されました。 

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CPIはFRBの利下げを正当化する内容ではなく、市場では利下げが遅れるのではとの意見も複数聞かれましたが、

Fedウォッチを見ると3月の利下げを70%以上織り込んでおり、CPIを受けてなお金融市場は利下げ観測を後退されていないことが示めされています。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、CPIで示されたようにインフレ率がFRBの2%目標に戻る道のりは険しいため、FRBが3月に政策金利を引き下げるのは時期尚早な可能性が高いと発言。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレを巡る状況の改善はモノに過度に集中しているとの認識を示し、物価上昇ペースが2%で安定すると確信できるのをなお待っていると発言しました。

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【まとめ】

インフレ指標のCPIが市場予想を上回ったこと、労働市場が底堅さを示したことなどを受け、

 米国株式市場は荒い値動きとなりましたがほぼ横ばいで取引を終えました。

どちらもFRBによる早期の利下げを正当化する内容ではありませんでしたが、金融市場の反応は限定的で、3月の利下げを織り込む形が維持されています。

今夜の生産者物価指数(PPI)や決算シーズンの内容でまた市場の方向性が変わる可能性がありますので、油断しないようにしましょう。

2年前、FRBの急速な利上げが景気後退と株価の下落を齎すとされていました。が、株価は最高値圏となり、1年前、FRBは2023年中に利下げを開始するとの見方もありましたが未だ利下げせず。半年前はあと1回の利上げがあると考えられていましたがハズレました。

株価や債券価格はこうした市場コンセンサス予想が外れるたびに右往左往してきました。

市場予想、コンセンサスなんてたいていこんなものですが、それをありがたがり信じる方や、物知り顔で解説する人もたくさんいます。

逆に全部外してくれるのであれば、逆張りできていいのですが、結局当たる時もあれば、当たらないこともある。その程度のものです。

今後市場が荒れる可能性もありますが、

長期的にインデックス投資を続けている方は、株価の調整や予想に振り回されることなく、航路を守り、自身の計画や資産配分を維持しながらいつも通りの投資を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【S&P500は最高値を更新も】米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸び。3月の利下げは後退か?【ドル円145円台前半】

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