バンガード2024年の見通し『完全版』今後10年の米国株のリターンは?バンガードお勧めのPFは?

投資まとめ

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【バンガードの見通し】

米バンガードが2024年の見落としの完全版を公開したので紹介します。

https://corporate.vanguard.com/content/dam/corp/research/pdf/isg_vemo_2024.pdf

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【バンガードの2024年経済予測】
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【債券について】

世界の債券市場は高金利への移行により過去2年間で価格が大幅に下落しました。

バンガードは、債券のバリュエーションは現在ほぼ公正であると考えています。

短期的なボラティリティーの可能性にもかかわらず、長期投資家にとって今回の金利上昇は、過去20年間で唯一最高の経済・金融発展であると当社は考えています。

当社の債券の期待リターンは大きく上昇しました。今後10年間の名目の米国債のリターンは年率4.8~5.8%になると予想しています(利上げサイクル開始前は1.5~2.5%でした)。

同様に米国以外の国際債券(名目・ドルベース)も年率で4.7~5.7%のリターンが期待されています。

※ともに総合債券指数

【株式について】

バリュエーションが最も高くなっているのは米国である。

その結果、当社は今後10年間の米国株のリターン予想を年率4.4%~6.4%から4.2%~6.2%に引き下げました。

米国株式市場ではバリュー株が注目されている。2021年後半より魅力的であり、小型株も魅力的に見えます。

米国株は米国以外の株式市場をアウトパフォーマンスし続けています。過去2年間のこの差の主な要因はバリュエーションの拡大とドル高であり、どちらも逆回転する可能性があります。

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事実当社のVCMM(バンガードキャピタルマーケットモデル)では、(米ドル投資家の観点から)米国外でより大きな機会が得られる可能性が高まっていることが示されています。

全世界株式(除く米)の今後10年間のリターンはドルベースで、7.0~9.0%になると予想しています。

【為替について】

今後10年間米ドルは追い風よりも逆風にさらされると考えます。その結果、ドルがいくらか下落し、ドルベースの投資家にとって、米国以外の株式のリターンが高まるはずです。

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①米ドルはファンダメンタルズに対して強すぎる

確かに為替の予測は困難です。バンガードは今後10年で米ドルが下落する確率は75%と考えていますが、それは直線的なものではありません。

②米国株と全世界株式(除く米)の今後10年間の予想リターンの要因の中身を見ると、

バリュエーション⇒米国株が割高になっているのでより大きく調整される(‐1.1%)
利益成長⇒米国企業の方が他の地域より利益成長する(+1.0%)
配当⇒過去10年同様、米国より他の地域の方が配当利回りは高い(‐1.7%)
為替⇒他の地域に有利(‐1.1%)

で、米国株の予想リターン5.2%±1%と米国株以外の地域8.1%±1%の差が生まれているとしています。

○バンガードは国際株式配分において、為替リスクを受け入れる必要があると考えています。

※短期的な痛みが長期的な利益の元になるという言葉を投資家は覚えておくべきだ。

※市場からボラティリティーがなくなったわけではない。

【過去一年で株式と債券のバリュエーションはどう変化したか】

○が2022年9月末時点。色のついた丸が2023年9月末時点のバリュエーション。

色は、緑が割安、黄色が公正価格、赤が割高。

下の債券は上昇したものもあるもののほとんど公正価格か割安の範囲に。

米国株はかなり割高な領域に。

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【戦術的アセットアロケーション】

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バンガードは伝統的な株式60/債券40の基本ポートフォリオ(ベンチマーク)

株式 60%
○VTI(米国株)36%
○VXUS(米除く全世界株式)24%

債券 40%
○BND(米国債)28%
○BNDX(国際債券)12%

(ETFはイメージ例、バンガードは基本ETFとして推奨しているがこのモデルのベンチマークとは若干異なる)

よりも、下のTVAA株式41%(中身も米バリュー株やサイズファクター、新興国などに加重)債券59%(米国以外の地域の債券の比率増)のポートフォリオの方が、株式比率が19%も低いため

期待リターンは同じでも、ボラティリティーが抑えられるとしています。

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金利上昇のため、債券の期待リターンが上昇し、株式のリスクプレミアムが圧縮されたことが要因だといいます。

アクティブリスクを取れる方は是非参考までに。

• U.S. equities: MSCI US Broad Market Index.
• Global ex-U.S. equities: MSCI All Country World ex USA Index.
• Global ex-U.S. developed market equities: MSCI World ex USA Index.
• Emerging markets equities: MSCI Emerging Markets Index.
• U.S. REITs: FTSE/NAREIT US Real Estate Index.
• U.S. Treasury bonds: Bloomberg U.S. Treasury Index.
• U.S. short-term Treasury bonds: Bloomberg U.S. 1–5 Year Treasury Bond Index.
• U.S. intermediate-term Treasury bonds: Bloomberg U.S. 5–10 Year Treasury Bond Index.
• U.S. long-term Treasury bonds: Bloomberg U.S. Long Treasury Bond Index.
• U.S. intermediate credit bonds: Bloomberg U.S. Credit Bond Index.
• U.S. high-yield corporate bonds: Bloomberg U.S. High Yield Corporate Bond Index.
• U.S. bonds: Bloomberg U.S. Aggregate Bond Index.
• Global ex-U.S. bonds: Bloomberg Global Aggregate ex-USD Index USD Hedged.
• U.S. TIPS: Bloomberg U.S. Treasury Inflation Protected Securities Index.
• Emerging-market sovereign bonds: Bloomberg Emerging Markets USD Sovereign Bond Index—
10% Country Capped.
• Mortgage-backed securities (MBS): Bloomberg U.S. Mortgage Backed Securities Index.
All equity indexes below are weighted by market capitalization:
• Small-cap equities: Stocks with a market cap in the lowest two-thirds of the Russell 3000 Index.
• Large-cap equities: Stocks with a market cap in the highest one-third of the Russell 1000 Index.
• Growth equities: Stocks with a price/book ratio in the highest one-third of the Russell 1000 Index.
• Value equities: Stocks with a price/book ratio in the lowest one-third of the Russell 1000 Index.

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【まとめ】

(序文より引用)

バンガードは1年以上にわたり、健全な資金(プラスの実質金利)への回帰が進んでいると述べてきました。

高金利環境への移行は、債券の歴史的な下落や株式の高いボラティリティに耐えてきた投資家に課題を与えていることは間違いありません。

しかし、誤解しないでください。この構造的変化(プラスの実質金利やインフレ)は、次の景気循環以降も持続するものであり、過去20年間で最高の経済、金融の発展です。

健全なマネー、つまりプラスの実質金利の持続は、長期的なリスク調整後リターンに強固な基盤を提供します。 過去10年間とは対照的に、(株と債券に)分散された投資家の収益結果はよりバランスのとれたものになると予想しています

適切なリスク許容度(=アクティブ投資ができる)を持つ投資家にとっては、予想される債券リターンの上昇と、健全なマネー(プラスの実質金利の持続)への回帰の影響をまだ十分に反映していない株式市場を考慮すれば、よりディフェンシブなリスク姿勢をとることが理にかなっている可能性があります。

ということで、先ほどの戦略的な資産配分のポートフォリオの例が出てきたというわけですね。

長いのでかなり端折って要点のみをまとめました。

私がもし今もアクティブ投資をしているのであれば、いろいろ考えさせられる内容でした。

オルカンなどにパッシブ投資をしている方であれば、特に気にする必要はありません。

いつもどおり自身のコントロールできることに注力しながら、辛抱強く規律ある投資を続けることが大切だと思います。

オルカンでもよし。

伝統的なポートフォリオで株と債券に国際分散投資をするもよし。

米国株の高いバリュエーションと為替リスクを受け入れてS&P500に投資をしてもよし。

いろいろ考えや思うことはあると思いますが、

インデックス投資家であれ、アクティブ投資家であれ、

この記事を読んでくださった皆様の投資が成功すること、豊かで幸せな未来を過ごせていることを願い、今日は終わらせていただきたいと思います。

いつもありがとうございます。

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今回は久々に気合入れて書いたのでたくさんの方に押してもらえると嬉しいな

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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