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【米国債券ETFの王様】
ETFでは後発のバンガードの米総合債券ETFBNDの運用資産が、ブラックロックのAGGを抜いたという報道があったのが昨年8月。
バンガード、世界最大の債券ETFに-ブラックロックから王座奪う
「バンガード・トータル・ボンド・マーケットETF(銘柄コード:BND)」の運用資産が約838億ドル(約11兆3000億円)と、米ブラックロックの832億ドルの「iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(AGG)」を抜いたことが、ブルームバーグのデータで示された。
ブルームバーグ 2022年8月10日
【1000億ドルを突破】
2023年11月、BNDの運用資産がついに、債券ファンドで初の大台の1000億ドルを超えたと報道がありました。
米資産運用会社バンガード・グループ最大の債券上場投資信託(ETF)で運用資産が1000億ドル(約14兆8000億円)を突破した。こうしたファンドが約20年前に導入されてからこの大台に達したのは初めて。
運用資産の大台乗せは、2023年の2つの大きなトレンドと重なった。数年ぶりの高い利回りで債券投資の魅力が高まったほか、比較的低コストで節税効果のあるETFが、より割高なミューチュアル・ファンドから一貫して市場シェアを奪ってきた。
BNDの経費率は0.03%、2022年5月以降月間ベースで資金流出を記録していないとのこと。
長期投資家にとっては安心して投資ができる心強いニュースですね。
【特許失効。競合の猛追あるか】
ただ、2025年でバンガードのETFの特許が切れるので、他社が追撃をかけてくる可能性があります。
他社のETFのようなスタンドアローン(独立)型ではなく、既存のインデックスファンドの1つのシェアクラスとして運用するというバンガード独自のETFの運用構造を開発したのです(米国内ビジネス特許)
既存のインデックスファンドと合同で運用するメリットとしては、コスト効率に優れ安定した運用をETFクラス設定当初から実現できることです。バンガードのETFは巨大な既存のインデックスファンドと合同で運用されるため、償還リスクも低いと言えるでしょう。https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/vanguard_conversation/
バンガードのETFの特許が失効し、競合にも道が開かれる。
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【まとめ】
バンガードの運用規模と低コスト、投資家からの信頼や安心感が伝わるニュースがある一方で、
防壁の一つが崩れるまであと数年で、他社が追撃が始まる予感もする米運用会社界隈。
日本の証券会社の手数料値下げ合戦や、投資信託のコスト削減合戦など、
「健全」な競争があちらこちらで起きいて、良い感じだなと思う今日この頃です。
行き過ぎた競争はひずみを生む可能性があります。赤字を垂れ流しながら継続不可能な形での過度な競争は私は望んでいません。
消費者、投資家、買い手側が賢くなったこと。情報を発信する人が増え、賢い人が増えたことで、良い循環が回っているようにも感じます。
日本や地方の政治や選挙もこうであるといいですよね(ボソッ)
今後も個人投資家にとって良い投資環境が続くことを願いつつ、
最後に一言今日の豆知識を書いて終わりたいと思います。
米短期債(Tビルなど)の投資開始時の利回りと10年後のリターンに相関はないが(予想しずらいが)
米10年債の投資開始時の利回りと10年後のリターンには相関性がありリターンが予想しやすい。
バンガードの論文より。言われてみれば当たり前なんですけどね。
それではまた
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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