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【バフェットの師匠グレアムの遺言】
ウォーレン・バフェット氏の師匠、
グレアムドット村の長としても知られる、
ベンジャミン・グレアム氏は
亡くなる直前に、インタビューに答えています。
グレアム氏が有名になるきっかけとなった、名著「証券分析」
「この本に書かれているような個別銘柄の詳細な分析を依然として好んでいるか?」
という質問に、グレアム氏はこう答えました。
「全般としてはもう好んでいない」
「私はもう価値のある機会を見つけるための、入念な証券分析の実践は提唱していない」
【グレアムが考えを変えた理由】
「これは今から40年前、私たちの投資の教科書が出版された頃には価値のある方法だった」
「だがその後状況は大きく変わったのだ」
「工業中心からテクノロジー中心へと経済が移行したことなどだ」
投資の勉強や歴史の面白い点として、
過去の手法や戦略に遡れば遡るほど、
現在では、その手法が通用しないことが多くなります。
その一方で投資家や経済学者の多くは、
自分の予測が何十年、何百年もの過去のデータに裏打ちされているから、
過去それが通用したからと安心していたりもします。
でも、市場や経済は成長し、進化していきます。
過去数年や今有効な戦略が、将来も有効だとは限りません。
数ある流行の投資戦略や戦術、
ファンド、投資対象が現れては消えていく中、
コストを抑えつつ、市場全体を時価総額加重で幅広く丸抱えする戦略は、
そういう変化に柔軟かつ自動的に対応し、
逆に自身の力に変えることができる、時の試練に対して、柔軟かつ堅牢な戦略だと思います。
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【晩年はインデックスファンドを認めていたグレアム】
私の記憶が確かなら
1993年頃には、バフェット氏はインデックスファンドへの支持を明確に表明しています。
またバフェットは、2008年に数十年前に他界したグレアム自身が、
インデックスファンドを支持していたことをジャック・ボーグル氏に伝えています。
ボーグル氏の回想
「バフェット氏は、2008年のオマハでの夕食の時に僕に直接伝えた」
「コストの低いインデックスファンドは大部分の投資家にとって最も賢い株式投資だよ」
「わが師ベン・グレアムも、かつて同じ意見だったさ」
「それからずっと目にしてきたことの全てが、それを真実だと確信させるね」
参照「インデックス投資は勝者のゲーム」より
【君はいえるかな?】
そこそこ満足いく投資結果を達成する事は、
ほとんどの人々が考えているよりも容易です。
しかし、ずば抜けた成果を達成する事は余程なことがない限り、まず不可能です。
バフェットやシモンズやBNF氏のような、
ずば抜けた成績を残した投資家やトレーダーの名前を、
果たして何人あげることができるでしょうか?
もちろん、一時的な成功、瞬間最大風速ではなく、
長期間、あるいは最後まで成功し続けた例をあげるのが適切だと思います。
100人?1000人?それとも1万人?
いずれにしても、
株式市場が誕生してから現在までに
株式投資に手を出したことのある人全体の数に比べたら微々たるものです。
彼らはレアケースだからこそ、尊敬され、有名になり得たのです。
インタビューアー「平均的なファンドマネージャーが、長期にわたってS&P 500指数を上回る結果を残す事は可能でしょうか?」
グレアム「答えはノー。事実上、それは株式市場の専門家全体が、自分達自身に勝てるのかと言う意味になる。」
「論理が破綻しているよ。」
【補足】
選択効果の影響も考慮すると、ほとんど不可能となります。
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【まとめ】
競争が激化し、多くのファンドがインデックスに勝てない今、大多数(8割以上)の投資家にとってインデックスファンドの登場は朗報でした。
「早く儲けたいという」欲を抑え、低コストで優良な市場全体に投資するインデックスファンドを保有するという、安全かつ狭い枠内で行動している限り、
勇気、知識、判断、経験、スキルといった昔なら投資で成功するために絶対に必要とされた資質を、自らの計画に持ち込むことなく、投資や資産形成を成功されることが可能になったからです。
私のような特段市場を上回るほどの能力のない馬鹿でも、市場からプロの大多数を上回るくらいのリターンをできる限り低いリスクとコストで得ることができる時代となりました。
いろいろな投資戦略がありますし、
私はバフェット氏もグレアム氏も大好きですが、
私自身は、パッシブ運用のインデックスファンドを用いて、
低コストで世界の市場に分散投資をする戦略を取り続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【バフェットの師匠】グレアム氏も晩年インデックスファンドを支持していたという事実