【米バンガードの最新のレポートを紹介します】今後の米国株式市場と経済はどうなる?期待リターンは・・・?

投資まとめ

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【バンガードの最新のレポート】

米バンガードの2023年3月の最新のアウトルックが公開されたので紹介します。

Market perspectives

特に明記のない場合は2月27日時点のバンガードの見解となることに注意ください。

【アセットクラスの見通し】

恒例の今後10年間の名目リターン(ドルベース)の予測となっています。

米国株    4.4~6.4% 17.2%
米バリュー  4.5~6.5% 19.8%
米グロース  2.4~4.4% 18.3%
米大型株   4.3~6.3% 16.9%
米小型株   4.7~6.7%  22.6%
米リート   4.6~6.6% 20.3%

全世界株式(除く米)   6.7~8.7% 18.5%
先進国(除く米)     6.5~8.5% 16.7%
新興国        6.3~8.3% 26.3%

米総合債券 4.0~5.0% 5.5%
米国債   3.6~4.6% 5.8%

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【注意】

2022年12月31日時点での主要な資産クラスの今後10年間の年換算名目リターン予測は上記の通りです。


リターンの結果の分布の50パーセントタイルから株式は±1%、債券は±0.5%レンジとなっています

※この確率的シュミレーションは2022年12月末時点の市場状況に依存するものです。時間の経過とともに変化していく場合があります。※さまざまな投資結果の可能性に関する予測またはその他の情報は、本質的に架空のものであり、実際の投資結果を反映しておらず、将来の結果を保証するものではありません。※コストは考慮されていません。

※The probabilistic return assumptions depend on market conditions at the time of the running of the VCMM and, as such, can change with each running over time.
IMPORTANT: The projections or other information generated by the Vanguard Capital Markets Model regarding the likelihood of various investment outcomes are hypothetical in nature, do not reflect actual investment results, and are not guarantees of future results. Distribution of return outcomes from the VCMM are derived from 10,000 simulations for each modeled asset class. Simulations are as of December 31, 2022. Results from the model may vary with each use and over time. For more information, see the Notes section.

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【昨年11月との比較】

昨年11月の見通し(10月19日時点のもの)と比べると、

期待リターンとリスクはともにほんのわずかに低下しています。

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【米経済の中核は弾力性を示している】

バンガードの先行経済指標インデックスのダッシュボードです。

左は2008年の金融危機~リーマンショックの時のもの。

右が現在のものとなります。

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この分析は、経済動向を推測するために作成された独自のモデル、バンガード・リーディング・エコノミック・インディケーター・インデックス(VLEI)により行われています。VLEIは、住宅、消費者、製造業、金融、期待調査、物価水準、金利スプレッド、連邦準備制度理事会やその他の機関が作成した主要な経済指など最も重要な変数を幅広く組み入れています。VLEIでは、各変数が経済活動との過去の相関関係やリードタイムの予測力に基づいてウェイト付けされています。

FRBは2004年後半に利上げを開始し、その2年後にはVLEIダッシュボードの上部に赤と黄色が大幅に増え始めました。最近のデータでも同じようなパターンが見られます。

これまでのFRBの政策により、既に多くの金利に敏感な指標は赤くなっています。(赤丸)

一方で、労働市場や消費、高額商品の購入など、景気循環の後半でより政策に反応する指標の悪化はまだありません。

これらの指標は引き続き堅調な活動を示しています。景気後退の兆候は、下の緑丸の部分が付随する場合に強くなります。

「FRBは今後も利上げを続けると予想され、すでに実施した利上げが経済に浸透していることから、今後数カ月はこれらの指標に赤や黄色が増えると予想されます」

とこのモデルに深く関わるバンガードのエコノミストのVytas Maciulisは述べています。

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【強力なデータが米国の景気後退を押しとどめる可能性がある】

上記のように、いくつかの主要な先行指標はトレンドを上回っていることから、バンガードは景気循環の転換(景気後退まで)にはより長い時間がかかる可能性があるとして、見通しを調整しました。

ベースケースは、2023年後半に浅い景気後退が発生することに変わりはありませんが、「遅着」の確率が高まったと見ています。

バンガードは、2023年の米国のGDP成長率は約0.75%(前回予想より半減)、来年は2%にわずかに届かない程度になると予想しています。

バンガード社のエコノミスト、ジョシュ・ハート氏は、現状を「我々は厄介な中間地点から抜け出せない」と表現しています。

「金利の影響を受けやすいセクターでは、経済活動が弱くなっている。しかし、中核的な分野ではまだ回復力を示している。私たちは今、金利の影響が経済全体に十分に及んでいない、この中間的な時期にいるのです」

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【その他ポイント】

〇このような背景からFRBは利上げを継続する必要がある。

〇FRBの金利目標は5.50~5.75%の範囲でピークをつける見通し。

〇頑固なインフレを抑制するためには、2024年まで制限的な政策を必要とする見通し。

〇失業率は緩やかに上昇し、今年末には4.5%~5.0%程度の水準になると予想しています。

〇PCE(FRBが重要視する個人消費支出価格指数)は2023年末には3%程度になり、2024年にはFRBの目標である2%に近づくと予想しています。

【まとめと補足】

このレポートが書かれて以降、SVBの破綻など銀行の問題が発生しました。

しかし、それを受けても尚、バンガードのグローバルチーフエコノミスト、ジョーデイビス氏は以下のように先週3月16日に述べています。

インフレ率を下げることは決して簡単なことではありませんし、それ伴う経済の減速も予想されます。

しかし、経済学者として、また投資家として、インフレ率がより安定し、管理しやすくなることは、おそらく私たち投資家全員にとって、最も重要な長期的成果の1つであることも強調しておきたいと思います。

今後数ヶ月の間、市場のボラティリティは行ったり来たりするかもしれません。

しかし、私たち全員にとって、コントロールできることに集中することを忘れないことが重要だと思います。

それは、ポートフォリオのバランスと分散、そして最も重要なのは、プランを守ることです。

プラン(資産配分、リスク許容度、毎月の拠出など)を守ることで、長期的な目標の達成する確率が高まるからです。

市場リスクは長期的なポートフォリオの成長につながるものであり、

最終的には私たちの計画を成功させることにつながるものなのです。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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