【S&P500は6週ぶりの安値から反発】経済指標はインフレ圧力を示唆するも、アトランタ地区連銀総裁の発言や決算が市場を支える【セールスフォース +11%】

投資まとめ

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【 3月2日 米国株式市場】

ダウ    33,003 +1.05%
S&P500     3,981 +0.76%
ナスダック 11,462 +0.73%

米国株式市場は反発。

前日6週ぶりの安値をつけたS&P500ですが、

経済指標の発表や米国債利回りの上昇を受け、今日も序盤は下落しましたが、

アトランタ地区連銀のボスティック総裁の発言などを受け後半上昇に転じました。

ダウは好調な決算を発表したセールスフォースが+11%と牽引しました。

ラッセル2000は+0.22%と小幅に上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も+0.22%と小幅に上昇しました。

米10年債利回りは4.063% +0.067と上昇。

VIX指数は19.59。‐0.99と低下し、久々に20を割りました。

1月には3.40%を下回っていた米10年債利回りですが4.06%まで上昇。10年債利回りは、住宅ローンや経済を形成する他のローンの金利設定に影響を与えます。

【為替・コモディティー】

ドル円 136.70 +0.40% 
NY原油  77.93   +0.31% 
NY金  1,836 ₋0.08%

ドル円は136円台後半

ビットコインは23,423ドル。‐0.88%と下落しました。

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【S&P500マップ】
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【セクター】

公益    +1.82%
情報技術  +1.26%
不動産   +1.22%
生活必需品 +1.21%
資本財   +1.20%
素材    +1.20%
通信    +1.10%
エネルギー +0.84%
ヘルスケア +0.58%
一般消費財 ‐0.32%
金融    ‐0.53%

全11セクター中9セクターが上昇。

影響力の大きいテスラに引きずられた一般消費財と、

金融セクターを除く全セクターが上昇しました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイル別が上昇。

序盤は米国債利回りの上昇を受けて下げていたグロース株ですが、後半大きく反発しました。

【個別株】

〇セールスフォース<CRM> +11.51%

決算を発表。EPS、売上高、残存履行義務全て予想を上回りました。ガイダンスも強気な見通しを公表。自社株買いを200億ドルに拡大する計画も発表。株価は急上昇しました。

〇オクタ<OKTA>+13.26%

ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタも決算を受け大幅高。ガイダンスも含めて全体的に予想を上回ったほか、営業利益率も改善。

〇スノーフレーク<SNOW>‐12.41%

クラウドを活用したビッグデータの保管分析サービスを手掛けるスノーフレイクは決算を受け下落。製品売上高の見通しが予想を下回るなど、ガイダンスが嫌気されました。

〇テスラ<TSLA>‐5.85%

テスラは、投資家向けのプレゼンテーションで、次世代自動車のコストが半分になると発表しましたが、その設計や、期待されていた投入計画は明らかにされなかったため株価は下落しました。

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【経済指標】

〇米新規失業保険申請件数(2/24までの週)
結果19.0万件 予想19.5万件 前回19.2万件

〇米失業保険継続受給者数(2/18までの週)
結果165.5万人 予想 166.9万人・前回 166.0万人

新規失業保険申請件数は3週連続で減少し、9カ月ぶりの低水準となりました。

FRBが過去数十年で最も速いペースで金利を引き上げているにもかかわらず、雇用市場が予想を上回る強さを保っていることを示唆する内容となりました。

米国の労働者にとっては朗報であり、短期的には景気後退への懸念も和らぎますが、強すぎる雇用市場がインフレ率の上昇圧力を高めることが懸念されています。

インフレ率は、昨年の夏のピークから低下してきたものの、最近は予想以上に頑強だと示唆する経済指標の発表が続いています。

【その他指標】

〇単位労働費用

結果3.2% 予想1.6% 前回1.1%

〇非農業部門労働生産性指数(前期比)

結果1.7% 予想2.6% 前回3.0%

米国の人件費は上昇。生産性は低下していることが示唆されました。

どちらもインフレへの圧力を加える可能性があります。

【米アトランタ地区連銀のボスティック総裁の発言】

 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、FRBによる利上げの影響が本格的に発現するのは今春以降となる可能性があると発言

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また、この点が当面は0.25%ポイントの緩やかな利上げを行う根拠になるとの認識を示しました。

ボスティック氏は、利上げの停止点に近いかも知れないとした上で、ここから0.50%ポイントの利上げが必要だと考えているが、それは今後の指標次第としています。

また、労働市場を何らかの形で減速させることが必要だが壊滅的打撃を与えてはならないとし、ゆっくりと着実に政策変更を行うことがハードランディングのリスクを減らすと述べました。

なお、ボスティック氏は、今年のFOMCで投票権を持っていません。

おもしろい所では、ボスティック氏率いるアトランタ地区連銀のスタッフ間では、インフレ抑制に繋がらないという意見と、金融引き締めが影響を及ぼすのは時間の問題との考えを示す者もおり、意見が割れているそうです

優秀なプロ中のプロの専門家たちでも意見が割れているというのが現状なのですから、変な予想を信じたり、力んだり、先行きを決めつけすぎず、今後の推移を見守っていくことが大切だと思います。

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【まとめ】

今日発表された経済指標は、先月の他の報告書に続き、

全体的な雇用、消費者による支出、その他、経済の複数のレベルでのインフレが、事前に市場が予想していたよりも高いままであることを示唆する内容となりました。

Commonwealth Financial Networkの最高投資責任者であるBrad McMillan氏は、

「経済はかなり健全であり、消費という観点からは、業績予想が上昇するための大きな支えとなる」

「しかし、その裏側では、FRBもそれを見ていて(利上げしようとしているし)、金融市場もFRBがそれを見ているということを見ている」と今の市場を上手く表現しています。

このところの好調な経済指標を受けて、ウォール街ではFRBが最終的にどの程度金利を引き上げるかについての予測を引き上げざるを得なくなりました。また、今後の利下げへの期待も後退しています。

少し前は金融市場とFRBやパウエル議長の発言の間にはギャップがありましたが、金融市場の先行きの予測はFRBの見通しとより近くなり、整合性を持つようになりました。

米国以外では、ユーロ圏の消費者物価指数が予想を上回る数字となったことで世界的なインフレ長期化への懸念が強まりました。

ユーロを使用している20カ国のインフレ率はわずかに緩和されたものの、エコノミストの予想よりも高い水準となっています。

久々に株価が反発したとはいえ、これで、景気後退やインフレ、FRBの政策の懸念や地政学的なリスクが解消されたわけでもありません。

あまり油断したり、一喜一憂せず、冷静に、淡々と投資を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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