【初心者向け】米国の失業率の歴史を簡単に学ぼう!【S&P500と失業率の関係とは?】

投資まとめ

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【米労働市場は尚も力強い】

2月3日に発表された1月の米雇用統計にて、

米国の失業率は3.4%をつけ、50年ぶりの低水準となりました。

完全雇用~通常の水準とされる4~5%を下回る水準であり、

米国の労働市場が引き締まっていることが示唆されています。

【失業率と景気後退の歴史】

米国の過去12回の景気循環を振り返ってみると、

米国の失業率はピーク時で平均4.7%、ボトム時で平均8.1%でした。

失業率 ピーク/ボトム

〇1948年11月 3.8% 1949年10月  7.9%
〇1953年7月   2.6% 1954年5月   5.9%
〇1957年8月   4.1% 1958年4月   7.4%
〇1960年4月   5.2% 1961年2月      6.9%
〇1969年12月 3.5% 1970年11月  5.9%
〇1973年11月 4.8% 1975年3月    8.6%

〇1980年1月   6.3% 1980年7月    7.8%
〇1981年7月   7.2% 1982年11月 10.8%
〇1990年7月   5.5% 1991年3月    6.8%
〇2001年3月   4.3% 2001年11月   5.5%
〇2007年12月 5.0% 2009年6月  9.5%
〇2020年2月   3.5% 2020年4月   14.7%

NBERのデータを参考

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株式マーケットデータより引用(https://sheet.zoho.com/sheet/publicgraphs/36f6a61dfafa4415ae772036f7a9afa51578941860244500

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【問題点】

では、歴史的に低い米国の失業率の何が問題なのでしょう?

失業率が低く、労働市場が好調な時期には、賃金が上昇することがよくあります。

しかし、これはFRBにとって最も重要な懸念事項の一つです。

なぜなら、賃金の上昇は、より多くの支出に拍車をかけ、

インフレ率を押し上げる可能性があるからです。

実際、パウエル議長を始め、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁やウィリアムズNY連銀総裁等、複数のFRB関係者が、現在の米国の賃金上昇率の高さを指摘しています。

参考「https://etfsp500.com/archives/32907007.html

インフレを抑えるために、中央銀行は金利を引き上げる可能性があります。

経済が金利上昇の影響を感じ始めると、

資本コストが上昇し、消費者支出が減速するため、

景気後退に陥る可能性があります。

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【まとめ】

歴史を少し振り返ってみると、

1953年、第二次世界大戦後の景気拡大に伴い、米国の失業率は2.6%まで低下し、記録的な低水準に近づきました。

この間、経済は長期に渡る低金利の期間の後、強い消費者需要と高インフレに直面しました。

インフレ圧力に対抗するため、FRBは1954年に金利を引き上げ、経済は不況に陥りました。

1954年5月までに、失業率は2倍以上になりました。

一方、1981年の景気後退時を見てみると失業率は、景気サイクルのピーク時で7.2%、ボトム時で10.8%と両方で高い水準となりました。

ここ最近では1970年代型のスタグフレーションが懸念されていますが、1973年を見ると4.8のピークから約1年半(1975年3月までに)8.6%まで上昇しています。

当時を振り返ってみると、1972年12月~1974年9月S&P500は‐46%と下落しました。

S&P500は失業率が最も低いピークをつけるより早く最高値から下落し、失業率がボトムをつける半年前に反発しました。

初心者の方は、株価は未来を折り込む(失業率などを予想し先行する)ということを覚えておくとよいかもしれませんね。

過去記事で紹介した通り、S&P500のリセッションからの反発は、通常、景気後退を抜けた後ではなく、景気後退の最中に起こります。

現在、S&P500指数は昨年10月につけた3,491から約18%ほど反発し4,117.86となりました。

高値でS&P500を買い、下落した後に売って、このような反発を逃す。

このようなことを繰り返すと、ただ黙って市場に居続けた時に比べてリターンを押し下げることになりますから注意しましょう。

S&P500は2022年1月3日につけた最高値4796.56を1年以上更新できずにいます。

今年中に最高値を更新することはあるのでしょうか?

私にはわかりませんが、S&P500に投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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