重要】米国の個人投資家の統計データから学ぶ、「投資先の選択」と「規律」の難しさ

投資まとめ

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米個人投資家の統計データ

今回は、米国の個人投資家の統計データを紹介します。

長期投資に取り組んでいる方にとって、

とても重要なデータとなりますので是非ご覧下さい。

まず、今回話題に上がるTDF(ターゲットデイトファンド)について補足します。

「補足」ターゲットデイトファンド(TDF)とは。

長期投資を前提として、退職年などあらかじめ目標とする期日を設定し、目標期日に向けてリスク資産の比率が減少していくよう運用するファンドのことです。

日本では「ターゲット・イヤー・ファンド」と呼ばれたりしています。

今回例に上がる、バンガードのTDFはとてもシンプルで、

基本的に「VTI」「VUXS」「BND」「BNDX」の元となる4つのインデックスファンドで「全世界の株式と債券に分散投資」をするものとなっています。

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バンガードのTDF1本に投資をした場合

下の図は、17年12月31日までの5年間、

バンガードの「米国の退職に向けた資産形成プラン」で、

バンガードが運用する「ターゲット・デイト・ファンド」1本に投資した場合の、

年率トータルリターンとボラティリティーを示したものです。

リスクとリターンの値にかなり統制がとれていることがわかります。

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参加者の口座のうち1000件を無作為に抽出したサンプルを基にしています。リスクとリターンの両方の上下各0.5%の外れ値を除外しているため、実質サンプル数は980となっています。

自分で投資先を選択した投資家の場合
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同じく、バンガードの運用による退職に向けた資産形成プランで、

「投資家が自身」で投資先を選んだ場合の年率トータルリターンとボラティリティーを示した図です。

サンプリング条件などは同じです。

結果、かなりカオスなものになりましたね。

同じバンガードの投資家でも、

たった5年の間に、結果がこんなにばらつくということが示されています。

インデックス投資も難しい。

これは「アクティブ」対「インデックス」というよくある問題ではありません。

下の図のには、インデックスファンドを自身で選択した投資家も多く含まれています。

しかし、結果には大きくバラつきがあります。

適切な投資対象を選択し、その配分を5年間維持することが、

実はとても難しいという事がわかります。

規律ある投資家は航路を守れ

後知恵になりますが、

あれこれ手を出したり、むやみに動き回るより、

米国株式(VTI)やバンガードのTDF(全世界の株と債券)1本に投資した方が、よい結果になったという投資家も大勢いたと思もわれます。

インデックスファンドを用いる場合、アクティブ運用の「ファンド・マネージャー・リスク」や「ファンド選択するリスク」をせっかく排除できるのに、

インデックス投資家自身が自身がアクティブなマネージャーとなってしまうケースがあります。

私は決してアクティブ運用を否定するわけではありません。

これも「意図して」やる分にはまだわかります。

しかし「規律ある投資を是」としている、

それまでごく一般的なインデックス投資をしていたはずの投資家が、

市場予測やタイミングを計ったり、好景気や不況の予想を受けて、

資産配分や投資対象を頻繁にいじるのはどうなのかなと感じます。

長期的な目標、リスク・リターンは、長期的に計画を実践した先で手に入るものです。

頻繁に計画を変更していては、

当初目標としていたリターンは手に入らなくなります。

また、自身の許容できるリスクの範囲から外れていくことにも繋がります。

多くのインデックス投資家が、自ら動くことで、自らリターンを押し下げているという研究結果は何度も当ブログで紹介してきた通りです。

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シンプルな事は悪い事ではない

実はバンガードのTDFには「シンプルで選択肢が少ない」との批判があります。

しかし、シンプルなのは悪いことではありません。

例えば、イーマクシススリムシリーズのように必要最低限のラインナップがあれば、

一般的な方であれば十分に資産運用、資産形成することができます。

また、結果的に、自分で投資対象を選択した時に比べ、

ある程度商品を絞った方が将来のリスクやリターンを予想、コントロールしやすいというメリットがあることもこの結果からわかります。

つみたてNISA等の隠れたメリットがここにありますね。

複雑すぎる戦略より、シンプルな戦略の方が計画や将来の予想を立てやすい。

人生の設計、ライフプランニングにおいては、これは大きなメリットだと思います。

ちょい足しは危険?

今回のデータとは別ですが、

Financial Engines社が行った調査によると

米国ではターゲットデイトファンドを他のファンドと混ぜて使っている投資家が非常に多いということがわかっています。

しかし、それによって自身の目標とする適切な資産配分を、結論的に自ら崩してしまうというケースが多いと報告されています。

日本でも売買を促すため、コア&サテライドを勧めている証券会社等ありますが、

「あれもよさそう」「今後成長しそう」「割安そう」と自身の当初決めたPFに、無計画に「ちょい足し」するのは実はものすごく注意が必要です。

ちょい足しするにしても、自身のポートフォリオ全体のバランスと追加コストを正当化できるかを良く考えて、投資判断を行うことが大切です。

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まとめ

「投資対象を選択すること」「規律ある投資を続けること」

の難しさがわかる統計データを紹介しました。

また、自身でいろいろな投資対象を選択、運用した場合、

「将来のリスクとリターンの予想」は難しくなります。

初心者の方や普通に資産を形成したいという多くの個人投資家にとっては、

「将来のリスクとリターン」の計画を立てやすく、規律ある投資を続けやすい戦略。

例えば、「全世界株式ファンドに投資をする」といったような、シンプルかつ投資対象を選択するリスクを排除した戦略の方がもしかしたら上手くいくのかもしれません。

結論

どんな投資戦略を採用するにせよ、自身の

①投資目標
②リスク許容度
③投資可能期間

に合わせて、規律ある投資を続けることが大切だと思います。

私は今後も航路を守り、バンガードS&P500ETF(VOO)などに投資を続けていこうと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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