大幅な利上げに多くの投資家が苦しんだ2022年

投資まとめ

2022年の米国株の投資が昨日で終わりました。

年内最後の記事なので、この1年の動きを振り返っておきたいと思います。

この記事のポイント

  • 2022年のアメリカでは予想を数段上回る大きな利上げが行われた。これにより株も国債も大きな下落に見舞われた。
  • アメリカのインフレはピークをつけた。また利上げ幅も縮小して、投資家を苦しめた大きな利上げは終わりに近づいている。
  • 来年のテーマはインフレ低下、利下げ、景気後退。2023年後半にはインフレ率の急低下して利下げ余地が生まれるが、景気後退に注意が必要。

大幅な利上げに見舞われた2022年

2022年は投資家も予想をしなかった大幅な利上げに見舞われました。

覚えている人もいるかも知れませんが、年始に投資家が予想していた1年間の利上げ幅はたった1.00%〜1.25%(通常の0.25%の利上げ幅で4〜5回)でした。

2022年12月の政策金利予想(1月11日時点)

>>今のアメリカで年4回から5回の利上げは厳しいかもしれない(22年1月12日記事)

今年のはじめに1年後のアメリカの政策金利を正しく予想できた人がどれだけいたでしょうか。実際には2022年12月に4.25-4.50%にまで政策金利は引き上げられました。

政策金利の引き上げの影響を受けて株は売られ、国債も売られ、幅広い資産の価格が下落しました。

大きく読みを外した2022年

私もこれほど大きな政策金利の引き上げは全く予想できませんでした。その影響を受けて、2022年の米国株予想も大きくハズレることになりました。

■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
     ■お名前.com

年始から米国株の下落がはじまりましたが、アメリカの景気の強さを考えたら金融引き締めの影響を乗り越えていずれ反発して株価は戻ると思っていました。なので2022年序盤は「また景気後退前の株価のピークをつけたわけではない」と言っていたのですが、残念ながら想定してた利上げのペースとは違いました。

インフレ低下・利下げ余地拡大・景気後退

ただし、利上げによって良い兆候も見えてきました。

FRBは多少の景気や雇用を犠牲を覚悟でインフレ退治のために大幅な利上げを続けてきましたが、どうも2022年6月でインフレはピークを超えたように思えます。

最近3ヶ月(9月〜11月)では消費者物価の伸びは年率3.8%のペースにまで鈍化しています。これは良い兆候です。

さらに、2023年後半には消費者物価の計算で一番比重が大きい「住居費」が落ち込み始めるので、それが見られたら2024年頃まではインフレの心配は和らぐと思われます。

>>2023年後半にアメリカの消費者物価は大きく低下する(22年12月13日記事)

そうなれば、いよいよ投資家が待ちに待った「利下げ」が始まると思われます。なにも無ければ利下げは株高・国債高の要因です。

しかし、2023年には景気後退が高い確率で予想(NY連銀予想)されており、こうなると株高は株安に変わってしまう恐れがあります。

>>利上げ停止も利下げも株価を上昇させるが、景気後退にはかなわない(22年12月12日記事)

まとめると、2023年のテーマは「インフレ低下」「利下げ」「景気後退」です。これのいずれも恩恵を受ける国債への投資が2023年には花開くのではないかと思っています。

資産状況

最後に2022年末時点のポートフォリオを公開します。

資産額は$357,204(約4680万円)になっています。2022年になってからのリターンはドルベースでマイナス37%です。

今年は米国株や国債への投資はまずまずの成績を残しましたが、長期保有を決めていたビットコインの大幅下落が大きく足を引っ張りました。

2014年からの株資産推移

2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。

資産構成

保有銘柄

このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。

銘柄 シンボル 評価額(ドル)
ビットコイン BTC 172136
超長期米国債 TLT 130035
現金 50242
イーサリアム ETH 4790

The post 大幅な利上げに多くの投資家が苦しんだ2022年 first appeared on YUTAの米国株投資ブログ.
Source: YUTAの米国株投資
大幅な利上げに多くの投資家が苦しんだ2022年

タイトルとURLをコピーしました