1987年のブラックマンデーの前後、米国の投資家達は資産配分を保つことができず、自らリターンを押し下げました。

投資まとめ

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【1987年の暴落】

1987年10月19日、

S&P500は一日で20%以上下落しました。

それまでの日次のヒストリルボラティリティに基づくと、

この大暴落は「25」標準偏差に相当します。

【正規分布の世界】

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https://ai-trend.jp/basic-study/normal-distribution/normal-distribution/より引用

正規分布では、

1標準偏差のイベントは約33%

2標準偏差のイベントは5%

3標準偏差のイベントは1%以下

の確率で発生します。

年間の営業日を250日とすると、

8標準偏差のイベントは、およそ3兆年に1回の確率で発生することになります。

そしてら25標準偏差のイベントなど、まずありえません。

でも、それがたびたび起こるのが株式市場のおもしろい所です。

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【ブラックマンデー時の投資家の行動】

さてここで、ブラックマンデーの前後1ヶ月の、

米国の投信投資家の資産配分の変化を振り返ってみましょう。

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もし、投資家が、規律あるリバランスを行ったのなら

暴落の前後の9月と11月で同じ資産配分となるはずです。

しかし、その形跡はほとんど見られず、

多くの投資家が、下落の後、

株式比率を下げ、

債券やMMFの比率を高くてしています。

投資信託の投資家は株式に対し、

(結果的に絶好の買い時だったにも関わらず)

50カ月(4年以上)株式への過小配分を続けました。

ブラックマンデーは、急な下落だったものの、

回復も比較的早く1989年には株価を戻しました。

この後、少し停滞した後、90年代の強い上昇相場が始まります。

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暴落により、リスクを見直し、リスク許容度を下げ、

永久的にリスク資産の比率を減らしたのならまだわかります。

でも、約4年後の1991年、結局は、株価が戻しきった『後で』

投資家は株式比率を元の水準まで戻しました。

【まとめ・感想】

正規分布では考えられないようなことが起こるのが株式市場です。

ベキ分布だと個人的には思っているのですが、

いずれにしても、投資家は、こんな資産価格がドンドン上昇する相場だからこそ、

自分の資産をリスクに晒していることについて良く考える事が大切だと思います。

暴落したあとで気づくのでは、遅すぎると思いますから。

(↑2021年時点のもの)

そして、もし困難な状況に見舞われても、

2020年の2月~3月、多くの投資家の方がそうしたように、

規律ある行動を取り続けることが大切だと思います。

積立投資をしている方は、いつも通りの投資行動を心がけること。

感情に振り回されないことが大切だと思います。

もし、お金や精神的に余裕のある方で、

例えば、株式比率が目標から5%以上下がっている方はリバランスをしても良いと思います。

そういう、基本的なことこそが、

困難な市場において最も大切なことの一つだと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
1987年のブラックマンデーの前後、米国の投資家達は資産配分を保つことができず、自らリターンを押し下げました。

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