たまに「インデックスファンドの弱点」というような記事を目にします。
でも、中身をよく読むと、変なこじつけだったり、
リスク資産全体に言えることで、インデックスファンド「だけ」の弱点とは限らないものだったり、
特定の(相手方に有利な)条件の元で比較した場合だったりするものもあります。
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【よくある一例】
例えば、こんな感じです。
例①)インデックスファンドでも元本割れする。
→基本的にどのリスク資産でも元本割れの可能性はあります。
インデックスファンドだけの弱点とは言えません。
(インフレを考慮すれば、現金ですら目減りします)
ここまでは事実です。インデックスファンドでも市場リスクだけはなくすことができません。
「だが、個別株(アクティブ運用)なら市場全体が下がっている時でも利益が上げられる」
こう続くと疑問が生じます。
この主張は事実ではあるもの、あくまで「個別株の運用が上手く行った場合は」という条件付きで成立するものです。
市場全体が下げる中、一握りの上昇し続ける株を「事前に」見つけるのは言うほど簡単ではありません。
こう言う主張を目にした際は、
長期では、ほとんどの市場参加者がコスト控除後のリターンで、
インデックスを上回る事が出来ていないということを思い出して、
冷静に判断して頂ければと思います。
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【インデックスファンドの弱点を叫ぶ真の理由とは】
確かに、インデックスファンドは万能ではありません。
弱点もあります。
でもそれは他の多くの投資対象や戦略にも言えることです。
インデックスファンドの弱点、
インデックス投資はダメという記事の中には、
自分の推奨する投資商品や商材を売りたいがために、
上記のような感じのことを記載し、煽る記事もあります。
でも、そんな変な理屈をこねられても、
個人的には逆に「何か裏があるのかな」とか「この人は投資のことあまり知らないんだな」という印象を持ってしまいます。
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【S&P500インデックスファンドの弱点】
繰り返しになりますが、インデックスファンドといえど万能の投資法というわけではなく、弱点があります。
ただ、一口でインデックスファンドといっても、
市場全体に時価総額加重で投資をするものから、アクティブな考えの指数に連動するものまで様々あります。
なので、今回はS&P500インデックスファンドの弱点をいくつか簡単に紹介したいと思います。
【S&P500インデックスファンドの弱点の一例】
①銘柄入れ替えや銘柄ウエイトの変更(浮動株調整等)を利用されて、損をする。
③指数使用料。
「スパイダー S&P 500 ETF」の目論見書を見ると、同ETFが支払う指数使用料は、年間、資産残高の0.03%+60万ドルとなっており、その金額は膨大なものになります。
④S&P500指数を原資産とする株価指数先物やオプション取引などのデリバティブ取引の影響を受け、不利益を講じることがある。
もちろん、これらもS&P500インデックスファンドに限ったことではありませんが、
他にもいろいろ指摘されている問題もありますが、
長くなりますのでまた今度紹介したいと思います。
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【まとめ】
S&P500ETF(VOO)も、
その他のインデックスファンドも
完ぺきではありません。
弱点はありますし、
必ず儲かるとも限りません。
元本割れもします。
でも、それは全ての投資対象に言えることです。
しかしながら、
VOOやインデックスファンドは、
そのような弱点を、補い余る長所をたくさん有しています。
長所に関しては普段死ぬほどブログに書いているので、ここでは繰り返しませんが(笑)
が、その他の多くの投資戦略や対象よりもマシな投資対象だと思います。
今日の結論
「インデックスファンドの弱点」という記事を読む時は、
そもそも「正しい指摘なのか」をまずは判断する事。
次に、その記事に何か隠れた意図がないか
(投資商品を勧めたい。注目を集めたい。自身の主張を強調したいなど)
二次的思考を回すことが大切です。
そして何より、大抵の物事には「良い面」と「悪い面」両方が存在します。
「弱点がある」=「ダメ」ではなく、
「弱点」と「長所」両方をしっかりと比較、検討して、
メリットとデメリットどちらが大きいかを判断し、
自身の投資に活かす事が大切だと思います。
私は、VOOやインデックスファンドにも弱点があると思います。
でも、VOOやインデックスファンドを用いて、
これからも投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
インデックスファンドの弱点とは?S&P500やオルカン、VOOにもたくさんの弱点がある。