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【11月3日 米国株式市場】
ダウ 32,147 ₋1.55%
S&P500 3,759 ₋2.50%
ナスダック 10,524 ₋3.36%
米国株式市場は3日続落。
パウエル議長の「早ければ12月に利上げ幅の縮小もあり得る」という発言を受けて一時株価は上昇する場面もありましたが、
FFレートのピーク(ターミナルレート・利上げの最終到達地点)は、「従来の想定より高くなる」と「利上げの一時停止を検討するのは非常に時期尚早」といった発言を受け、株価は大きく下落。
FOMCの声明とパウエル議長の発言により乱高下した一日となりました。
ラッセル2000は‐3.36%と小型株も大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐1.25%と下げました。
米10年債利回りは4.096%。+0.044と上昇。
VIX指数は25.86。+0.19%と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 147.83 ₋0.05%
NY原油 89.35 +1.11%
NY金 1,634 ₋0.67%
ドル円は147円台後半。原油は3週間ぶりの高値を更新。
金も一度上昇する場面もありましたが、パウエル議長の発言中に下落に転じました。
ビットコインは20,142ドル。‐1.66%と下落しました。
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【S&P500マップ】
【セクター】
公益 ‐1.02%
金融 ‐1.29%
ヘルスケア ‐1.69%
生活必需品 ‐1.73%
資本財 ‐1.76%
エネルギー ‐2.25%
素材 ‐2.57%
不動産 ‐2.61%
通信 ‐3.04%
情報技術 ‐3.47%
一般消費財 ‐3.79%
全11セクターがマイナス。
ディフェンシブなセクターは下げ止まったものの、
通信、情報技術、一般消費財といったグロース系のセクターは3%以上下げました。
【スタイルボックス】
全てのスタイルとサイズが下落。
大型バリュー株が踏みとどまる一方で、
グロース株や小型株が大きく下げました。
【個別株】
〇イーベイ(EBAY)時間外で+8%
決算を発表。売上高、EPS、ガイダンス、全て予想を上回る良い決算でした。
〇クアルコム(QCOM)時間外で‐5%
決算を発表。EPSは予想を上回ったものの、売上高は予想を下回りました。
特にガイダンスが悪く、中国のロックダウンや景気減速を受け、EPS、売上高ともに予想を大きく下回る見通しと発表、株価は下げています。
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【FOMCのまとめ】
FRBは11月1~2日に開かれたFOMCにて、FF金利の誘導目標を0.75%引き上げ、3.75-4.00%としました。
声明では、『最近近の指標は、支出と生産の緩やかな伸びを示している。雇用の伸びはここ数カ月間堅調で、失業率は低いままだ。インフレ率はパンデミックに関連する需給の不均衡、食料品やエネルギー価格の上昇、より広範な価格圧力を反映し、引き続き高止まりしている』としており、
『目標誘導レンジの将来的な引き上げペースを決めるに当たり、委員会は金融政策の度重なる引き締め、金融政策が経済活動とインフレ率に及ぼす影響の遅れ、および経済と金融の動向を考慮する』との文言が新たに追加されました。
要は、今までの利上げの効果が、実体経済やインフレ抑制に効いてくるまでは、時差があるから、それを考慮しつついきますよ。という感じですね。
日本語のFOMC声明の全文はこちら⇒「ロイター」
【パウエル議長の発言】
「引き締めが足りなければ1~2年後にインフレを抑制できていないことを実感する」「十分な引き締めを行わなければインフレが定着し雇用コストが増大する恐れがある」「前回会合以降に入手したデータは、金利の最終的な水準が従来の想定より高くなることを示唆している」と発言。
利上げの最終到達地点(ターミナルレート)が想定よりも高い水準になる可能性を示唆しました。
簡単にまとめると
FOMCの声明およびパウエル議長の発言からは、今後利上げペースを減速させる可能性はあるものの、ターミナルレート(最終着地点)は想定よりも高くなる可能性が示唆されました。
短期的にはややハト派な印象(市場の予想通り)。長期的にはよりタカ派な印象(市場の想定以上)となりました
識者はこう見るそうです⇒(ロイター)
【ADP全米雇用報告】
ADPが2日発表した全米雇用報告にて、民間部門雇用者数が10月に23万9000人増と予想以上に増加。
労働市場の強さが改めて示され、FRBの積極的な利上げを後押しする形となりました。
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【感想】
S&P500は10月7日以来の大幅安となりました。
が、この程度よくあることです。あまり気にせず行きましょう。
ターミナルレートの上昇は株式市場全体にとって逆風となりますが、特にグロース株や小型株にとってより一層の向かい風となります。
もちろん、その逆風の中でもしっかりと利益をあげ、伸びる企業もありますから、Nasdaqや米グロース株、小型株等に集中投資している方は腕の見せ所、踏ん張りどころだと思います。
お互いがんばっていきましょう。
さて、この先のFRBの政策軌道は当然データが大きく左右することとなります。
まずは金曜日の雇用統計から始まり、今後数カ月に渡って、経済の動向や経済指標の発表とにらめっこすることになるでしょう。
1970年代後半のように行き過ぎたインフレを潰せず、ズルズル長引かせるするよりは、多少経済にダメージがあっても、ある程度の水準になるまで抑え込んだ方が、長期的なダメージは少なくて済みますから、
FRBも米国企業も、米国民も、私たち投資家も、より良い将来のために、耐えるべき痛みに対して、忍耐強く向き合っていくことが大切だと思います。
目先の安心や幸せ、楽観のために、爆弾を見て見ぬふりして、長期的に先送りにするのは愚の骨頂ですしね。
さて、今後の方針ですが、私自身はパッシブ運用をしていますので、FRBの動向や経済指標の推移をあまり気にせず、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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