【バンガードの最新予測】米国が景気後退に陥る確率は?最新の見通しを紹介します【10月のアウトルック】

投資まとめ

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【バンガードの市場予測】

2022年10月、バンガードの最新のアウトルックが公開されたので紹介します。

https://advisors.vanguard.com/iwe/pdf/FAVEMOBF.pdf

2020年6月末時点からの、

各資産クラスの今後10年間の年率換算の名目リターンの見通しは以下の通りです。

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※株式は±1%、債券は±プラス0.5%の範囲。
※この確率的シュミレーションは、2022年6月末時点の市場状況に依存するものです。時間の経過とともに変化していく場合があります。
※さまざまな投資結果の可能性に関する予測またはその他の情報は、本質的に架空のものであり、実際の投資結果を反映しておらず、将来の結果を保証するものではありません。
※コストは考慮されていません。

ここは前回と変わらないので割愛します。

【要旨】

〇インフレは広範囲に及んでおり、簡単には解消されない。

〇米国が2022年に景気後退に陥る確率を25%、2023年に景気後退に陥る確率を約65%と予想しています。

〇欧州は年末頃に緩やかな景気後退に入る可能性が高い。

【アメリカ】

第2四半期の米国GDP成長率は年率換₋0.60%上方修正されたものの、依然してマイナス圏にとどまりました。この結果、米国が今期および将来の四半期に、トレンド以上の成長を達成するのは難しいという当社の見方はほとんど変わりませんでした。

〇経済成長率は今期までトレンドである1.80%前後で安定的に推移しています。2022年通年の経済成長率は、0.25%~0.50%の範囲になると予想しています。労働市場の強さを考えると今年はリセッションの可能性は低いと思われます。

〇リセッションの可能性は、2022年に25%、2023年に65%と、基本的に予想は変わっていません。

〇原油価格が130~150 ドルの範囲で持続すると重大なリスクが生じます。

〇7月以降、10年物国債と2年物国債のスプレッドは逆転し、短期利回りが長期利回りよりも高くなっています。2年債と10年債のイールドカーブの逆転を景気後退のシグナルと見なすには、その状態が今後数週間に渡って、反転が続くことを確認する必要があります

〇また、バンガードは、3カ月債利回りと10年債利回りのスプレットの方が、より信頼できる景気後退指標であると考えています。

【FRBについて】

米国の金融政策に関しては、市場のコンセンサスよりもタカ派です。

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〇FRBは年末までに3.25%~3.75%の範囲に達するまで、また2023年の第2四半期までに4.25%に達するまで、金利を引き上げ続けると予想しています。

〇賃金インフレの懸念とエネルギー価格が主要なリスク要因であることを考えると、2023 年の利下げはなさそうです。

〇インフレ率を低く安定させることは、長期的な経済成長にとって良いことなので、インフレ率を下げることは最も重要なことです。

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【ユーロ圏】
現在、ユーロ圏は緩やかな景気後退に入りが予想されており、2022年第4四半期と2023年第1四半期のGDPはマイナスとなり、その後停滞期が続き、回復に向かうと予想します。

2022年の成長率は依然として2%~3%の範囲にあると見ているが、2023年の予測は‐0.5%~0.5%の範囲に引き下げました。

〇バンガード先行経済指標は、継続的な弱さを示しています。欧州の消費者心理は依然として低迷しています。

〇さらに重要なことは、ロシアは、天然ガスの3分の1以上をヨーロッパに供給しているノード ストリーム 1 を通る天然ガスの流れを遮断しました。

〇影響は国によって一様ではありません。ヨーロッパ最大の経済大国であり、ロシアのガスに依存しているドイツは最も影響を受けるでしょう。

〇地政学的な課題に対抗するために、いくつかの財政政策が実施されています。ユーロ諸国は、ガスの代替供給源を見つけるために調整しています

【中国】

9月に述べたように(過去記事参照)今四半期のこれまでの経済回復の弱さを示すデータに基づいて、通年の中国のGDP成長率予測を2.5%~3.5%の範囲に引き下げました。個人消費は予想を大幅に下回っています。

〇中国の政治局は、公式の成長目標への言及を取り下げ、「合理的な範囲内」の経済成長に落ち着くとしています。これは厳しい成長見通しを全面的に認める形です。
〇住宅価格の下落を食い止めようとする政策当局によって、2ヶ月前にはあり得ないと思われていた不動産セクターへの刺激策が発表されました。

〇下半期の経済成長率はコンセンサスを下回る見通しですが、2四半期を通じての成長率にはばらつきがあると考えています。

〇第3四半期は予想を下回ると思われますが、第4四半期はより堅調に推移すると思われます。
〇ただ2020年と2021年に中国が経験した V 字型の回復のようなものは見られそうにありません。

【新興国市場】

新興国市場については、2022年通年の経済成長率を約3.0%と予想します。これは引き続きコンセンサスを下回る予想です。(例えば、IMFは3.6%の成長を見込んでいます)。

〇新興国が直面する主な逆風は、中央銀行の引き締めの広がりと、米国、ユーロ圏、中国の成長の同時減速である。

〇欧州の新興国は依然として景気後退のリスクに最も晒されています。この地域のエネルギー供給問題とそれに伴う価格高騰により、経済活動を鈍化させる可能性のある利上げを余儀なくされています。

〇さらに、市場は景気減速に対応するための利下げを織り込んでいます。欧州新興国だけでなく中南米でも同様です。

〇新興国全体ではインフレがピークに達した兆候が見られ、コア指標は地域平均で2ヶ月連続で低下しています。

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【まとめと感想】

バンガードは、前回のレポートの中で、

景気後退が発生した場合、それがどのくらい続くか、または正確にいつ株式市場が回復するかがわからないため、市場のタイミングを計ることは事実上不可能です。

しかし、株価は景気後退が始まる前に下落し始め、景気後退の最中に底に達することがよくあります。

株式市場は通常、景気後退が終わる前に株価は回復し始めます。

と市場タイミングを計る難しさについて指摘していました。

もちろん、この予想が当たるとは限りませんし、

いろいろな投資戦略があると思いますが、

各々の投資戦略において何かしら参考になる点などがありましたら幸いです。

私はいつもどおり、航路を守り投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【バンガードの最新予測】米国が景気後退に陥る確率は?最新の見通しを紹介します【10月のアウトルック】

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