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【米国株式市場の歴史】
シーゲル教授の研究によると、
過去200年米国株式市場は右肩上がり成長してきました。
第1期(1802~1870)の実質トータルリターンは7.0%(ドルベース)
シーゲル著【株式投資】参照
過去記事に書いたように、
米国株式市場が右肩上がりとは限らないし、
長期的に停滞する可能性も十分あると私は思っています。
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最近では、FRBが緩和政策を続けてきたから米国株式市場は上昇してきた。
といった主張が、印象的な言葉とともに多く聞かれるようになりました。
確かに、それは一理ありますし、FRBの政策の影響は大きいのですが、
では、果たして、「FRBの緩和政策だけ」が、
これまで米国株式市場が上昇してきた要因なのでしょうか?
これに対してはいろいろな反論・反証が考えられますが、
今日はそのうちの一つの例を紹介します。
【FRBが存在する前の米国】
FRBが創設されたのは1913年です。
シーゲル教授のグラフを見るとわかるように、
FRBの存在する前から米国株式市場は上昇を続けてきました。
また、例えば、1854年~1913年の間に米国では15回のリセッションがありました。
原因はさまざまですが、深刻なものだと、1873年~1879年まで約7年ほど続きました。
(1896年まで尾を引いた説もあります。)
更に、世界のインフレ率も直近程ではないにしろ、かなり高い時期も過去何度かありました。
1801年以降、米国市場では、
金利の大きな上下やインフレ、景気後退に何度も見舞われてきました。
当時FRBの緩和政策はもちろんありませんし、
そもそも今ほど有効な手を打つことはできませんでした。
時に株式市場は大きな傷を負いましたが、それでも株価は長期的には上昇してきました。
昔話過ぎると思われる方もいるかもしれません。
しかし、例えば、バフェットの全盛期である1960年代は、
米短期債利回りが上昇し続けたのにも関わらず、株価も上昇を続けました。
まあ、これらは数ある例の一つに過ぎませんが
少なくとも、FRBの緩和政策「だけ」が、
これまで米国株式市場を上昇させてきた要因ではないと私は思います。
大きな要因の一つではありますが、それだけでリターンが決まるわけではありません。
ただ、特にリーマンショック以降の米国株式市場は、
過去記事に書いた通り、企業利益以上に(低金利・低インフレ・緩和政策による)バリュエーションの拡大が米国株式市場の株価上昇に寄与していたため、
今後10年が過去10年と同じようにいくとはなかなか思えません。
低インフレ・低金利の時代から、おそらく普通のインフレと普通の金利の時代への変化を上手く受けいえれ、考慮に入れながら、
許容できるリスクの範囲内で投資を続ける事が大切だと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
FRBの政策だけが米国株式市場の上昇の要因なのか?【FRBの誕生前から米国株式市場は上昇してきた】