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【バンガードのアンケート】
米バンガードは、2022年6月、
バンガードの個人投資家約2000人と401kの投資家を無作為に選び、
将来の米国株式市場についてアンケートを実施しました。
特に興味深かったのは以下の質問の回答です。
③来年中に市場の暴落または災害(1年間のリターンが-30%以上と定義)が起こる確率はどのくらいだと思いますか?
【今後のリターンについての予想】
まず、緑の線を見てみましょう。
バンガードの投資家達は今後10年間の米国株式市場のリターンを約6%と予想しています。
この予想は調査を開始した2017年以降ほぼ横ばいで推移しています。
おそらく日本のS&P500投資家の皆様も、長期的にはこのくらいの期待を抱きながら、投資をしているのではないかと思います。
次に黄色い線を見てみましょう。
バンガードの平均的な投資家は、今後1年間の米国株式市場のリターンを『1%未満』と予想しています。
これは、2017年にバンガードが投資家心理の測定を開始して以来、最も低い予想となりました。
ただ、ほんの1年前を振り返ってみると、
バンガードの投資家の翌1年の米国株式市場のリターンの予想は約6.5%でした。
しかし、実際には、その期間(2022 年6月30日までの12か月間)のベンチマークである
S&P500指数の1年間のリターンは -10.62%となりました。
予想と16%もズレがあったわけです。
やはり、平均的なバンガードの投資家にとっても、一年後の株価を当てるのはなかなか難しいようです。
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また、バンガードの投資家達は、今後1年間に暴落や災害が起こる可能性を7.5%と予想しました。
コロナショックの直後とロックダウン中の2020年4月に、市場の暴落や災害の可能性を約8%と予測した時に次ぐ高さとなっています。
ただ、当時を振り返ってみると、ちょうどその4月から米国株式市場は急反発を始め、‐30%どころかその後、2年間に渡り上昇を続けました。
また、コロナショック直前の2020年年初の時点では、市場の暴落を予想する人の割合はいつもと変わらない状態(というか平均より若干低い水準に)ありました。
【まとめと感想】
今回のアンケート調査と過去の調査の結果から、米国株式市場の1年後のリターンを一般的な個人投資家が当てるのは難しいということが改めてわかりますね。
短期的な予想は当たる時もあれば、外れる時もあります。
コスト控除後のリターンで長期的に市場を上回り続けるだけのスキルや運のない、ごく普通の一般的な投資家は、
短期的な予想に振り回されて、下手に動き回り、追加コストをかけたり、
あるいはタイミングや銘柄選択を間違って、ただ黙っていた時に比べて、自らリターンを押し下げてしまうよりも、
長期的な視点を維持し、コストを掛けず、ミスを減らすよう心がけて、投資を続けるのが良いと私は思いました。
また、市場の暴落に関する期待値の推移をみると、市場の下落や反発のタイミングを完全に予測することはほとんど不可能なのであることがわかります。
つまりは長く市場に居続ける事が大切ということですね。
ボラティリティや不確実性が高い相場が続いており、いろいろ不安に感じることもあるでしょうが、
ただ黙っていた時に比べて、自らの手でリターンを押し下げてしまわぬよう、気を付けることが大切ですね。
長期的な視点と計画を維持し、マーケットのノイズとは良い感じに距離を置いて、楽しく投資を続けていきましょう。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
米バンガードの投資家心理の測定の結果が面白い!『バンガードの投資家は1年後の米国株式市場のリターンをどう予想しているのか?』