(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【日本株式市場誕生から144年で584万倍に】
日本の株式市場の誕生から現在までの144年間で、
配当の再投資効果も含めると584万倍に上昇したことが分かりました。
配当を再投資し、複利を活かし、
株式市場へ長期投資を続けることの魅力がわかるデータですね。
『参照』
日経新聞「市場誕生起点の日本株指数、144年で584万倍 明治大学
プレスリリース「日本の株式市場の戦前期データベースを構築 140年にわたる歴史的趨勢が明らかに」
『三和・岡本日本株価指数』
明治大学 研究・知財戦略機構 株価指数研究所の三和裕美子教授等は、
1878~1951年の日本の企業の個別株価や、資本金、配当金、資本異動のデータを収集し、日本の戦前期の株価データベースを構築。
これを基に、日本で初めて株式取引所が発足した1878年~1951年に至るまでの株価指数、『三和・岡本日本株価指数』を算出しました。
明治大学の三和教授とI-Oウェルス・アドバイザーズの岡本和久さんの共同研究のため、三和・岡本日本株価指数となったようです。
この『三和・岡本日本株価指数』を、TOPIXの配当込み指数と組み合わせることで、日本株式市場誕生以降、144年の株価の動きを知ることが可能となりました。
素晴らしい研究だと思います。
【補足】
〇『三和・岡本日本株価指数』は、一切の修正を施さない価格指数PI(Price Index)戦前期に特有な金融制度や増資権利落ちなどを勘案した修正株価指数API(Adjusted Price Index)APIに対して配当の再投資効果を反映した配当込修正株価指数TRI(Total Return Index)の3指数で構成されます。
〇以前当ブログで紹介しましたが、海外の先行研究ではエルロイ・ディムソン等の『証券市場の真実―101年間の目撃録』があり、この本には、過去100年間の日本市場他16か国のデータが記されています。
この研究の内容は、シーゲル教授の「株式投資」でも引用されていましたが、この研究における日本の株式リターンの算出方法は,得られるデータが十分に検討されたものとは言い難く,算出手法の異なる複数のデータを継ぎ足したものになっているため、不十分だという指摘がされています。
〇また国内でも藤野・秋山[1977]小林[2000]鈴木[2012]他、いろいろな先行研究がありましたが、『三和・岡本日本株価指数』はそれらの問題点や課題を踏まえ、より一歩前に進めたものとなります。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【世代を跨いだ投資もいいかもしれません】
西南戦争の翌年で、るろうに剣心の舞台となった年です。
もちろん、一人で、140年投資をするのは現実的ではありませんが、
子や孫へと世代を跨いで投資を続けることで、
より長期間、株式市場や複利の恩恵を受けることが可能となります。
その時、自分自身はもうこの世にいないかもしれませんが、
自身の子どもや孫、子孫の人生をより豊かなものにできるかもしれません。
私の祖父や祖母が明治後半~大正生まれですから、
3世代を通じて、インデックスファンドを用いたシンプルな株式投資を続けるだけでも、
結構な資産が築けるかもしれません。
(当時と違い、現在はごく普通の田舎の一般人でも簡単に株式投資ができる時代になりました)
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
【最後に】
シーゲル教授ほか、いろいろな過去の株式市場についての研究をみると、
過去100年間、米国に限らず、ある程度信頼できる株式市場を有していた多くの国で、
株式はその投資家の期待に応えてきました。
もちろん、未来が過去と同じになるわけではありませんし、未来はわかりませんが、
過去100年という時の試練に打ち勝ってきた事実と、株式が有するリスクプレミアム、資本主義が促す成長や競争の力、人間や企業の合理性などを考えると、
長期的に成長するという方に賭けるのは、そこまで分の悪い賭けではないと個人的には思っています。
そして、おそらくこの記事を読んだ方の中からは、
でも「日本市場は30年くらい停滞しましたよね?」というコメントが来ると思います(笑)。
確かにそういう事実はありました。
そして今の政権運営や政策を見るとなかなか不安感もあります。
ただ、日本に限らず、米国や他の国でも長期的に停滞した時期はありました。
国際的な経済学のフォーラムにいくと、バブルの話題からマウントの取り合いが始まることがあるそうですが、日本のバブル崩壊は他の国の経済学者からしたら大したことがないと論破され負けるそうです。「お前のところそんなもんだろ、うちなんて4回もバブルがあった」とか、「もっと○○だったとか」「デフォルトして」とか・・
そして、より重要なのは「もし、今後も停滞した時どうするか」を考えることだと思います。
例えば①各国の市場に分散すること②必要な方は他の資産に分散すること③自身の稼ぐ力を高める事。株式市場の出来に依存しない収入を作る事などが私は重要だと思います。
少し話はそれましたが、私は日本が割と好きなので、
今後20年と30年と、日本株や日本企業、日本という国が、
今よりもう少し元気になって、よりよい方向に向かってくれることを願いつつ、
VOOに投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
米国株ランキング
上の応援ボタン2つをクリック頂けると、
ものすごくありがたいです。毎日記事を書く励みになります。
Amazon「【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術」
Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
日本株式市場、誕生から144年で584万倍に!『長期投資と複利の威力は日本株でもすごかった』