【S&P500は1970年以降史上最悪の上半期に!?】今年後半はどうなる?IT・ハイテク株の見通しの下方修正も続く【6月29日の米国市場のまとめと感想】

投資まとめ

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【6月29日 米国株式市場】

ダウ     31029 +0.27%   
S&P500    3818 -0.07% 
ナスダック   11177 -0.03% 

米主要株価3指数はまちまち。

ダウは小幅にプラス。S&P500とNasdaqはほぼ横ばいで終えました。

ラッセル2000は‐1.12%と下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.63%と下落しました。

米10年債利回りは3.093%。‐0.114と低下。

VIX指数は28.16。‐0.20とやや低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  136.62 +0.37%   
NY原油   109.49 ‐2.03%  
NY金      1,815 ‐0.11%   

ドル円は136円台半ば。原油は反落。

米エネルギー情報局の週間統計で、原油在庫が減少した一方で、ガソリン需要の4週平均も減少。

この時期としてはパンデミック過の2020年を除くと、2014年以来の低水準となりました。

ビットコインは20,176ドル。‐0.37%と小幅に下げました。

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【S&P500マップ】

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アップル、マイクロソフト、Amazon、メタなどの大型グロース株が買われる一方で、ネヌビディアなどの一部のIT・ハイテク株や半導体株は下落。

ウォール街のアナリストによる、IT・ハイテク株の業績見通しや投資判断の引き下げが続いています。

ヘルスケアが上昇する一方、金融、素材、資本財、エネルギーなどが下げました。

【セクター】

ヘルスケア +0.87%
生活必需品 +0.49%
通信    +0.28%
情報技術  +0.20%
公益    +0.05%
一般消費財 +0.01%
資本財   ‐0.62%
金融    ‐0.64%
不動産   ‐0.73%
素材    ‐0.73%
エネルギー ‐3.43%

全11セクター中、6セクターが上昇。

原油価格の下落に伴い、エネルギーセクターが下落しました。

【スタイルボックス】

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サイズとスタイル別では、大型グロース株のみが上昇。

特に中・小型株が大きく売られた一日となりました。

【個別株】

〇ファイザー(PFE)とバイオンテック(BNTX)

米政府から追加で32億ドル分のワクチン(1億500万回分)の受注を獲得したと発表。更に1億9500万回分の追加購入オプションも付帯されています。両社の株価は時間外でやや上昇しています。

〇オーマット(ORA)+5.93%
〇ストライド(LRN)+9.37%

再生可能エネルギーのオーマットはS&P400(中型株指数)に、教育サービスのストライドはS&P600(小型株指数)にそれぞれ採用されることが発表されました。

〇カーニバル(CCL)-14.13%

アナリストが、需要への新たなショックが発生した場合、カーニバル株はバリュエーションをすべて失う可能性があると警告

〇ゼネラル・ミルズ(GIS)+6.35%

EPS、売上高ともに予想を上回る良い決算を発表。ガイダンスもよく株価は上昇しました。

〇ベッド・バス(BBBY)‐23.58%

ひどい決算でした。トリットンCEOの退任も発表されました。

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【ECBの年次フォーラム】

今日は世界の主要中央銀行トップの金利や景気に対する発言が意識されました。

FRBのパウエル議長は米経済が力強い状態にあり「米経済は金融引き締めに十分耐えられる状態だ」と指摘。

「需給は現実にバランスを欠いており、インフレを低下させるためにはその均衡を取り戻す必要がある」とし、金融引き締めについて「成長ペースを落とし、供給が追いつけるようにすることが目的だ」説明。

「FRBの政策が行き過ぎるリスクがあるか」という質問にはイエスと回答。しかし、「本当の危険はインフレ期待が制御できなくなること。今は制御不能になる状況ではない」と付け加えました。

金融市場の利上げ織り込み具合、FOMC予測と概ね一致している」「インフレ抑制に集中。現状はイールドカーブは重大な懸念材料ではない」といった発言もありました。(ブルームバーグ

【IT・ハイテク株の下方修正】

ウォール街のアナリスト等による、大手IT・ハイテクの業績見通しの下方修正が続いています。

今日はJPモルガン・チェースも、ツイッターやスポティファイ・テクノロジーなどインターネット企業26社の業績見通しを引き下げました。

一方で、第3四半期にはグロース株は底を打つというような予想も聞こえてきています。

JPモルガンも追随、大手ハイテクの業績見通しを下方修正-決算控え
ウォール街のアナリストは世界的な大手テクノロジー企業の一部について業績見通しを引き下げ始めており、今年の株式相場急落でこうした企業の株価に割安感が出てきたとする議論に水を差す格好となっている。

過去よかったからと強気予想一辺倒ではなく、現在と将来の情報を織り込んで株価や評価が修正されていく市場の効率性を個人的には喜ばしく思っています。

これだけ環境が変化しているのに、無理やり過去数年のような期待や成長予測、過大評価を続ければ、将来よりひどい状況、最悪バブルへとつながる可能性もありますから。

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【まとめと感想】

さて、少し早いですが今年上半期のS&P500を振り返ってみましょう。

現在、S&P500は月間、および四半期でのマイナスが見込まれている他、

2022年、上半期のリターンでは1970年以降『最悪』、

1957年以来でも過去3番目に最悪のリターンとなる見込みとなっています。

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引用@LizAnnSonders

ただ、過去のS&P500のリターンを振り返ってみると、

上半期と下半期のリターンには相関関係はほとんどありませんでしたから、

あまり慌てる必要もありませんし、

年の前半悪かった「から」後半「○○だ」という話や予測には注意しましょう。

S&P500が年後半どうなるかは、上半期の成績からはわかりません。

そして、為替が味方したとはいえ、

このような歴史的な下落の中でも投資をやめず、

例えば、積立を続けるなどの、規律ある投資を継続した方は本当に素晴らしいと思います。

特に初心者の方や最近投資を始めた方は、この歴史的にも難しい相場の中、投資を続けていることを多少誇っても良いでしょう。

今後もFRBの利上げの影響や、景気後退の懸念。ウクライナ情勢など不確実性の高い展開が続くと思われますが、

いろいろな投資戦略があると思いますが、S&P500に長期的に投資をしている方は、いつもどおり、

自身のコントロールできることに注力しつつ、航路を守り、規律ある投資を続けていきましょう。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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