【S&P500は6営業日ぶりに反発】FRBは0.75%の利上げを決定。今後の展開と大切なこととは?【Nasdaqも大きく反発】

投資まとめ

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【6月15日 米国株式市場】

ダウ    30,668 +1.00%   
S&P500   3,789 +1.46% 
ナスダック  11,099 +2.50% 

米主要株価3指数は揃って上昇。

S&P500は6営業日ぶりに反発しました。

FRBが予想通り0.75%の利上げを行い、FOMCを無事通過したこと。

パウエル議長が「0.75%の利上げが一般的になるとは予想していない」と述べたことなどで、市場は上向きました。

ラッセル2000は+1.36%と小型株も上昇。

VXUS(全世界株式除く米)も1.55%と上昇しました。

米10年債利回りは3.292%。‐0.191と低下。

VIX指数は29.62。‐3.07と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  133.52 ₋1.44%
NY原油   116.07 ‐2.40%
NY金   1,830 +1.17%

ドル円はFOMC後に133円台中盤に。

原油価格は下落。エネルギー株も下げました。

ビットコインは21,631ドル。‐2.21%と下落しました。

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【S&P500マップ】

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【セクター】

一般消費財 +3.02%
通信    +2.36%
不動産   +2.32%
情報技術  +2.17%
金融    +1.24%
ヘルスケア +1.02%
資本財   +1.01%
公益    +0.68%
生活必需品 +0.08%
素材    +0.02%
エネルギー ‐2.13%

エネルギーを除く10セクターが上昇。

IT・ハイテク株や一般消費財など、

ここ数日、より大きく売られていた株が買い戻されました。

シティグループが3.5%上昇するなど、銀行株も買われました。

【スタイルボックス】

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今日は全てのサイズとスタイルが上昇。

特にここ数日大きく下げていたグロース株がより大きく反発しました。

【個別株】

〇スポティファイ(SPOT) +7.45%

アナリストが投資判断を「中立」に引き上げました。

〇モデルナ(MRNA)+5.73%

FDAが全会一致で小児用ワクチン(スパイクバックス)の緊急使用許可を承認したことが好感。

〇スノーフレーク(SNOW)+7.61%

投資家向け説明会で、市場拡大や新しいソフトウェアに対する経営陣のコメントをアナリストが評価しました。

〇ホイールズ・アップ(UP)+22.40%

アナリストが「買い」目標株価を5ドルに設定しました(現在2.35ドル)。

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【米小売売上高】

5月の小売売上高(季節調整済み)

前月比 ‐0.3% 予想 +0.2% 前月 +0.7%

予想は‐1.1%から+0.5%まで幅がありました。

小売売上高の減少は、消費者の支出がモノからサービスへと回帰していることも反映しています。

小売売上高の大部分はモノが占めており、唯一サービス部門として集計されているバーやレストランは0.7%増加しています。

【FOMCについて】

FRBは6月のFOMCで0.75%の利上げを決定。今後の景気減速と失業率上昇を予想しました。

パウエル議長は「0.75%の利上げが一般的になるとは予想していない」と述べ、次回については0.5%か0.75%の利上げとなる公算が大きいとしています。

FF金利見通しの中央値は、2022年末が3.4%、23年末が3.8%となり、より速いペースでの利上げが示唆されました。3月時点での予測中央値は22年が1.9%、23年は2.8%でした。

景気の見通しは、今年の経済成長率はトレンドを下回る1.7%に減速すると下方修正

失業率は、年末までに3.7%に上昇し、24年にかけて4.1%に上昇するとの見通しを述べました。

FRBの声明、パウエル議長の会見、今後のプロットなどより詳しい内容はひとつ前の記事

→『【速報】0.75%の利上げ決定。FRBの声明と今後の利上げについて

にてまとめてありますので、そちらも是非参考にしてみてください。

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【感想】

5月の米消費者物価指数(CPI)が予想以上に上昇したことと、

フェドウォッチャーのニック氏が「0.75%の利上げがある」という観測記事を公開(異例)したことで、市場ではより積極的な利上げを警戒し織り込む動きが見られました。

もし、これがパウエル議長等の差し金だとしたら、相変わらずの見事な対話力だと思います(笑)。

事前に0.75%の利上げをしっかりと織り込ませることで、サプライズ的なショックを防いだわけですから。

また、今回のFRBの声明やプロット(詳細はひとつ前の「記事」)に関しても、今回はいつも以上に見通しや方針をしっかりと打ち出したような印象を受けます。

経済が堅調なうちに(多少失業率や景気を犠牲にしても)、積極的に利上げをしてインフレを潰しに行くという柔軟かつ断固たる姿勢を示したことで、

不確実性やはっきりとしない姿勢を嫌う投資家や、インフレを潰せずスタグフレーションに突入などの最悪のシナリオを想定していた投資家に一定の安心感をもたらしました。

パウエルFRB議長が「0.75%の引き上げが一般的とは思わない」と発言したことも追い風となりました。

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また、プロットを見ると将来的には、インフレの落ち着きと景気後退を見越してでしょうか。ある程度まで利下げをする見通しであることもわかります。

0やマイナスではそれ以上下げるのは厳しいですが、ある程度利上げをすることで、次のショックや景気後退へのバッファーを有することができる。という考え方もあります。

【今後について】

ただ、パウエル議長自身が述べているように、「FRBが犯しうる最悪の過ちはインフレ低下に失敗すること」「現時点ではFRBがコントロールできない要因に左右される可能性の方がはるかに大きい」わけですから。

今日一旦無事にFOMCを通過して、株価が反発したからと言って、またFRBから今後の見通しが示されたからと言って、安心したり、一喜一憂することなく投資を続けることが大切です。

まだ、インフレを潰したわけではありませんし、FRBの見通しに従うのであれば、来年までインフレや利上げとの闘いは続きます。

利上げとインフレに加えて、失業率の上昇と景気の鈍化が予想される中、また世界情勢に大きな不確実性を有する中、米国企業がどのような業績を残すのか。注目が集まっています。

今後数カ月から数年は、上値が重くなる可能性もありますし、経済指標やFRBメンバーの発言、世界情勢の変化などにより、株価が上下に振れるボラティリティの高い相場になる可能性もあります。

ミスターマーケットに振り回されることなく、より強い意志と冷静さ、長期的な視点を維持し、規律ある投資を続けていくことが大切だと思います。

いろいろな投資戦略があると思いますが、いずれにしても、感情や市場、ニュースや株価に振り回されて投資判断をしてはいけません。

それは、良い時も悪い時も同様です。

私は長期的にパッシブ運用をしていますから、FRBの動向や利上げ、景気に関わらず、今まで通りの投資を続けていきたいと思います。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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