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【6月1日 米国株式市場】
ダウ 32,813 ₋0.54%
S&P500 4,101 ₋0.75%
ナスダック 11,994 ₋0.72%
米主要株価3指数は続落。
序盤は上昇して始まった米国株式市場ですが、経済指標の発表や、FRBメンバーの発言を受け下落に転じ、終盤やや買い戻されて終えました。
個別株は、決算発表後に明暗が分かれました。
ラッセル2000は‐0.49%と下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐0.97%と下げました。
米10年債利回りは2.915%。+0.071と上昇。
VIX指数は25.69。‐0.50と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 130.15 +1.20%
NY原油 114.71 +0.03%
NY金 1,847 +0.28%
ドル円は130円台に。
原油はほぼ横ばい。金は小幅に上昇しています。
ビットコインは29,500ドル。‐7.29%と低下しました。
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【S&P500マップ】
序盤は上昇しましたが、その後下落。
終盤値ごろ感からか、IT・ハイテク株を中心に買いが入り、下げ幅を縮小して終えました。
【セクター】
エネルギー +1.76%
公益 ‐0.16%
情報技術 ‐0.33%
資本財 ‐0.62%
通信 ‐0.69%
一般消費財 ‐0.84%
素材 ‐1.03%
不動産 ‐1.10%
生活必需品 ‐1.32%
ヘルスケア ‐1.42%
金融 ‐1.67%
エネルギーをのぞく9セクターが下落しました。
特に、生活必需品、ヘルスケア、金融が下げています。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
今日は特にグロース株や中型株が大きく下げました。
【個別株】
〇セールスフォース(CRM)+9.88%
前日引け後によい決算を発表。株価は上昇しました。
〇デジタル・タービン(APPS)‐22.61%
決算後に大きく下落。EPSは予想の範囲内でしたが、売上が予想を下回り、ガイダンスも予想を下回りました。
〇HP(HPQ)時間外で一時6%下落も買い戻され中
引け後に第2四半期の決算を発表。EPS、売上高ともに予想をやや下回りました。通期のEPSも下方修正しています。
〇S&Pグローバル(SPGI)‐5.09%
2022年の業績ガイダンス提供を一旦停止すると発表。出来高を伴って下落しました。第2四半期に再びガイダンスを示す見通し
同業のムーディーズも‐6.36%と売られました。
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【ISM製造業景気指数】
5月のISM製造業景気指数
結果 56.1 予想 54.5 前月 55.4
指数は50が景気拡大・縮小の節目。
50を超える数値は米経済の約12%を占める製造業の拡大を表しています。
【サブ指数】
サブ指数をみると、インフレがピークを越えたという見解を支援する内容や、景気後退の懸念を和らげるような数字も見られました。
〇新規受注指数 55.1 4月の53.5から上昇
〇供給業者の納入 65.7 4月の67.2から低下(遅れ改善)
〇受注残 58.7 4月の56.0から上昇
〇仕入れ価格 82.2 4月の84.6から低下
一方、雇用指数は49.6と、4月の50.9から低下。昨年8月ぶりに50を割りました。
3月末時点で求人は過去最高でしたから、これは労働者不足が原因と思われます。
米製造業は、労働者の確保に苦労してるようです。
【4月の雇用動態調査】
4月の雇用動態調査(JOLTS)は求人件数45万5000件減の1140万件。市場予想と一致
求人件数はやや減少したものの、レイオフ・解雇件数は過去最低となり、労働市場が引き続き引き締まった状態にあることが改めて示されました。
労働力確保に向けた賃上げが続く中、インフレ高進は当面は続くと見られています。
堅調な労働市場や堅強な経済指標は、FRBの積極な利上げを後押しします。
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【ベージュブック】
FRBは地区連銀経済報告(ベージュブック)を公開。
4月から5月終盤にかけて大部分の地域で経済は控えめ、もしくは緩やかなペースで拡大したとし、
需要抑制に向けたFRBの対応策の効果が出ている兆候が見え始めているとの認識を示しました。
【米セントルイス地区連銀のブラード総裁】
ブラード総裁は講演で積極的な利上げを主張。その上で、長期的には、現在計画している利上げの一部を巻き戻すこと(引き下げる)になるとの見解を述べました。
「また、労働市場は堅調で、米国経済は今後数四半期にわたって成長する軌道にあるものの、ロシアによるウクライナ侵攻の影響や、中国経済が新型コロナウイルス感染拡大の影響で急減速する可能性があるなど、リスクは依然として大きい」と指摘しています。
【米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁】
デイリー総裁は、FRBが高インフレに対応するため、0.5%刻みの利上げを数回実施し、年末までに金利を2.5%に引き上げるという見通しを示しました。
金利は自身が中立水準と見なす2.5%に可能な限り迅速に到達すべきとしています。
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【不安定な相場が続く可能性も】
市場では、発表された経済指標を受け、FRBが0.5%の積極的な利上げを軌道修正することなく実行するのとの見方が強まりました。
FRBは今日からQTを開始。今後は6月と7月のFOMCで0.5%の利上げを行う見通しです。
少なくとも7月のFOMCを通過する頃までは、経済指標やFRBメンバーの発言で、市場が動く不安定な相場となる可能性があります。
中国やウクライナ情勢などの不確実性の高さもそれに拍車をかけます。
市場のボラティリティに一喜一憂することなく、冷静に投資を続けることが大切だと思います。
【言うほど悪くないのでは?】
引き続き、インフレリスクや景気後退リスク、FRBが引き締め過ぎるリスクが指摘されています。
今後どうなるかはわかりませんが、現在までに発表された経済指標やFRBの見解をみると、言うほど悪くない、少なくとも最悪な状況ではないと個人的には思います。
もちろん、今後また全く新しい材料が出てくれば、混乱する可能性がありますが、
インフレも経済の懸念も、利上げの懸念も、明日魔法のように消えてなくなるようなものではないので、気長につきあっていきましょう。
そして、そのためにも無理のない範囲で投資をすることが大切だと思います。
【リスクとは気長に付き合おう】
いくら力んでも、米国株式市場を上昇させたり、米国のインフレを引き下げることはできません。
私達、普通の個人投資家にできることは限られています。
私は拠出額を増やす、適切なリスクの範囲内で投資をするなど、自分自身に確実にコントロールできることに注力し、
航路を守りながら、今後も気長に投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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