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【バンガードのTDFがすごい】
インデックス投資を投資を始めたものの、資産配分や将来の投資計画、出口戦略で迷っている方は多いと思います。
あるいは、他のその時々のよさそうな戦略に目移りしてしまう方もいるかと思います。
そこで、今回は、バンガードのTDF(ターゲットデイトファンド)のすごい成績と中身を紹介したいと思います。
長期的に積立NISAやイデコ、インデックス投資を続ける方の参考になれば幸いです。
※当ブログの記事の内容を無断転載したりパクることを禁止します。すぐマネされるので(笑)
【ターゲットデイトファンドとは?】
日本ではターゲットイヤーファンドと呼ばれることも多いのですが、
ターゲットデイトファンドとは、あらかじめ特定の年(日付)を決め、その日に向けて組み入れ資産の比率を自動的に変更する投資信託のことです、
例えば、若い頃は株式の配分が多く、退職日が近づくにつれて、ファンド内の債券の比率が上がっていくといった感じです。以下「TDF」と呼びます。
ただ、一言でTDFといっても中身は本当にさまざまで、
資産配分やリバランスの方法の違いはもちろん、いろいろなサブアセットを組み合わせるものから、アクティブなもの。動的なPF戦略を採用したりと千差万別です。
【バンガードのTDFがすごい】
下の図は、モーニングスターのピアグループにランク付けされた米国のTDFと
バンガードTDFのリスク調整後リターンを比較したものです。
横軸はリスクを、縦軸は年率リターンを示し、
過去3年、5年、10年の相対的なパフォーマンスを示しています。
にも拘らず、(最初からまあまあいい位置に居ますが(笑))
投資期間が長くなるにつれて、その他の多くのTDFよりもよい「リスク調整後リターン」を記録しています。
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もう一つおもしろいデータがあります。
下の図は、2012年~2021年末までの間、モーニングスターのピアグループに分類されている、12カ月以上運用されているTDFの中で、
「Vanguard Target Retirement 2025ファンド」の年間トータルリターンがどの程度だったかを示したものです。
ほとんどが上位25~50%の間に収まっていますね。
ただ、一貫して大体いい位置に居続けるというのがミソで、
1年ごとの成績でみると2014年と2017年を除くと、トップ1/4に入ったことはありません。
にも拘らず、10年間全体のトータルリターンをみると、上位25%をやや上回る位置につけています。
逆に言えば、75%のTDFがバンガードのTDFを下回ったということになります。
「Vanguard Target Retirement 2025」の中身はものすごくシンプルで、
「米国株と債券と米国を除く全世界の株式と債券」にほんのちょっとのインフレ連動債
バンガードのTDFは基本これなのですが、
たった、これだけのシンプルな戦略に、
他の多くのTDFファンドが、リターンおよびリスク調整後リターンで勝てずにいます。
余談①
バンガードのTDFは市場が絶好調だった2021年、+9.8%のリターンを残したものの、上位50~75%の範囲のリターンとなっています。
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【バンガードのTDFの資産配分と変化】
バンガードのTDF、ターゲットデイトファンド)は、以下の資産で構成されています。
米国株式 「VTI」
国際株式(除く米)「VXUS」
米国債 「BND」
国際債券(除く米・ドルヘッジ)「VNDX」
米インフレ連動債 「VTIP」
「」内は参考として日本でも買えるバンガードのETFで例えてみました。
大切なのは資産配分ですので、国内投信等に置き換えて考えても問題ないと思います。
楽天バンガードバランスファンド等を使えば、簡単にマネすることもできますし、
退職に向けて、どのように資産配分を変化させているかという、グライドパスは参考になると思います。
ただ、米インフレ連動債など、債券部分の扱いには日本人の視点が重要だと思います。
個人的には株式部分はどっちでもいい(なしの方が好み)ですが、外国債券に投資するのであれば為替ヘッジありの方が良いと思います。
もちろん、このTDFをそのままマネしろというわけではなく、それぞれの投資にいい感じに落とし込んでもらえれば幸いです。
本当によいTDFなら、それ1本でリスク資産運用は完結しても良いと思うのですが、なかなかその良いTDFが日本には私の知る限りありません。
【最後に一言】
さて、話がそれてきたので閉めたいと思います。
長期投資は、許容できるリスクの範囲を守ること。それぞれに合う慎重な目標と資産配分、そしてペースを維持することが大切です。
また、短期的にインデックス投資をアウトパフォーマンスする投資対象があるのは当たり前のことです。そこに目を奪われて、航路を見失わないことが大切です。
市場サイクルやレジームが変わると、勝ち組のセクター、ファクター、スタイルが入れ替わります。
そういった市場の変化に無料乗りコストやリスクを抑えつつ、また先行きやタイミングを計ることなく、概ね合理的かつ自動的に対応し続けることで、
長期的には、そのコスト差の分、他の多くの戦略をアウトパフォーマンスする可能性が高まっていきます。
少なくとも、私は、これだけ簡単かつシンプルなことを続けるだけで、長期的に上位1/4以上に入ることのできる(その確率が高い)戦略を他に知りません。
いろいろな投資戦略があると思いますが、私はインデックス投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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