米国株S&P500の歴代弱気相場データ【1835年〜2020年版】

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昨日の記事で、米国株の価格が20%超えで下落する弱気相場について触れました。

>>【関連記事】景気後退に警戒が強まる市場

数年以内に景気後退が訪れるような今の時期には、過去の弱気相場や景気後退時にどんな株価の下落が起こったのか気になる人も多いと思います。

また、スプレッドシートで自分でデータを集計したい人もいると思うので、この記事で私が手元に持っているS&P500の弱気相場のデータを共有したいと思います。

この記事のポイント

  • 1835年以降のS&P500の弱気相場のデータを公開。
  • 1973年以降の景気後退では直前の株価の最高値から底値まで平均16ヶ月で39%の下落が起こり、底値から株価回復までは31ヶ月を要した。

S&P500歴代の弱相場データ


早速ですが、私が持っているS&P500の弱気相場のデータは下のリンクに置きました。

>>S&P500の歴代弱気相場データ

データの範囲はS&P500の1835年の景気後退から、まだ記憶に新しい2020年の新型コロナウイルス流行初期の株価の急落までを対象にしています。

下の画像のように、各弱気相場について「最高値から底まで何ヶ月下落したか」「底値まで何%下落したか」「底値から株価回復に何ヶ月かかったか」を集計しています。

上の画像ではかなり数字が小さくなってしまってるので、詳細は上のリンクをご確認ください。データはコピペなどして、ご自身のエクセルやスプレッドシートで加工できます。

データの見方の例


ここからは、弱気相場のデータの見方の例をあげていきたいと思います。

データはせっかく1835年からあるのですが、私なら全期間のデータだけではなく、1971年以降だけを対象に集計してデータを眺めたいと思います。

1971年の夏にアメリカでは金兌換停止(ニクソンショック)があり、アメリカが保有するゴールドの量に縛られずに金融緩和ができるようになったおかげで、1971年以降の景気後退はそれ以前よりも短くなった傾向があるからです。

そこで、1971年以降の6回の景気後退について集計すると、株価が下落を始めてから平均して16ヶ月で下落が止まっていることがわかります。

ただ、6回のデータには極端に下落期間が短いもの(1990年や2020年)とその他に二極化することがわかります。

次に景気後退になるとして、下落期間は短いタイプか長いタイプのどちらになるでしょうか。

もう少しだけ詳しく見てみると、1990年も2020年も中央銀行FRBが大きく金融緩和に舵を切っていた時代であることがわかります。

例えば、2020年は新型コロナウイルスのロックダウンによる経済の停止を乗り切るために前代未聞の大規模な金融緩和をしました。また、1990年の不況の前後では最大で9.8%あった政策金利を3.00%まで引き下げる動きが見られます。

この状況は、景気を傷つけてもインフレ退治のために金利を引き上げないと行けない2022年の状況とは違います。

となると、やはり次の景気後退の下落(恐らく2022年1月から既に始まっている下落)は短期間では終わらずに、長続きする恐れがありそうです。少なくともFRBの幹部が「インフレ退治を優先する」と言っている間は、下落が続きそうです。

下落率と株価回復について

このペースで分析をしていくと、長文になるので最後にこの記事を書くついでに調べた2つのグラフを紹介して終わりにします。

下落期間と同様に、1971年以降の景気後退の下落率を調べると平均でマイナス39%、底値から株価回復までは平均で31ヶ月かかっているようです。

これらのグラフから考えを膨らませるのも面白いかも知れません。当分の間、S&P500の歴代弱気データは公開しておきますので、ご自由にお使いください。

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Source: YUTAの米国株投資
米国株S&P500の歴代弱気相場データ【1835年〜2020年版】

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