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【5月19日 米国株式市場】
ダウ 31,253 -0.75%
S&P500 3,900 -0.58%
ナスダック 11,388 -0.26%
米主要株価3指数は続落。
インフレや利上げなど様々な懸念が払拭されず、不安定な取引が続きました。
S&P500は過去最高値から18.7%下がり、弱気相場入りが見えてきました。
ラッセル2000は+0.078%と小幅に上昇。
前日、米国株の半分程度の下落にとどまったVXUS(全世界株式除く米)は+1.09%と上昇しました。
米10年債利回りは2.855%。‐0.029と低下。
VIX指数は29.35。‐1.61と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 127.71 -0.40%
NY原油 111.40 ₊1.65%
NY金 1,812 -0.20%
ドル円は127円台に。
原油価格は、不安定な地合いの中、ドル安や中国のロックダウン措置の緩和による需要押し上げの期待から上昇しました。
ビットコインは30,080ドル。+4.83%と反発しました。
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【S&P500マップ】
シスコシステムズ、ブロードコム、アップルなどが売られ、S&P500を押し下げました。
また、前日に引き続き、家庭用品や食品など、生活必需品が幅広く下落しました。
【セクター】
素材 +0.68%
ヘルスケア +0.22%
一般消費財 +0.13%
不動産 ‐0.21%
公益 ‐0.23%
エネルギー ‐0.28%
通信 ‐0.58%
金融 ‐0.70%
資本財 ‐0.94%
情報技術 ‐1.07%
生活必需品 ‐1.98%
全11セクター中、素材、ヘルスケア、一般消費財の3セクターが上昇。
資本財、情報技術、生活必需品が約1%下げ指数を押し下げました。
【スタイルボックス】
サイズスタイル別でみると、大型バリュー株が大きく下落。
前日大きく下げた、グロース株は指数はやや反発しています。
【個別株】
〇シスコシステムズ(CSCO)‐13.73%
決算発表後、大きく売られました。ガイダンスの下方修正が嫌気を誘いました。
〇アンダーアーマー(UA)-15.76%
フリスクCEOが退任することが報じられています。
〇ハーレー・ダビッドソン(HOG)-9.29%
電動バイクのライブワイヤーを除く、全ての車両の組み立ておよび出荷を2週間停止すると発表しました。
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【米労働市場は引き続き強い】
新規失業保険申請件数(季節調整済み)5/14週
結果 21.8万件 予想 20.1万件 前回 19.7万件
予想外に増加し、4カ月ぶりの水準となりました。
一方、5月7日までの1週間の継続受給件数は2.5万人減の131.7万件と、1969年12月以来の低水準となりました。
引き続き人手不足によって、米国の労働市場は引き締まった状況にあることが示唆されました。
【ウェルズ・ファーゴ S&P500指数の年末予想を下方修正】
ウェルズ・ファーゴがS&P500指数の年末予想を下方修正しました。
4月下旬に200ポイント引き下げていましたが、5月18日に更に300ポイント引き下げ、ここ3週間で2回目の下方修正となりました。
緩やかなリセッション(景気後退)が今の基本シナリオとのことで、クリスマスまでに4200~4400のレンジになると予想しています。
この予想に従えば、2022通年では最大7.7%の下げとなりますが、現行水準からは最大12%の上昇となります。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-19/RC3QHKT0G1KX01
【米欧株式市場、リセッションリスクを過剰に織り込み?】
JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏が、顧客向けリポートで示した試算によると
『米欧の株式市場は近いうちにリセッション入りする確率を70%織り込んでいるが、投資適格債市場での確率は50%、ハイイールド債市場は30%、金利市場は20%だ』
とし、株式市場が示す景気後退の確率は債券や金利市場より高く、株式市場が景気後退を過剰に織り込んでいる可能性を指摘しました。
一方で、ウォール街ではまだ下落は始まったばかりという意見もあり、ストラテジスト等の間でも意見が割れています。
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【ボラティリティの高い相場に注意】
S&P500指数は一時プラスに転じる場面も見らました。
前日の急落による値ごろ感から買戻しも見られる一方、戻り売りも根強く、最終的にはプラス圏は維持できずに終わりました。
一部では底打ちが近いのではという意見も聞かれますが、ウォール街では懸念材料が山積となっているため、取引が非常に不安定で、1日のうちでも上昇と下落の幅が大きくなっています。
ボラティリティの高い相場が続いていますが、冷静さを失うことなく行きましょう。
【山積みの懸念】
金利上昇、高インフレ、ウクライナ戦争、中国経済の減速などの懸念により、米国の投資家は割高だったハイテク企業を始めとする、幅広い銘柄に支払うべき価格はいくらなのかを再考していました。
そこに、今週米小売企業の決算を受けて、インフレが米国企業の利益を圧迫していることへの懸念が更に強まり、追加されました。
昨日約25%下落した小売のターゲット(TGT)は今日も5%ほど下げています。
このように株式市場は多くの懸念や問題、不確実性を抱えているため、とても不安定な動きとなっています。
逆に、これでグングン上昇する方が怖いと個人的には思います。
ポジティブに考えれば、今わかる情報をしっかりと織り込み、株価に反映させ、警戒しつつ前へと進んでいる米国株式市場ですから、バブルよりははるかにマシだと思います。
S&P500は今年初めにつけた過去最高値から18.7%下がり、弱気相場を定義する20%の下落という値に達しつつあります。
個人的には、「まあ、だからどうした」という感じで気にせずやっていきたいと思います。
今米国株式市場にある問題の多くは魔法のように消えるものではありません。今後数カ月から数年に渡って投資家が付き合っていかなくてはいけない問題となります。
いろいろな投資戦略があると思いますが、感情に流されず、それぞれの投資戦略において、合理的にやるべきことをやっていきましょう。
長期的にインデックス投資をする方であれば、
規律ある投資を継続する事、定期的な拠出をしている方は続ける事。必要があればリバランスをし資産配分を維持する事(5%以上ずれていたら考慮してもよいでしょう)
など、まずは当たり前のことをしっかりと行いましょう。
日々の株価や米国経済を渦巻く懸念を私たちにどうこうすることはできませんが、毎月の拠出額をあげる、支出をコントロールするなど、資産形成のために確実にできることもあります。
資産形成期において、長い株価の低迷期は、効率よく株式市場に資産を投じる機会にもなりえます。
心配してもどうにもならないことを悩むより、まずは、自身に確実にできることをしっかりと行うことが重要です。
そして、株価や株式市場に人生を依存させすぎないでください。
株式市場がどうであれ、目先の人生を楽しみ、大切な時間を有意義に使うことが重要だと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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