【Nasdaq‐3%】S&P500は最高値から‐18%に。CPIはインフレ懸念の払しょくならず【アップル‐5% テスラ‐8% U-37%】

投資まとめ

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【5月11日 米国株式市場】

ダウ    31,834 -1.02%
S&P500     3,935 -1.65%
ナスダック 11,364 -3.18%

米主要株価3指数は下落。

特にNasdaqは‐3.18%と大きく下げました。

4月の米消費者物価指数(CPI)の数値はまちまちで、

インフレの懸念を払拭するには至りませんでした。

ラッセル2000は‐2.48%と小型株も下落。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.55%と小幅に下げました。

米10年債利回りは2.930%。‐0.063と低下。

VIX指数は32.56。‐0.43と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  129.93 -0.38%
NY原油   105.21 +5.46%
NY金   1,852 +0.67%

ドル円は129円台に。金は3日ぶりに反発。

原油は+5.5%と大きく上昇。ロシア産ガスの欧州向け輸送量が減少したこと。

ロシアが、国営ガス大手ガスプロムのドイツ子会社などに制裁を導入すると発表。世界のエネルギー市場を巡る不透明感が強まりました。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-sanctions-idJPKCN2MX22V

また、米国では夏季のドライブシーズンを前に、燃料在庫が大幅に減少したこともわかりました。

ビットコインは29,223ドル。‐5.73%と大きく下落し。3万ドルを割りました。

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【S&P500マップ】

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テスラやアップル、マイクロソフトなど

影響力の大きい大型ハイテク株の下落が、各指数を押し下げました。

【セクター】

エネルギー +1.37%
公益    +0.76%
素材    +0.03%
不動産   ‐0.16%
生活必需品 ‐0.34%
ヘルスケア ‐0.64%
資本財   ‐0.93%
金融    ‐1.00%
通信    ‐1.50%
情報技術  ‐3.30%
一般消費財 ‐3.57%

11セクター中3セクターが上昇。

原油価格の上昇を受け、エネルギー株が上昇。

一方、一般消費財や情報技術セクターは‐3%と更に大きく売られました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下げました。

大型バリュー株が-0.30%と堪える一方で、

グロース株は‐3%以上下げました。

【個別株】

〇コインベース(COIN) ‐26.40%

決算を受けて大幅安。仮想通貨の第2Qの総取引量が第1四半期よりも少なくなる見通しも警告。

〇ユニティ・ソフトウェア(U)‐37.05%

3Dゲーム開発のユニティも決算後に大幅安。ガイダンスが悪く、予想を下回りました。

〇アファーム(AFRM)‐19.57%

アナリストが投資判断を「中立」とし、目標株価を30ドルとしました。払い決済は力強い成長を遂げているものの、競争激化に直面する可能性を指摘。

一時、米国株投資家に人気銘柄がやられました。

特に、アファームは、ここ一月で60%、過去6ヶ月で90%下落しています。

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【4月の米消費者物価指数(CPI)】

4月の米消費者物価指数(CPI)が発表されました。

一部ではインフレのピークアウトを期待する声もありましたが、内容はまちまちで懸念を払拭するには至りませんでした。

〇総合指数

前年同期比 8.3% 予想 8.1% 前月 8.5%
前月比   0.3% 予想 0.2% 前月 1.2%

総合指数は予想を上回る高さだったものの、前年比、前月比でみるとインフレは鈍化しているように見えます。

項目別では、ガソリン価格が前月比6.1%下落。3月は18.3%上昇してました。ただ、ガソリン小売価格は再び上昇に転じており、今回の下落は一時的なものとする見方もあります。

〇コア指数 

前年同期比 6.2% 予想6.0% 前月6.5%
前月比   0.6% 予想0.4% 前月0.3%

よりFRBが重要視する、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは、前月比0.6%と加速。昨年12月や今年1月と同じ水準となりました。

前月比では特に住居費や食料品、航空運賃、新車などが上昇に寄与。特に、航空運賃は前月比18.6%上昇と過去最大の伸びを記録しました。

コア指数の前月比の伸びが予想以上に続いていることで基調インフレは加速との意見もあり、有識者の意見も割れています「米CPI、4月は前月から減速:識者はこうみる

【アトランタ連銀のボスティック総裁】

アトランタ連銀のボスティック総裁は、FRBが後手に回っていないとの認識を表明。

市場金利上昇、FRBインフレ対応への信頼=アトランタ連銀総裁
米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は11日、住宅ローン金利や米国債利回りなどが上昇していることは、連邦準備理事会(FRB)のインフレ抑制に向けた確約がなお信頼されていることを示していると述べた。

インフレが高止まりした場合、経済成長を抑制する水準にまで政策金利を引き上げることを支持する考えを示しましたが株価への影響はありませんでした。

【環境の変化を認識しよう】

FRBは、金利を上げすぎたり、早すぎたりすると、景気後退を引き起こす危険性があります。

また、たとえ景気後退を回避するのに十分な手際の良さがあったとしても、金利の上昇は、株式などあらゆる種類のリスク資産価格に圧力を与えます。

利回りが高く安全な国債が、投資家の資金を獲得するための強力な競争相手となっていくからです。

超低金利環境からの変化を認識することが大切です。

また、市場を押し下げているのは金利だけではありません。中国の減速やサプライチェーンの問題も引き続き市場の懸念材料となっています。

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【まとめと感想】

市場では期待感もありましたが、CPIは、インフレや利上げ、景気後退の可能性などの懸念を払拭するためには不十分なものとなりました。

CPIを受けて10年債利回りは低下。景気後退への警戒がやや強まる兆候もありました。

個人的には、もちろん良い内容とは言えませんが、「最悪」や「ひどすぎる」という内容でもなく、まあこんなもんかというような印象を受けました。

以前も書いたように、今回のCPIだけで今後の株式市場のすべてが決まるというものではありません。

投資家はインフレや利上げ、景気後退の懸念と今後数カ月にわたって付き合っていかなくてはなりません。

インフレや経済が完全に予想できたり、コントロールできるのであれば、そもそも今こんなことにはなっていませんから、

そいういうものだと受け入れて、あまり力まず、余裕をもって結果をとらえることが大切だと思います。

今は特にボラティリティの高い相場が続いています。市場は今後の見通しやヒントを探そうと必死なため、FRB関係者の発言や今後のFOMC、毎月の指標の発表で、市場は手のひらをクルクルするかもしれません。

でもそれにイチイチ付き合っていては、手首が腱鞘炎になってしまいますし、精神的にも疲れます(笑)

そして、動き回ることによって投資家は無駄なコストを背負うことになります。

いろいろな投資戦略や考え方があると思いますが、私はCPIやFOMCの結果に右往左往せず、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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