QQQやグロース株に投資をする人でも、バリュー株に分散すべき理由

投資まとめ

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※この記事は2021年2月末に書いたものです。

今回の記事は2021年2月28日に公開したものを、とある読者様からの質問に回答するために再掲したものです。

記事を書いた時の背景としては、当時Nasdaq(QQQ)やレバナスに投資をするという考えが人気でした。一方、米バリュー株は軽視されていました。

マルケタ(MQ)が上場前で、オクタなどのハイグロもまだ大きく下がる前でした(ZOOMなど一部を除いて)。

私は2021年2月の時点(よりもっと前の2020年後半くらいから)その後の金利上昇やインフレ環境の変化を考慮し、

グロース株が低迷する可能性や、原油価格と連動するエネルギーセクターへの分散、金利上昇に備えて金融セクターへの分散を提案するような記事を何度か書いていました。

これらは、何も特別な予言や予想ではなく、教科書的な株式投資や経済学の基本に基づく、当たり前の考えだと思います。

当時(2020年後半あたりから)私はもし今後中期的(3~5年)アクティブにいくならVTV(バンガード米バリューETF)と私にしてはかなり珍しく(笑)具体的なETFをあげ提案したりもしました。

結果、VTVはこの過去記事を公開した時点から、22年5月4日現在までに+21.0%のリターン(ドルベース)かつ低リスクとなりました。

QQQはより高いリスクながら+5.6%のリターンにとどまっています。

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ですが、こういった記事たちは、当時イケイケだった一部の投資家の皆様や過去のリターンを重視する初心者方には頗る不評で(笑)

バリュー株を勧める記事やNasdaqに否定的な記事を書くと、目に見えてアクセスが伸びなかったり、

バリュー株がグロース株をアウトパフォーマンスするわけがない。低成長、レバナスをバカにするなと叩かれたりしました。

いや、グロース株やレバナスが悪いと言っているわけではないのですが(笑)

これでは当時の書き手たちが、Nasdaqを勧める記事を多く書くようになったのもわかる気がします(笑)。

バリュー株よりもグロース株やNasdaqを勧める人の方が圧倒的に多くいました。バ
ただ、株式投資の将来のリターンはSNS上の人気や、YOUTUBERの声の大きい主張などで決まるわけではありません。

私は、一時SNS上で人気になったり、注目を集めていい気分になるかわりに将来の投資リターンを失うよりは、

ブログのアクセス数が減り、人気が落ちたとしても、実際の投資リターンの方が高い方が100万倍マシだと思っています。

以下、2021年2月28日当時に書いた記事。

【QQQのファクター分析】

〇QQQのファクター分析

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MSCI FaCSのファクター分析によると

QQQの主なリターンの源泉は、

モメンタムファクターへのオーバーウェイト(加重)であるということがわかります。

【モメンタムファクターも万能ではない】
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過去記事「http://etfsp500.com/archives/26400608.html」等で紹介しているように、

モメンタム戦略は、過去長期的には市場平均を上回るリターンを見せたものの、

最大-20%以上、期間にして60ヶ月(5年)以上、市場を下回る時期もありました。

長期的に市場をアンダーパフォーマンスしても、

「最終的に高いリターンが得られれば良い」というような覚悟・胆力があればいいのですが。

トレンドを追って、

やっぱりバリュー、やっぱりグロースと、

各戦略や投資対象が上昇した後で釣られて移動して、高値掴みを繰り返しては、

コストもかさみますし、ただ黙っていた時に比べ、結局リターンを押し下げてしまうという事にも繋がりかねません。

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【各ファクターの相関】

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1964年から2015年までの米国株式市場のデータによれば、

モメンタムファクターとバリューファクターは逆相関の関係にありました。
もちろん米国株式市場全体が下落するというようなリスクは避けられませんが、

「グロース株」や「モメンタムファクター」が、低迷する時期に備えることはできます。

【使えるものは何でも使え】

和の鉄人、道場六三郎氏(90歳)が、

先日大根の皮むきにピーラを使ったり、筑前煮にチーズをいれたりする動画を

先日紹介しました。

投資も同様で、リターンを得るために使えるものは何でも使うべきだと思います。

あえて、縛りプレーをする必要はどこにもなく、

難しい時期やわからないのなら分散して備えるのも立派な戦略だと思います。

自分が勝手に作ったこだわりを貫いた所で、

市場が報いてくれる保証はどこにもありません。

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【多くの投資家の耳に届かなかった話】

今年2月、金融・エネルギーセクターは好調でしたが、

ここ数年、金融・エネルギーセクターは市場をアンダーパフォームしていました。

それもあってか、エネルギーセクター(石油株はいらない)とか、

VYMは金融セクターの比率が高いからダメ(他の某高配当ETFの方が良い)と言う意見も聞かれました。

もちろん。そういう考えはあると思います。
しかし、エネルギーセクターは原油価格相関性が高く、

株式市場と異なる動きをすることが多いため、分散効果を期待できたり、

金融セクター(銀行株)は、金利上昇局面に強いというような長所を持ちます。

また、当時を振り返ると、原油価格も、金利もかなり低い状態にありましたから、

それ以上下がるよりは、いつか上がることを考えた方が良い。

と、過去記事に書き、

短所だけではなく長所にも、両方に目向けた方が良いと書きましたが、

おそらくほとんどのイケイケ投資家の方の耳に届く事はなかったと記憶しています。

でも、そんなイケイケのリスクテイカ―の方も私は嫌いではありません。そういう投資家がいて全然いいと思います。

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【まとめ・感想】

ここまでの話は、いずれも昨年話した内容ばかりです。

しかし、今ここでもう一度考えても良いテーマだと思います。

未来はわかりません。

確かに過去5年は、グロース株やモメンタム戦略は確かに高いリターンをあげました。

しかし、それは、

次の5年間も、グロース株やモメンタム戦略が、市場を上回るという保証には一切なりません。
 

更に難しいのは、自分の想定する投資期間において、

QQQやグロース株に投資をした方が、バリュー株や市場全体に投資をした時に比べて、最終的に高いリターンになるという保証はないことです。

おそらくは期間依存で、切り取る期間によってどれが勝つかは変わると思います。

ウォーレン・バフェット氏やマンガー氏が言うように、

自分のわかっているものに集中投資をするという戦略ももちろんあると思います。

でも、プロでもわからないことが、私達素人兼業投資にわかるのでしょうか?

「分散というのは無知に対するヘッジ」という言葉もあります。

私はとても無知で、わからないことが多くあります。

最も伸びる、銘柄、セクター、ファクター・・・

何よりも、株式市場の未来が全然わからない私は、

素直にVOOとVXUSに投資を続けていきたいと思います。

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画像参照https://www.youtube.com/watch?v=bzMsYKMtRHw&t=3090s

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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